今週の注目5社:小児弱視患者向けデジタル治療 / EV充電決済アプリ / パーソナルアシスタントAI / AIパーソナルダイエット / AIデータセキュリティプラットフォーム

July 12, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「小児弱視患者向けデジタル治療」Luminopia

カテゴリ:Contents/VR
ラウンド:Series A ($16M)
主な投資家:U.S. Venture Partners, Broadfin Capital, Shangbay Capital, Sony Innovation Fund, The Vertical Group

小児弱視患者の治療を目的としたVRコンテンツの開発。

4〜7歳の弱視や斜視を患う子供向けにVRコンテンツを利用したデジタル治療法を開発するメドテックスタートアップ。患者は眼帯の代わりに、1日あたり1 時間、週に 6日間、VRヘッドセットを通じて番組を見ることで、両目を同時に使用できるように矯正してくれる。セサミストリートやスポンジボブなどを含む、人気の子供向けコンテンツが700時間以上収録されている。すでにFDA認可も取得済み。

2015年創業、本社はケンブリッジ(マサチューセッツ州)。U.S. Venture Partners等から今回調達した$16Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「EV充電決済アプリ」Bluedot

カテゴリ:App/モビリティ
ラウンド:Seed VC ($5M)
主な投資家:Caffeinated Capital, Driventure, Leap Forward Ventures, Los Angeles Cleantech Incubator, MoonPay, Operator Stack Fund, Plaid, ScaleX Ventures, Stripe, Y Combinator

電気自動車(EV)の充電料金の決済管理およびリワードアプリ。

EVの充電のために複数のアプリやカードを管理する必要があるが、Bluedotアプリを利用すれば、Visaデビットカードで充電料金を簡単に支払うことができる。また、何千もの充電ステーションの検索や空き状況もリアルタイムで確認可能。充電料金の20%はキャッシュバックを受けることができ、日用品の買い物やレストラン・カフェなどでの食事に利用できる。Y Combinatorが主催する2023年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2021年創業、本社はサンフランシスコ。Stripe等から今回調達した$5Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「パーソナルアシスタントAI」Inflection AI

カテゴリ:App/AI
ラウンド:Series B ($1,300M)
主な投資家:Microsoft, Eric Schmidt, Gates Frontier, NVIDIA, Reid Hoffman

AIを活用したパーソナルアシスタントアプリ。

「Pi」と呼ばれる会話型のチャットボットアプリを開発するAIスタートアップ。趣味や興味、感情などをユーザーとの対話を通じて学び、ユーザーにより共感するように設計されているという。DeepMindの共同創業者Mustafa SuleymanとLinkedInの共同創業者Reed Hoffmanが創業したことでも注目されている。今回の資金調達によるバリュエーションは40億ドル。

2022年創業、本社はパロアルト(カリフォルニア州)。Microsoft等から今回調達した$1,300Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

4.「AIパーソナルダイエット」Alfie

カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Pre-Seed ($2.1M)
主な投資家:Nina Capital, Y Combinator, Goodwater Capital, Phoenix Investment Partners

AIを活用したバーチャルダイエットプラットフォーム。

肥満患者のダイエット(減量)をサポートするバーチャルクリニックを提供するヘルスケアテックスタートアップ。100を超えるデータポイントによる代謝プロファイリングを通じて、体重増加の原因となる根本的な問題をAIを活用して特定し、投薬などのパーソナライズされた治療計画や、ライフスタイルにおける行動変容、専門家チームによるバーチャル指導など、オーダーメイドのサービスを提供してくれる。

2021年創業、本社はニューヨーク。Nina Capital等から今回調達した$2.1Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「AIデータセキュリティプラットフォーム」Cyera

カテゴリ:Enterprise/サイバーセキュリティ
ラウンド:Series B ($100M)
主な投資家:Accel, CyberStarts, Redpoint Ventures, Sequoia Capital

AIを活用したデータセキュリティプラットフォーム。

企業の機密データをAIを活用して自動的に検出し、識別・分類した上で保護してくれるデータセキュリティプラットフォーム。セキュリティチームは、機密データの所在に加え、誰がアクセスできるか、データがどのように使用されているかなどを可視化して管理することが可能。2022年の売上高は昨年対比800%増と急成長中。

2021年創業、本社はサンマテオ(カリフォルニア州)。Accel等から今回調達した$100Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

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