新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
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まず始めに、北陸地方で地震被害に遭われた皆様に、深い哀悼の意を表します。被災された方々の無事と、一日も早い復興を心から祈っております。
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2024年が始まりました。2023年はテクノロジー的にはなんと言っても圧倒的なAIの進化の一年でした。GPT4やGeminiの進化の先に来るであろう、ハードウェアやサービスへの融合に興奮を覚えながらも、かつてない進化のスピードに恐ろしさも感じています。また今月リリースが噂されているApple Vision Proの登場により、VR/AR、空間コンピューティングというものが、どうコンピューティングの歴史を変えていくのかも注目です。
アメリカのスタートアップ市場は引き続き重い空気の漂う一年でしたが、インフレもようやく落ち着き、株式相場、IPOなども期待が持てそうな雰囲気になってきました。
スクラムグループとして12年目となる2024年のスタートにあたり、昨年一年間の活動を振り返っておきたいと思います。
SCRUM CONNECT 2023
2013年の創業から10周年ということで、昨年の2月には世界から投資先の創業者に集まってもらって、「SCRUM CONNECT 2023」を開催しました。
テレビ東京のワールドビジネスサテライトをはじめ、多くのメディアでご紹介いただきました。
- 2月:Forbes JAPAN「人工知能は「量より質」 Bobidiの「AIを鍛える」ユーザー参加型サービス」
- 2月:Forbes JAPAN「装着して「考える」だけの入力デバイス、英Mind Portalが開発中」
- 2月:Forbes JAPAN「10年後を垣間見る、スクラムベンチャーズが注目する実現しつつある新技術」
- 2月:Dig-it「10年後の未来を垣間見る——Scrum Venturesが3年ぶりリアルイベント『Scrum Connect 2023開催』」
- 2月:「Scrum Ventures、創業10周年記念イベントを開催——2030年に向け、未来を牽引する投資先を披露」
- 2月:CNET JAPAN「三菱重工業、JR東日本、住友生命保険らが語るオープンイノベーション成功のカギ」
- 2月:内閣府「SCRUM CONNECT 2023について」
- 2月:Dig-it「『脳で操作』——ブレインインターフェイス試してみた」
- 3月:日経ビジネス「「思考」でコンピューターを操る新技術 世界初のデモを記者が体験」
- 3月:日経クロストレンド「サイネージ広告革命 「100人100通り」の情報を映す新技術、日本へ」
スクラムグループとして、次の10年も、世界にインパクトを与えるようなイノベーティブなスタートアップ、起業家を支援し続けていきます。
投資事業
昨年は、大変嬉しいことに、日本での投資先「ファーストアカウンティング」のIPOがありました。
経理分野に特化したAIを提供する同社は、請求書、領収書などのAI OCRの分野で国内シェアNo.1となり、今回上場企業の仲間入りを果たしました。スクラムグループとして、これで日本でのIPOは3社目となります。
2023年は、米国での3件のM&Aと合わせて、4件のエグジットとなりました。
また、新規投資は、米国で15件、日本で3件と計18件となりました。
いくつかのコアテーマと投資先をご紹介しておきます。
- AI:Olio Labs, Spiral AI, Athenic AI, Tradespace
- ヘルスケア:Stellar Sleep
- フィンテック:Bloomo
- 脱炭素:Sun Metalon
- コンテンツ:Fever、222、Titan Contents
- スポーツ:Bandit, Campus Ink、Project Admission、TAPPP
やはりAI系の投資が多い一年となりましたが、一昨年専門ファンドを立ち上げた、スポーツ、エンタメ分野も面白い投資先が増えています。今年も引き続き、世界を変えるようなイノベーションを生み出す起業家たちを世界で発掘していきます。
スタジオ事業
Acceleration(アクセラレーション)
一昨年、コロナ後初のリアルなプログラム、リアルなイベントができましたが、昨年はさらに活発にさまざまなテーマでのグローバルプログラムに取り組みました。
7月には、スポーツ庁と共同で、スポーツイノベーションを推進するSPORTS INNOVATION STUDIO を立ち上げました。
- 7月:Real Sports「「フットサルとモータースポーツに、イノベーションを」スポーツ庁とスクラムスタジオが取り組むスポーツの拡張」
- 7月:Dig-it「Scrum Studioがスポーツ庁と協業し『SPORTS INNOVATION STUDIO 』をスタート」
- 7月:SAL「【SPORTS INNOVATION STUDIO】Fリーグ・小野寺隆彦専務理事「リーグの新たな価値を提供できるコンテンツと体制を整えたい」」
- 7月:SAL「Fリーグがスポーツの価値向上と革新を目指すプロジェクト「SPORTS INNOVATION STUDIO(スポーツイノベーションスタジオ)」にコラボレーションパートナーとして参加!」
- 9月:REALSPORTS「伝説の元F1レーサー・現チームオーナー鈴木亜久里が語る、日本モータースポーツの現在地と未来」
- 10月:REALSPORTS「モータースポーツの発展は自動車業界の未来につながる。JAFがオープンイノベーションに挑戦する理由」
