今週の注目5社:AIコンテンツ検出 / 人間行動シミュレーション / 炭素ブロック熱電池 / 建設業界向けコンプラ自動化 / 大型・高出力衛星
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「AIコンテンツ検出」Pangram

日本語読み:パングラム
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series A ($9M)
主な投資家:Menlo Ventures, Cadenza Ventures, Haystack Fund, ScOp Venture Capital, Script Capital
AIが生成したコンテンツを検出するプラットフォーム。
AIが生成したテキストや画像コンテンツを正確に検出するプラットフォームを開発するAIスタートアップ。AIによって作成された文書だけでなく、人間とAIによる作業が混在するコンテンツの検出においても99%以上の精度を誇る。また、画像検出においては、ピクセルレベルの分布を分析し、実際の写真とAIによる生成画像との微妙な差異を識別可能という。インターネット上に蔓延する不適切なコンテンツの排除を目指している。
2023年創業、本社はニューヨーク。Menlo Ventures等から今回調達した$9Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「人間行動シミュレーション」Simile

日本語読み:シーミレ
カテゴリ:SaaS/シミュレーション
ラウンド:Series B ($200M)
主な投資家:Greenoaks, A* Capital, Bain Capital Ventures, CVS Health Ventures, Definition Capital, Factory, Hanabi Capital, Index Ventures
AIエージェントを活用した人間行動シミュレーション。。
実在する人間へのインタビューをもとにモデル化されたAIエージェントを活用した社会(人間行動)予測シミュレーションプラットフォームを開発するスタートアップ。決算説明会における投資家の反応や、新製品開発における消費者の好み、価格変動に対するリアクションなど、これまで数ヶ月を要した調査が一日のシミュレーションで代替できる。すでにCVS HealthやDeloitteなどを顧客に持つ。今回の資金調達によるバリュエーションは20億ドルとユニコーン企業の仲間入り。
2025年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Greenoaks等から今回調達した$200Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
3.「炭素ブロック熱電池」Antora Energy

日本語読み:アントラエナジー
カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Series C ($550M)
主な投資家:Eclipse, G2 Venture Partners, Activate Capital, BlackRock, Breakthrough Energy, Decarbonization Partners, Impact Science Ventures, John Doerr, Liberty Mutual Strategic Ventures, Lowercarbon Capital, Ribbit Capital, Salesforce Ventures, StepStone Group, Temasek, The Westly Group, Trust Ventures
炭素ブロックを活用した熱電池システム。
材料を高温に熱して蓄え、必要な際に熱や蒸気の形で取り出す熱電池システムを開発するエネルギーテックスタートアップ。同社は、材料の入手が容易かつ熱伝導率の高い炭素ブロックを電力価格が安い時間帯に急速に加熱することでコストを大幅に削減している。また、断熱設備内で数日間蓄熱することが可能なため、安定した電力網の確保に向け、AIデータセンターや工場、製鉄所、送電網をはじめ、様々な用途での導入が期待されている。
2017年創業、本社はカリフォルニア州サンノゼ。Eclipse等から今回調達した$550Mは、製造能力の拡大に活用する予定。
4.「建設業界向けコンプラ自動化」Dili

日本語読み:ディリ
カテゴリ:SaaS/建設
ラウンド:Series A ($15M)
主な投資家:Khosla Ventures, Allianz Group, Darren Bechtel, Garry Tan, Rebel Fund
建設業界向けのコンプライアンス自動化プラットフォーム。
インフラ整備などを請け負う建設業界向けに、AIを活用したコンプライアンス業務の自動化プラットフォームを開発するスタートアップ。ドラッグアンドドロップで簡単に給与明細書をアップロードするだけで、適正賃金に関する全データをリアルタイムにチェック・分析できる。他にも見習い制度のモニタリングなど、政府から資金援助を受けるプロジェクト特有の厳格なコンプライアンス遵守に関する業務に対応している。Y Combinatorが主催する2023年夏のバッチにも参加した注目スタートアップ。
2023年創業、本社はニューヨーク。Khosla Ventures等から今回調達した$15Mは、サービスの拡大に活用する予定。
5.「大型・高出力衛星」K2 Space

日本語読み:ケイツースペース
カテゴリ:HW/宇宙
ラウンド:Series D ($500M)
主な投資家:ICONIQ Capital, Kleiner Perkins, Altimeter Capital, CapitalG, Lightspeed
大型・高出力衛星の開発。
20kW級の衛星として軌道上で稼働する大型・高出力衛星「Gravitas」の開発・製造を手掛けるスペーステックスタートアップ。すでに複数の契約を締結しており、アメリカの宇宙配備型迎撃ミサイル防衛プログラム「Golden Dome」において、パートナー企業であるAnduril社にも衛星を提供予定。今後は、年間最大100機の大型衛星を製造可能な体制の構築を目指しているという。今回の資金調達によるバリュエーションは68億ドル。
2022年創業、本社はカリフォルニア州トーランス。ICONIQ Capital等から今回調達した$500Mは、製造能力の拡大に活用する予定。









