新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
「2020」年という区切りの年、東京ではいよいよオリンピックが開催、待望の5Gのサービスもスタート、ということで、本当にエキサイティングな一年になりそうですね。
そして、早いもので、我々Scrum Venturesは、この2月で7周年を迎えます。
新しい年のスタートにあたり、昨年一年間の活動を振り返っておきたいと思います。
投資
新規の投資は、米国と日本合わせて9件実行しました。
米国では、マーカレスモーションキャプチャのDeepMotion、多視点ディスプレイのMisapplied Sciences、引越しコンシエルジュのMoved、入試カウンセリングのEmpowerly、モビリティ決済のCar IQ、アプリ紹介のAppGrooves、無人コンビニのZippinの7件、日本では、医療機器開発のP・マインド、脳ドック健診サービスのSmart Scanの2件に投資しました。
これまでと同様に、SeedとSeriesAのアーリーステージの有望なスタートアップに積極的に投資を行っています。
また、既存の投資先の大型の調達も数多く発表されました。
ダイエットコーチングのNoomのSequoia Capitalによる$58MのSeriesE、産直ECのGrubmarketのWI Harperによる$25MのSeriesC、自動運転シャトルのMayMobilityのトヨタによる$50MのSeriesB、ロボット自動化技術のRealtime RoboticsのSparx Assetによる$11.7MのSeriesA、空席情報サービスのVacanのJR東日本による7.9億円のSeriesAなどです。
2020年も、世界を変えるような技術、ビジネスを立ち上げている起業家たちと出会えることを楽しみにしています。世界で勝負をしたい日本の起業家の皆さんも資金調達の際はぜひご連絡ください。
スタジオ
スタジオ事業では、電通さんとの新しいプロジェクト、SPORTS TECH TOKYOが無事立ち上がった一年でした。
4月に東京で大規模なキックオフイベントを開催し、世界中から集まった100社以上のスポーツテック関連スタートアップとチームやリーグの方々との1on1マッチングを実施しました。
8月には、サンフランシスコのMLBチーム、ジャイアンツの本拠地であるオラクルパークを貸し切って、デモデーを開催しました。
世界中のスタートアップを巻き込み実際に事業につなげていくのは容易ではありませんでしたが、実際にプログラムを通して多くのチームや企業とのビジネスを生み出すことに成功しました。
2020年は、これをさらに発展させた形で運営していく予定です。スポーツチーム、リーグ、アスリート、そしてスポーツ事業に取り組む企業のみなさま、引き続きよろしくお願いします。
また、Panasonicさんとの合弁事業BeeEdgeからも、複数の新たな事業を生み出すことができました。
昨年新たに発表したのは、介護食を作るための新しい家電製品を開発する「ギフモ」です。
ギフモは、自分で食べ物を噛み砕き、飲み込むことが困難な方々に向けた新しい調理家電で、普通の料理を入れるだけで介護食が簡単に作れるという画期的な製品です。昨年立ち上がったもう一つの事業も介護関連ですが、こちらも大いに期待している事業です。
2020年は、SPORTS TECH TOKYOやBeeEdge以外にも、様々なカテゴリー、業界で新しいスタジオプログラムを立ち上げていきたいと考えていますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
イベント / 講演
昨年も様々なイベントにお招きいただき、講演などの機会をいただきました。
また、San FranciscoでOffice Hourを定期的に開催したり、東京でもTry!というミートアップを開催するなど、新しい活動も始めています。
2020年も精力的に講演などに取り組んでいきたいと思います。
- 1月:Asahi Shimbun Digital「ベンチャーキャピタリスト・ビジネスデベロッパーから見たシリコンバレー」(対談)
- 1月:CLUB UNISYS「“戦略的投資”がスタートアップと大手企業の新たな価値創造を加速する」(対談)
- 1月:電通報「テクノロジーがスポーツを変える!スポーツテック最新事例」(対談)
- 1月:東京理科大学「コーポレート・ベンチャー&新規事業開発カンファレンス」(パネル)
- 1月:SAJ2019「スポーツオープンイノベーション活性化に向けた今後の展開」(パネル)
- 1月:パネライ×Forbes JAPAN「テクノロジーの進化による時間の捉え方の変化」(トーク)
- 2月:中部AD倶楽部「米国における最新のモビリティ・ICT事情」(講演)
- 2月:特定非営利活動法人アイ・エス・エル(ISL)「世界のイノベーションの潮流と日本の挑戦を考える」(講演)
- 5月:InnovationTech Consortium「シリコンバレーの最新動向とイノベーション」(講演)
- 6月:BITS2019「“戦略的投資”がスタートアップと大手企業の
新たな価値創造を加速する」(講演) - 6月:早稲田大学「Present and Future Impacts of Venture Companies in Silicon Valley」(講演)
- 6月:MONET「世界のMaaS事例から学ぶ MaaS事業開発の可能性について」(講演)
- 7月:あすか会議「シリコンバレー最前線!今何が起こっているのか」(パネル)
- 9月:ALL THAT MATTER「Investment Matters」(パネル)
- 10月:ILS「イノベーションで世界と繋がる」(講演)
- 11月:SHIBUYA QWS「QWS が目指す、これまでとこれから」
- 11月:Tech Crunch Tokyo 2019 「女性起業家が語るリテールテックのいま」(モデレーター)
- 11月:Tech Crunch Tokyo 2019(審査員)
- 12月:Health 2.0 Asia – Japan 2019(審査員)
- 12月:未来 2020 by SMBC「オープンイノベーションを実現する人材像」(パネル)
- 12月:早稲田大学「ベンチャー・キャピタリストが期待するスポーツ・ビジネ」(講演)
- 12月:東京大学EDGE-NEXT(審査員)
Tackle!
