新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
2000年代に入って四半世紀、区切りの一年となる、2025年が始まりました。
2024年も、テクノロジー(AIの急速な進化、AIエージェント時代の到来)、政治(トランプ政権の誕生、世界各国での極右勢力の台頭)、経済(株価最高値、急激な円安、米国利下げ)など、様々な側面で大きく世界が動いた一年でした。
アメリカのスタートアップ市場は、第二期目のトランプ政権が始まり、規制緩和、減税などポジティブな影響があることが期待されます。IPOやM&Aも活発になることを期待しています。
スクラムグループとして13年目となる2025年のスタートにあたり、昨年一年間の活動を振り返っておきたいと思います。
SCRUM CONNECT 2024
昨年2月に開催した「SCRUM CONNECT 2024」は、スポーツ庁と取り組んだ「SPORTS INNOVATION STUDIOデモデイ」との併催となりました。室伏広治スポーツ庁長官を始め、会場では300名を超える関係者の皆様にご参加いただきました。
イベントの様子はNHKサンデースポーツにおいて、「”スポーツテック”最前線〜最先端技術が切り開くスポーツの未来」としてご紹介いただきました。(見逃し配信でご覧いただけます)
●スポーツテック”最前線 スポーツ×テクノロジー 最先端技術が切り開くスポーツの未来
また、弊社のブログでもイベントレポートをまとめておりますので、ぜひご一読ください。
●日本のスポーツ・エンタメが変わる![SCRUM CONNECT 2024 Report Vol.1]
●世界のスポーツ・エンタメを知ろう![SCRUM CONNECT 2024 Report Vol.2]
●イノベーションの成果がここに![SPORTS INNOVATION STUDIO DEMO DAY Report]
今年はアメリカでもイベント開催予定です。スクラムグループとして、今後も世界にインパクトを与えるようなイノベーティブなスタートアップ、起業家を支援し続けていきます。
投資事業
昨年のスタートアップ市場はAI一色でした。弊社も、AIで鉱山開発をするEarth AI、AIで自動リアルタイム翻訳をするLingopal、高効率半導体を開発するIxanaなど、有望なスタートアップに投資をすることができました。
次に注目をしているのが「AI x リアル」「AI x ハードウェア」の世界です。
スクラムでは、昨年ついに日本にも進出した自動運転スタートアップのMayMobilityなどこの分野に投資をしてきましたが、昨年新たに投資をしたのはヒューマノイドを開発するApptronikです。
ほぼ成人男性と同じサイズで、工場や倉庫などでの作業が可能なロボットは、すでにメルセデスの工場などでの導入が決まっています。これから非常に楽しみな領域です。
2024年の新規投資は、米国で9件、日本で1件と計10件となりました。
- AI:Earth AI, Lingopal, Volley, Ixana
- ロボット:Apptronik
- スポーツ:Volo
- ウェルビーイング:OZLO
- マーケットプレイス : Negosh
- フィンテック:Habitto
- 旅行:Dharma
2025年も、世界中の多くの起業家と出会い、そのチャレンジを支援していきたいと思います。
スポーツ・エンタメファンド
先日、スポーツ・エンターテインメント領域に特化したファンドの組成の完了を発表しました。
2019年のSPORTE TECH TOKYOからコロナを挟んで5年かかりましたが、テクノロジーにより大きく進化するスポーツ、エンタメ業界のスタートアップに投資をしていきます。すでにイベント、アリーナ、コミュニティ、大学スポーツ、ベッティングなどの分野で有力なスタートアップに投資をしています。
タイガーウッズが創業した「テクノロジーによるゴルフの再発明」TGLもいよいよ来週フロリダで開幕します。日本ではU-NEXTで独占ライブ配信されます。ぜひご覧いただければと思います。
漫画、アニメ、ゲームなど日本が世界をリードするエンタメ分野において、スタートアップを支援するグローバルなプラットフォームになっていきたいと考えています。
スタジオ事業
Acceleration(アクセラレーション)
昨年も各分野において様々なパートナー企業、スタートアップの皆様とともにグローバルプログラムに取り組みました。
ウェルビーイング分野では、3月に『Well-BeingX』の3期目を開始しました。今期はこれまでプログラムに参画してきた大企業、自治体、団体に加え、オムロン株式会社のシンクタンクである株式会社ヒューマンルネッサンス研究所を新たに迎えました。また、12月には「Scrum Well-Being Innovation Day ~ Well-Being for Tomorrow ~」にて1年間の取り組み成果の発表を行うデモデイを開催しました。
エイジング分野では、5月に「AgeTechX」が1期目のグローバル事業共創プログラムに参加するスタートアップとして、海外スタートアップ3社を含む、合計11社のスタートアップを採択し、沖縄県と沖縄バイオコミュニティを新たに迎えました。また、10月には「AgeTechX DEMO DAY 2024」としてパートナー企業とスタートアップによる事業共創の成果を発表しました。
脱炭素分野では、『GreenX』の3期目として、6月に『GreenX 2024』を開始しました。今年はパートナー企業である三菱重工業株式会社と共に、生成AI等への需要増によって急速に注目が集まるデータセンター領域を中心に、脱炭素分野におけるグローバルスタートアップとの事業共創を目指しました。
5月には「Well-BeingX」「AgeTechX」の合同イベントを博報堂本社内のUniversity of Crativityにて開催しました。関連領域のスタートアップ約15社がデモブースを出展し、基調講演では米国から参加したAbbie Richie氏が、米シニアケア市場の最新テック事情を解説しました。
SAKURA DEEPTECH SHIBUYA
先月、東急不動産様が開業を発表された、ディープテック領域のスタートアップ育成拠点「SAKURA DEEP TECH SHIBUYA」のアクセラレータプログラムを弊社が運営することになりました。MITの教授陣、東大IPC、渋谷区などと連携し、国内外のディープテック・スタートアップの多角的な支援に取り組んでまいります。
