スターウォーズ新作のロボットはDisney Accelerator発。

April 28, 2015 スクラム代表・宮田ブログ

2012年にLucasfilmがDisneyに$4B超で買収されてから、初めてのStar Warsの映画が、今年のクリスマスシーズンに公開されます。すでに予告動画を見て心を躍らせている人も多いのではないでしょうか。

その中でもひときわ注目を集めているのが、「BB-8」という新しいロボットです。

回転する球体の上に頭が載っているその構造から、実現は難しいだろうとして当初はCGであると考えられていたのですが、実際にイベントで実物が登場したということで大きな話題となっています。

この「BB-8」の開発に協力をしたのは、2013年にボール型ロボット Spheroを発表し、一躍有名になったSphero。2010年にBoulderで創業した社員数60人の同社は、すでにこのシリーズのロボットをトータルで5億台以上販売しているという話もあるようです。

DisneyとSpheroの出会いは、Disneyが昨年からスタートしたスタートアップの育成プログラム、Disney Acceleratorです。Spheroはその最初のバッチ参加企業で、当初「すでに実績の豊富なSpheroがなぜ?」という声も多くあったのですが、私の以前のレポートにもあるように、パートナーとして早期に実績がでるように敢えてレーターステージの企業を入れ、それがCEOであるBob Igerの目に止まり、今回のBB-8の共同開発となったということです。年末には消費者向けにもBB-8が発売されるということまでまた話題を呼びそうです。

「Disneyのキャラクターやコンテンツが自由に触れる」として鳴り物入りで始まった Disney Acceleratorですが、トップであるBob Igerが自らコミットし、レイターステージの企業をうまく取り込むことで、こうして早期にサクセスストリーを作るというのはお見事の一言です。

先週、メジャーリーグのドジャースがスポーツチームとしては初のアクセラレータ、Dodgers Accleratorを発表をするなど、今後ますますCorporate Acceleratorの動きから目が離せません。

「学生向け少額奨学金」のRaise Labs、「オンデマンド梱包&配送代行」のShyp,「女性向けスマートバイブ」のNuelleなどが新たに資金調達しました。

Raise Labsは、また新しいタイプのP2P型奨学金。個人の実績やスキルを見て奨学金を与える人を決めるというモデル。

Shypは、オンデマンドの配送代行で、今回の調達でKPCBのJohn Doerrを取締役として迎えています。UBERがタクシー業界に大きなインパクトを与えたように、UPSやFedExなど大手がひしめく物流業界にどのようにインパクトをあたえるのか楽しみです。

 


資金調達

[Service/金融] Raise Labs
Series A ($4.5M) First Round Capital, SJF Ventures
「学生向け少額奨学金」

[Service/配送] Shyp
Series B ($50M; Valuation: $250M) KPCB, Sherpa Ventures and Homebrew
「オンデマンド梱包&配送代行」

[HW/その他] Nuelle
Series B ($7.05M) NEA, BVCF, Correlation Ventures
「女性向けスマートバイブ」

[Service/金融] Bond Street Marketplace
Series A ($9.25M) Spark Capital and Homebrew
「小規模事業者向けローン」

[SaaS/開発者向け] Scalyr
Seed VC ($2.1M) Google Ventures, Sherpalo Ventures, Bloomberg Beta
「ログデータ分析」

 


M&A

[Marketplace/フィットネス] Fitmob
N/A by ClassPass
「フィットネスマーケットプレイス」

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