今週の注目5社:AIブレインバンド / AI動画編集プラットフォーム / サスティナブルパーソナルケア / ニュースレタープラットフォーム / 鉱物資源探査SaaS
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「AIブレインバンド」Earable
カテゴリ:HW/ニューロサイエンス
ラウンド:Bridge (NA)
主な投資家:Samsung Ventures
AIを利用したブレインバンドの開発。
AIを駆使して、睡眠の改善や集中力を向上させるヘッドバンド「FRENZ Brainband」を開発するブレインテックスタートアップ。脳波や目・顔の筋肉の動き、心拍数、呼吸リズムなどを正確にトラッキングして分析する。骨伝導スピーカーを介して睡眠の誘発や集中力を高めるパーソナライズされたオーディオコンテンツで脳を刺激し、睡眠の質や集中力を向上してくれる。価格は490ドル。
2018年創業、本社はボルダー(コロラド州)。Samsung Ventures等から今回調達した資金は、引き続き製品開発に活用する予定。
2.「AI動画編集プラットフォーム」Captions
カテゴリ:SaaS/動画
ラウンド:Series B ($25M)
主な投資家:Kleiner Perkins Caufield & Byers, Andreessen Horowitz, SV Angel, Sequoia Capital
生成AIを活用した動画編集アプリ。
クリエイターが直接カメラに向かって話すトーキングビデオの編集に特化したアプリで、字幕を自動的に生成したり、自動的にカメラ目線に調整する機能などを持つ。これまでに約300万人のクリエイターに利用され、動画のカテゴリーはゴルフや不動産、航空など多岐に渡る。DAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)は約10万人で、毎月約100万本の動画がCaptions上で作成されているという。今回の資金調達によるバリュエーションは2億5000万ドル。
2021年創業、本社はボストン。KPCB等から今回調達した$25Mは、チームの拡大に活用する予定。
3.「サスティナブルパーソナルケア」Nohbo Drops
カテゴリ:Consumer/パーソナルケア
ラウンド:Series A (NA)
主な投資家:Material Impact, Dara Holdings, Safer Made, Susquehanna Growth Equity
環境に配慮したパーソナルケア製品の開発。
プラスチックフリーのパーソナルケア製品を開発するサスティナビリティスタートアップ。水に濡らすと溶ける使い切りタイプの生分解性フィルムをパッケージに利用することで過剰なプラスチック廃棄の問題に取り組んでいる。これまでにシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ、シェービングクリームなどのパーソナルケア製品を提供している。
2016年創業、本社はパームベイ(フロリダ州)。Material Impact等から今回調達した資金は、サービスの拡大に活用する予定。
4.「ニュースレタープラットフォーム」beehiiv
カテゴリ:Marketing/ニュースレター
ラウンド:Series A ($12.5M)
主な投資家:Lightspeed Venture Partners, Blue Wire Capital, Contrarian Thinking Capital, Creator Ventures, Social Leverage
ニュースレターの配信に特化したプラットフォーム。
クリエイターがニュースレターを制作および配信し、収益化できるプラットフォームを開発するスタートアップ。コード不要の使いやすいインターフェースでニュースレターを簡単にカスタマイズできるだけでなく、開封率などの閲覧状況も分析できる。すでに7500のアクティブなニュースレターのネットワークを蓄積しており、3500万人の読者を持つという。
2021年創業、本社はニューヨーク。Lightspeed Venture Partners等から今回調達した$12.5Mは、サービスおよびチームの拡大に活用する予定。
5.「鉱物資源探査SaaS」KoBold Metals
カテゴリ:SaaS/マテリアル
ラウンド:Series C ($200M)
主な投資家:Bond, Andreessen Horowitz, Breakthrough Energy Ventures
AIを活用した鉱物資源探査プラットフォーム。
統計モデリングやデータ解析を駆使して地質データを調査・分析し、コバルト、ニッケル、銅、リチウムなどの鉱物資源を効率的に探査できるプラットフォーム。電気自動車やスマホなどのバッテリーに使われるリチウムイオン電池に必須の金属は、安定的な供給が課題となっている。今回の資金調達によるバリュエーションは11億5000万ドルと、ユニコーン企業の仲間入り。
2018年創業、本社はバークレー(カリフォルニア州)。Bond等から今回調達した$200Mは、ザンビアの銅採掘に活用する予定。
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