今週の注目5社:超短距離離着陸飛行機 / NFTマーケットプレイス / 電動貨物列車 / 自律走行トラクター / カフェオペレーションSaaS

February 2, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。

1.「超短距離離着陸飛行機」Electra

[HW/航空宇宙] Electra
Series A (NA) Lockheed Martin Ventures

電動の超短距離離着陸飛行機の開発。

eSTOLと呼ばれ、滑走路を必要とせず、屋上や駐車場、サッカー場などの小スペースから離着陸できる電動飛行機。現在、最大1,800ポンドの貨物を輸送したり、7〜9人の乗客をのせて最大500マイル移動可能な機体を開発中。飛行中にバッテリーを再充電するため、地上での充電インフラも不要。また、垂直離陸機よりも運用コストが70%低く、騒音も少ないため都市部での輸送に適しているという。

2020年創業、本社はフォールズチャーチ(バージニア州)。Lockheed Martin Ventures等から今回調達した資金は、開発費用に活用する予定。

2.「NFTマーケットプレイス」Autograph

[Marketplace/NFT] Autograph
Series B ($170M) 01 Advisors, Andreessen Horowitz, KRH, Kleiner Perkins Caufield & Byers, and Nicole Quinn

セレブリティに特化したNFTコレクションを販売するマーケットプレイス。

著名人にスポットを当てたNFTプラットフォームで、女子プロテニスプレイヤーの大坂なおみや、元NBA選手のデレク・ジーター、ウサイン・ボルト、タイガー・ウッズなどのサイン入りNFTコレクションなどを販売している。NFLを代表する名プレーヤー「Tom Brady」が共同創業したことでも知られている。

2021年創業、本社はサンタモニカ(カリフォルニア州)。Andreessen Horowitz等から今回調達した$170Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「電動貨物列車」Parallel Systems

[HW/モビリティ] Parallel Systems
Series A ($50M) Anthos Capital, Congruent Ventures

電動貨物列車の開発。

ゼロエミッションの電動貨物列車で、既存の線路を活用して貨物輸送量を大幅に増やすことでトラック輸送を削減し、脱炭素化を進めようとするスタートアップ。自律走行型のため、車両が危険を迅速に察知し、従来の列車の最大10倍の速さで停止することができるという。また、従来の3分の1の車列で輸送でき、柔軟性も高い。SpaceXの元エンジニアが創業したことでも注目を集めている。

2020年創業、本社はカルバーシティ(カリフォルニア州)。Anthos Capital等から今回調達した$50Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

4.「自律走行トラクター」Agtonomy

[HW/アグテック] Agtonomy
Seed VC-II ($5M) Toyota Ventures, Flybridge Capital Partners, Hampton VC, E2JDJ, Momenta Ventures

農家向けの自律走行トラクタープラットフォーム。

自律走行および遠隔からのアシスト機能を備えたハイブリッド型の自律走行トラクタープラットフォーム。トラクターに加え、他の農機具も自律走行に変えることができ、専用のアプリを使うだけで農家はトラクターに畑の草刈りなどの反復作業を割り当てることができるという。価格は$50,000と大型トラクターと比べて安価で、2023年のローンチを目指している。

本社はサンフランシスコ。Toyota Ventures等から今回調達した$5Mは、チームの拡大および開発費用に活用する予定。

5.「カフェオペレーションSaaS」Odeko

[SaaS/カフェ] Odeko
Series C ($47M) B Capital Group, First Round Capital, and Two Sigma Ventures

カフェ向けのオペレーション管理プラットフォーム。

ローカルに展開する中小規模のカフェやパン屋向けのモバイルオーダーおよび在庫管理プラットフォーム。カフェはミルクやカップ、乳製品などの店舗運営に必要な原材料を毎日必要に応じて注文したり配達の依頼ができる。また、消費者はOdekoのアプリを通じてお気に入りのカフェで簡単にモバイルオーダーができるため顧客基盤の拡大も可能。

2019年創業、本社はニューヨーク。First Round Capital等から今回調達した$47Mは、チームおよびネットワークの拡大に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。

ブログの更新情報をメールでお届けしています。

米国の注目スタートアップ情報 テックトレンド スクラムベンチャーズの投資先インタビュー
などをブログで発信しています。合わせてメールでもお届けしていますので、お気軽にご登録ください。

ニュースレター登録

でも情報発信しています。