今週の注目5社:暗号化チャット / トイレットペーパーD2C / デジタル治療アプリ / 求人プラットフォーム / 電動スクーターシェア

May 18, 2020 by Scrum Funding News
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一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「暗号化チャット」Keybase

[SaaS/セキュリティ] Keybase
NA by Zoom Video Communications

エンドツーエンドの暗号化チャット&ファイル共有。

グループでのメッセージや写真・ビデオ・ドキュメントなどのファイル共有にエンドツーエンドの暗号化技術を活用したプラットフォーム。今回Zoomにより買収された(初の企業買収)。Zoomは90日間のセキュリティ強化計画を打ち出し、新機能の搭載を凍結してセキュリティ上の問題解決に集中的に対処する方針を明らかにしていた。今回の買収を通じ、エンドツーエンドの暗号化技術を適用したビデオ会議システムを有料アカウントのユーザーに提供する予定という。

2014年創業。買収額は非公表。

2.「トイレットペーパーD2C」Cloud Paper

[Commerce/日用品] Cloud Paper
Unattributed VC ($1.60M) Greycroft

竹(バンブー)から作られたトイレットペーパー。

100%竹由来の成分で作られた超ソフトなトイレットペーパーを製造。3層構造で品質(柔らかさ)も保証されている。価格は、送料無料で1Box(24ロール)$28から。4ヶ月毎に配送されるサブスクリプションモデル。竹は木などの植物と比べて成長がとても早く、 1日3フィートのペースで成長するため3年で紙に使用できるという。また、多量のCO2を吸収しながら成長するため、サステナビリティの観点からも注目されている。COVID-19の影響でユーザー数は6倍に成長。

2019年創業、本社はシアトル。Greycroft等から今回調達した$1.6Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

3.「デジタル治療アプリ」Limbix

[Service/ヘルスケア] Limbix
Series A ($9M) BIXINK Therapeutics, GSR Ventures, NextGen Venture Partners, Sequoia Capital and Storm Ventures

ティーン向けメンタルヘルスケアアプリ。

「Limbix Spark」という思春期の鬱病患者向けメンタルヘルスケアアプリ。認知行動療法をベースにした数週間のプログラム。FDA認可を取得したデジタル治療アプリを目指し、現在Stanford大学などと共同開発中。他にも病院などの医療プロバイダー向けのVRキット($1999)も販売しており、既に20カ国で使われ、8言語に翻訳されているという。

2016年創業、本社はパロアルト(カリフォルニア州)。Sequoia Capital等から今回調達した$9Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

4.「求人プラットフォーム」Workstream

[SaaS/採用] Workstream
Series A ($10M) Basis Set Ventures, Founders Fund, Jack Altman, Karl Sun, Max Levchin and Tony Xu

デスクレスワーカー向けの求人プラットフォーム。

求人からトレーニングまで、採用の一連のプロセスを一元管理するプラットフォーム。候補者とのテキストメッセージや面接のスケジュール調整などのコミュニケーションだけでなく、AIを活用した候補者の自動スクリーニングなどの機能もあり、採用プロセスの70%を削減可能。既に、Uber, McDonald’s, H&M, Westion Hotel & Resortなどを顧客に持つ。DoorDash CEOのTony XuやAffirm CEO Max Levchin、Lattice CEO Jack Altmanも出資する注目スタートアップ。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Founders Fund等から今回調達した$10Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「電動スクーターシェア」Lime

[Service/モビリティ] Lime
Series E ($170M) Alphabet, Bain Capital Ventures, Google Ventures and Uber

電動スクーターのシェアリングサービス。

電動スクーターや電動自転車のシェアリングサービスを提供。アプリで近くにあるスクーターを見つけ、QRコードを活用して解錠するだけ。ドッグレスのため、どこにでも乗り捨てることが可能。COVID-19の影響で業績が悪化し大規模なレイオフも公表。リードインベスターであるUberは、傘下の電動自転車シェア「Jump」をLimeに事業譲渡し、今後はUberのモバイルアプリとの統合を拡大するという。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Uber等から今回調達した$170Mは、サービスの継続に活用する予定。