- 11月:SAL「【SPORTS INNOVATION STUDIO】Fリーグと事業共創を行う4社の企業が決定!本田圭佑氏の関連会社も名を連ね、課題解決に向けたプロジェクトを遂行」
大きな注目を集める脱炭素分野では、各業種を代表する日本のエネルギーの需要側、供給側が海外・国内のスタートアップと協働するグローバル事業共創プログラム、GreenXを立ち上げました。
6月にSmartCityX、Well-BeingXの合同イベントStartup Showcase開催。多くのグローバススタートアップが参加しました。
- 6月:Business Insider「自動運転ベビーカーに次世代の友だち作りサービス。スタートアップの世界最前線を体験」
- 6月:Forbes Japan「米軍とも実証実験、ひざ関節の動きを支援する超軽量「ウェアラブルロボット」」
- 6月:Forbes Japan「机をタッチUIに、食品長持ちシール 新たな価値を生むスタートアップのマッチング」
- 7月:Beyond Magazine「GluxKind at Startup Showcase」
- 7月:Beyond Magazine「Roam at Startup Showcase」
- 7月:Dig-it「Scrum Ventures『Startup Showcase 2023』で、未来の技術を体験!」
12月には、SmartCityX、Well-BeingX、GreenXの合同イベント Scrum Open Innovation Day 開催しました。
- 12月:Dig-it「スタートアップと日本の大企業の共創、Scrum Studioの成果発表会 Inovation Day 2023」(宮田)
2024年も、引き続き世界の魅力あるスタートアップと、国内の企業、自治体、団体などとのコラボレーションを加速する活動を続けていきます。
Incubation(インキュベーション)
昨年は、新たにライブエンタメのプラットフォームであるFever社のインキュベーションを開始しました。
Feverは、世界180都市以上で展開をするライブイベントのディスカバリープラットフォームで、日本では、「Candlelight」という数千のキャンドルの光に包まれる中で演奏を行うコンサートを展開しています。
日本のさまざまなエンタメ業界の企業とも連携しながら、新たなエンタテインメントを創造していきたいと考えています。
Tackle!
「シリコンバレーの動向を一時間で知る」勉強会 Tackle!は、6月に脱炭素、9月にLongevityをテーマに開催しました。
この二つのテーマは、今年投資、事業共創の両方の側面から、力を入れていきたいと思います。
寄稿 / インタビュー
今年はForbes Japanへの寄稿をスタートしました。
- 2月:Forbes JAPAN「ウェルビーイングのために今できること 37社と取り組むプロジェクト始動」(Well-BeingX)
- 3月:Forbes JAPAN「AI商談解析「アンプトーク」が考える日本に適したセールスイネーブルメント」(Amptalk)
- 4月:Forbes Japan「テレビ朝日が考える「リアルとデジタルが融合するスマートシティのメタバース」」(SmartCityX)
- 6月:Forbes Japan「n対nの重要性、住友生命は仲間づくりで広範なウェルビーイングの成果を出す」
- 7月:Forbes Japan「モバイルオーダー限定のカレーショップ、コロナ後のオフィス街で大人気の理由」(FOOD CODE)
- 8月:Forbes Japan「100%自然由来ながら高機能、世界の先鋭企業も注目するNFWの新素材」(NFW)
- 10月:Forbes JAPAN「音楽生成AIの「社会への配慮とユーザーのニーズ」、Boomy創業者に聞く」(Boomy)
- 10月:Forbes JAPAN「メンタルヘルスケアのマッチングアプリ「Unlace」がいま求められる理由」(Unlace)
引き続き日本経済新聞では、宮田のWAVEへの寄稿、スクラムベンチャーズ協力連載Early Stage米国発を続けております。
- 3月:日経産業新聞WAVE「失敗と書いて成長と読む」
- 6月:日本経済新聞WAVE「伸びる米国のスポーツベッティング」
- 10月:日本経済新聞WAVE「「不老長寿」テックに注目」
- 2月:日本経済新聞 Early Stage米国発「ニーズに特化、フィンテック」
- 3月:日本経済新聞 Early Stage米国発「代替食品、続々登場」
- 4月:日本経済新聞Early Stage米国発「成長のペースがあがるスペーステック」
- 5月:日本経済新聞 Early Stage米国発「進むDX、アグリテック」
- 6月:日本経済新聞 Early Stage米国発「AIで進化するロボット」
- 7月:日本経済新聞 Early Stage米国発「続々登場する、ブレーンテック」
- 9月:日本経済新聞 Early Stage米国発「売り上げ拡大、リテールテック最前線」
- 9月:日本経済新聞 Early Stage米国発「代替エネルギー、過熱する投資」
- 10月:日本経済新聞 Early Stage米国発「世界情勢を反映、防衛テック」
- 11月:日本経済新聞 Early Stage米国発「業務の効率化 XRテック」
- 12月:日本経済新聞 Early Stage米国発「待ったなし 気候テック」
その他にも多くのメディアで弊社の取り組みをご紹介いただきました。
2024年も一年間、Scrum Venturesグループをよろしくお願いします。
皆様も、健康に気をつけて、良い一年をお過ごしください。
2024年元旦
スクラムベンチャーズ
ジェネラルパートナー
宮田拓弥