今週の注目5社:ペットケアロボット / DAC炭素除去システム / AI除草ロボット / 従業員向けメンタルヘルス / バーチャル消化器クリニック

April 26, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「ペットケアロボット」Companion

カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series A ($6M)
主な投資家:Digitalis Ventures, Lerer Hippeau

ペットの世話をしてくれるロボットの開発。

飼い主が外出中などで不在時に、ペットと一緒に遊んだり、えさを与えたり、代わりに躾をしたりしながら見守ってくれるロボットを開発するペットテックスタートアップ。AIを搭載したカメラやスピーカーの他、えさ用のディスペンサー、トレーニングソフトウェアなどが搭載されている。日々の行動や姿勢などの変化を察知して知らせたりと、健康チェック機能も持つ。価格は月額49ドルで2024年にローンチ予定。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。Lerer Hippeau等から今回調達した$6Mは、サービスのローンチに活用する予定。

2.「DAC炭素除去システム」Noya

カテゴリ:HW/気候テック
ラウンド:Series A ($11M)
主な投資家:Climate Capital, Collaborative Fund, EQT Foundation, Fifty Years Fund, Lowercarbon Capital, MCJ Collective, Nexwell, Union Square Ventures

炭素除去技術の開発。

DAC(Direct Air Capture)技術により、大気中の二酸化炭素を直接除去するシステムを開発する気候テックスタートアップ。モジュール式の装置のため様々な場所に設置可能で、二酸化炭素を吸着して地下に貯蔵するという。クリーンエネルギー企業や二酸化炭素貯留企業と提携し、ネットゼロを目指す企業にカーボンクレジットを提供する仕組み。

2020年創業、本社はサンフランシスコ。Union Square Ventures等から今回調達した$11Mは、チームの拡大および開発費用に活用する予定。

3.「AI除草ロボット」Carbon Robotics

カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series C ($30M)
主な投資家:Anthos Capital, Fuse Venture Partners, Ignition Partners, Liquid 2 Ventures, Sozo Ventures, Voyager Capital

AIを活用した除草ロボットの開発。

コンピュータービジョン、ロボット工学、レーザーテクノロジーを駆使し、作物や土壌を傷つけずに除草プロセスの効率化を実現するアグリテックスタートアップ。「LaserWeeder」と呼ばれるロボットで、農家は農薬を使用せずにミリ単位の精度で雑草を除去することができ、除草コストも80%削減可能という。これまでに40種類以上の作物から5億本以上の雑草を除去した実績を持つ。

2018年創業、本社はシアトル。Sozo Ventures等から今回調達した$30Mは、製品開発およびサービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「従業員向けメンタルヘルス」Spring Health

カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Series D ($71M)
主な投資家:Able Partners, Gingerbread Capital, Guardian Life Insurance Company of America,Kinnevik, Northzone, Operator Partners, Rethink Impact, SemperVirens, Tiger Global Management, True Capital Management, William K. Warren Foundation, Work-Bench

従業員向けのメンタルヘルスケアサービス。

3〜5分程度のメンタルや健康状態に関する質問に回答すると、AIを活用して精神状態を診断し、パーソナライズされた治療法をレコメンドしてくれる。マインドフルネス、コーチング、セラピー、投薬管理などさまざまなサポートを提供。Microsoft、The Hershey Company、JB Hunt、Bumble、Fujifilmなどを顧客に持ち、すでにユーザー数は500万人以上にのぼるという。今回の資金調達によるバリュエーションは25億ドル。

2016年創業、本社はニューヨーク。Tiger Global Management等から今回調達した$71Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

5.「バーチャル消化器クリニック」Oshi Health

カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($30M)
主な投資家:Bessemer Venture Partners, CVS Health Ventures, Flare Capital Partners, Frist Cressey Ventures, Koch Disruptive Technologies, Takeda Digital Ventures

胃腸などの消化器に特化したバーチャルクリニック。

消化器疾患を患う患者向けに、専門のケアチームへのアクセスやバーチャル診療、チャット相談など包括的なバーチャルクリニックサービスを展開するヘルスケアスタートアップ。過敏性腸症候群やクローン病、潰瘍性大腸炎などの患者は、アプリでの診療予約や治療の進捗管理に加え、胃腸の専門医や栄養士、ヘルスケアコーチからパーソナライズされた治療計画が提案される仕組み。

2018年創業、本社はニューヨーク。Bessemer Venture Partners等から今回調達した$30Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

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