今週の注目5社:割引クーポン自動検索 / 水リスク分析SaaS / ヒューマノイドロボット / 母乳濃縮技術 / 早期肺がん診断

June 7, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「割引クーポン自動検索」Checkmate

カテゴリ:App/EC
ラウンド:Series A ($15M)
主な投資家:Alex Zaccaria, Anthony Zaccaria, Arthur Levy, BDuck Capital, Black Angel Group, Blackbird Ventures, Cart Reum, Common Metal, F7, Fuel Capital, Geraldine Chin Moody, Google Ventures, James Chin Moody, Jeff Boneforte, MANTIS Venture Capital, Michael Tannenbaum, Night Capital, Paris Hilton, Saurabh Gupta, Scribble Ventures, Tim Kendall, Trevor Neff, Wischoff Ventures

割引クーポンを自動で検索してくれるサービス。

何千ものメールに埋もれるマーケティングキャンペーン用のプロモーションコードや割引クーポンを自動的に収集して割引を適用してくれるアプリ。4万店舗以上のオンラインストアで割引が受けられる。すでにユーザー数は40万人を超え、1日あたりのアクティブユーザー数は6万人を超えるという。Paris Hiltonをはじめ、多数の著名人が出資者に名を連ねている。

2020年創業、本社はサンフランシスコ。Google Ventures等から今回調達した$15Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「水リスク分析SaaS」Waterplan

カテゴリ:SaaS/サスティナビリティ
ラウンド:Series A ($11M)
主な投資家:Base10 Partners, Branson Family, Giant Ventures, MCJ Collective, Transition Global, Y Combinator

水リスクを測定・分析してくれるプラットフォーム。

AIとリモートセンシング技術を利用して、干ばつによる影響など水リスクを定量化するプラットフォームを開発する気候テックスタートアップ。衛星画像や気象データ、企業特有の情報を統合してシミュレーションを実施し、カスタマイズされたリアルタイムのリスク分析レポートを提供してくれる。Y Combinatorが主催する2021年夏のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2021年創業、本社はサンフランシスコ。Base10 Partners等から今回調達した$11Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

3.「ヒューマノイドロボット」Figure

カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series A ($70M)
主な投資家:Aliya Capital Partners, FJ Labs, Parkway VC, Tamarack Global, Till Reuter

AIを活用した自律型ヒューマノイドロボットの開発。

「Figure 01」と呼ばれるロボットは、二足歩行およびスクリーン機能の顔などを持つ人型ロボットで、身長は5フィート6インチ(約168cm)、体重60kg、1秒間に1.2mの速度で歩行できるという。また、電動で5時間稼働し、20kgの荷物を運搬可能。人型のため単機能ロボットとは異なり、将来的には製造や物流、倉庫業務、小売りなどさまざまな業界で幅広い業務をこなすことができるという。

2022年創業、本社はサニーベール(カリフォルニア州)。Parkway VC等から今回調達した$70Mは、開発費用に活用する予定。

4.「母乳濃縮技術」BBy

カテゴリ:HW/フェムテック
ラウンド:Seed VC-II ($3M)
主な投資家:7G BioVentures, Cathexis Ventures, Pioneer Fund, Y Combinator

母乳を濃縮して常温で保存する技術。

独自開発した装置で母乳から水分を分離し、粉末にすることで常温保存が可能になる新たな濃縮技術を開発するフェムテックスタートアップ。水を加えて簡単に戻すことができるため病院(NICU)内でのオペレーションを軽減できる。また、母乳を冷凍保存することで栄養や免疫力が失われるのを防ぐこともできるという。Y Combinatorが主催する2022年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2016年創業、本社はニューヨーク。Pioneer Fund等から今回調達した$3Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「早期肺がん診断」Leadoptik

カテゴリ:HW/医療機器
ラウンド:Seed VC ($5M)
主な投資家:Arash Ferdowsi, Enea, MetaVC Partners, Ray Muzyka, SOSV, Sony Innovation Fund, TSVC

肺がん診断のための医療イメージング技術。

人間の肺の深部まで画像化できる高解像度の小型イメージングプラットフォームを開発するメドテックスタートアップ。ナノ加工技術と光学メタマテリアル技術を組み合わせることで、外科医は現在の画像システムで検出可能な50分の1の小さな物体(腫瘍)まで観察でき、肺がんの早期診断を可能にするという。Dropbox共同創業者のArash Ferdowsiも出資者に名を連ねている。

2020年創業、本社はサンノゼ(カリフォルニア州)。MetaVC Partners等から今回調達した$5Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

 

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