2019年タックルと言えば、ラグビー日本代表の炎のタックルでしたが、Scrum Venturesも着々とイノベーションにTackle!を続けています。
「シリコンバレーの動向を一時間で知る」勉強会 Tackle!ですが、5年目となった2019年は、東京・サンフランシスコで計8回実施しました。のべ参加人数は、なんと2,500人!を越えました。
- 1/25 次の勝負は「5G ☓ AI ☓ XR」CES2019
- 4/15 中国コピー、ピーター・ティール、大麻。YC W19 Demo Day。
- 6/6 果てしないソーシャルとAIの戦い。マルチモーダル、動画ハッシュタグ、インクルーシブ。f8。
- 9/27 マイクロ化、インド進出、インドコピー。YC S19 Demo Day。
2020年の第一回は、CESをテーマに1/24に東京で開催予定です。その翌週にはSan Franciscoでも開催します。申し込みを開始しておりますので、ぜひご参加ください。
寄稿 / インタビュー
昨年も引き続き様々な媒体で寄稿をさせていただきました。弊社がデータ提供をしている日経新聞さんの連載「Early Stage」も好評です。
- 1月: 日経産業新聞WAVE 「GAFAに従属しないAI戦略」
- 3月: 日経産業新聞WAVE 「シリコンバレーにオフィス、時代遅れかも」
- 3月:日経新聞Early Stage「米フィンテック、ミレニアル世代の消費行動を変える」
- 5月: 日経産業新聞WAVE 「コンピューターで進化する「学び」」
- 5月:日経新聞Early Stage「米新興企業、ハードとソフトの両面で工場改革」
- 6月:日経新聞Early Stage「リテールテック、顧客に幅広い利便性を提供」
- 6月:日経産業新聞WAVE 「目、耳、口となるグーグルAI」
- 6月:日経MJコラム「米で出産準備 診察・薬・支払い、ネットで手軽に」
- 7月:日経新聞Early Stage「米国で拡大するギグエコノミー、関連サービスも続々」
- 7月:日経MJコラム「広い店内で在庫をすぐ確認 米ターゲット、アプリは店員」
- 8月: 日経産業新聞WAVE 「若いうちに「外国人」になろう 」
- 8月:日経新聞Early Stage「相次ぐドローン活用のデータ解析サービス」
- 9月:日経MJコラム「ママ友探しもマッチングアプリ スワイプでここまで」
- 9月:日経新聞Early Stage「ヘルステック、ユーザー重視の医療を実現へ」
- 10月: 日経産業新聞WAVE 「オープンイノベーションで世界とつながる」
- 10月:日経MJコラム「米アマゾン、服はプロのお薦め 趣味に合いすぎ!?」
- 10月:日経新聞Early Stage「スマート農業が食糧危機を救う」
- 11月:日経MJコラム「アマゾンの1万円防犯カメラ スマホで確認、置き配安心」
- 11月: 日経産業新聞WAVE「日本生まれのもう1つのスクラム」
- 11月:日経新聞Early Stage「加速するマーケティングのデジタルシフト」
- 11月:STARTUP DB「求められるのは「自分ブランド」で生きていける人。米を拠点に投資を行うキャピタリストが語る日米のスタートアップ事情」
- 12月:日経新聞Early Stage「急速に広がる「代替食品」」
- 12月: 日経産業新聞WAVE 「2020年、人間はさらに拡張する」
以上、簡単ではありますが2019年の活動の振り返りでした。
2020年も一年間、Scrum Venturesをよろしくお願いします。
2020年元旦
スクラムベンチャーズ
ジェネラルパートナー
宮田拓弥