日本の大学、研究機関にあるディープテックのシーズをグローバルスケールの事業にしていく拠点に育てていければと考えています。
2025年も、引き続き世界の魅力あるスタートアップと、国内の企業、自治体、団体などとのコラボレーションを加速する活動を続けていきます。
寄稿 / インタビュー
今年はForbes Japanに連載記事を寄稿しました。
- 3月:Forbes JAPAN「舌でスマホを操作できる。「新たな指」で暮らしは変わるのか?」(Startup Showcase)
- 3月:Forbes JAPAN「学生が億を稼ぎ、テックが新たな観戦体験を生む 米スポーツビジネスの最先端」(宮田)
- 5月:Forbes JAPAN「菌を増やして豊かな森林を、カンラン石でCO2回収 国内外で注目が集まる「GX」」(島田)
- 6月:Forbes JAPAN「古の時代から人類が追い求める「不老長寿・健康」テックの現在」(渡部)
- 7月:Forbes JAPAN「歩みが遅い「産業の脱炭素化」はスタートアップのチャンスの場になる」(松村)
- 9月:Forbes JAPAN「10兆円規模のスタートアップ投資を生み出す「日本版イノベーションエコシステム」の未来」(上松 渡部)
また、引き続き各紙において宮田を始めとするインタビュー内容およびコメントが掲載されました。
- 1月:BRIDGE「北の大地から世界を目指すスタートアップが集結、「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」が開幕」(髙橋)
- 2月:Wellulu「【立石郁雄氏×桑原智隆氏×堂上研:後編】“多様性・共働性・主体性”を持ったウェルビーイングな社会をつくるために」(桑原)
- 2月:Wellulu「【立石郁雄氏×桑原智隆氏×堂上研:前編】オムロン経営の羅針盤「SINIC理論」から読み解く、ウェルビーイングな社会創造へのヒント」(桑原)
- 2月:日経産業新聞「タイガーウッズと創る未来のスポーツ」(宮田)
- 2月:日経産業新聞「テックが救う、シニアライフ」(Early Stage from US)
- 3月:日経産業新聞「スマートファクトリー、製造業のDX化に一役」(Early Stage from the US)
- 3月:carview!「スーパー耐久が世界初となるモータースポーツのマルチアングル配信にチャレンジ。2024年から実証実験を開始」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 3月:Dig-it「これからスポーツエンタメ分野で起こるテクノロジー革命【SCRUM CONNECT 2024×SPORTS INNOVATION STUDIO デモデイ】」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 3月:“生活者データ・ドリブン”マーケティング通信「企業×国内外のスタートアップ。エイジングの課題をテクノロジーで解決する「AgeTechX」始動|AgeTechX連載vol.01」(桑原)
- 3月:GDO NEWS「「2時間で終わる、これまでにないゴルフ」 新リーグTGLはなぜ生まれるのか?」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 3月:GDO NEWS「“バーチャル・レッスン”の未来はすぐそこに 最新技術はゴルフを変えるか」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 3月:REAL SPORTS「「学校教育にとどまらない、無限の可能性を」スポーツ庁・室伏長官がオープンイノベーションを推進する理由」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 3月:NHKサンデースポーツ「NHKサンデースポーツ、“スポーツテック”最前線〜スポーツ×テクノロジー、最先端技術が切り開くスポーツの未来」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 4月:ASCII STARTUP「共創、テクノロジーの導入でスポーツ事業を拡張」(SCRUM CONNECT 2024, SPORTS INNOVATION STUDIO)
- 4月:日経ビジネス「島津製作所が東北大と挑む「不老長寿」 新興勢力500社ひしめく」(渡部)
- 5月:日本経済新聞「物流2024年問題、世界の新興参画 自動運転やロボ実装へ:日本経済新聞」(宮田)
- 5月:Mogura VR News「ヘッドセットがなくても”省スペースで大画面”。Brelyonの新世代ディスプレイ「Ultra Reality Mini」を体験」(Well-BeingX and AgeTechX)
- 5月:Did-it「高齢化社会をテックで解決する!【Well-BeingX & AgeTechX 2024 Meetup!】」(Well-BeingX and AgeTechX)
- 6月:日本経済新聞「日本企業のCVC投資、23年度3割増 AI・宇宙がけん引」(宮田)
- 6月:電通報「【応募者募集】学生×企業による地域の未来を変える祭典「DREAM JAPAN PROJECT 2024」」(池田)
- 6月:大阪公立大学「大阪公立大学ヘルステックスタートアップス2024」(上松)
- 7月:Wedge「AIの存在は福音をもたらすのか?それは、人類次第」(宮田)
- 9月:日本経済新聞「米VCの宮田氏「日本の新興、経営人材のグローバル化を」」(宮田)
- 12月:日経クロストレンド「米投資家ホロウィッツ氏の25年大予測 「機械と機械との決済に可能性」」(宮田)
- 12月:BRIDGE「スクラムベンチャーズ、スポーツ・エンタメ特化ファンドを100億円規模で組成」
- 12月:ながら日経「2月18日(水)日本生命社長に朝日智司副社長、テック企業「トランプ詣で」相次ぐ 孫氏15兆円投資披露」
その他にも多くのメディアで弊社の取り組みをご紹介いただきました。
2025年も一年間、Scrum Venturesグループをよろしくお願いします。
皆様も、健康に気をつけて、良い一年をお過ごしください。
2025年元旦
スクラムベンチャーズ
ジェネラルパートナー
宮田拓弥