今週の注目5社:AIサイバー攻撃 / 痛風治療薬 / サロン向け業務改善 / AI推論クラスタ / レーダー衛星
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「AIサイバー攻撃」Twenty

日本語読み:トゥエンティ
カテゴリ:SaaS/防衛
ラウンド:Series B-II ($30M)
主な投資家:Khosla Ventures
AIを活用したサイバー攻撃。
米軍や情報機関向けにサイバーセキュリティ攻撃に特化したソフトウェアを開発する防衛テックスタートアップ。敵対者のコンピューターシステムやネットワークを妨害したり機能低下に陥らせるためのサイバー攻撃は、手作業が中心なためこれまで数週間かかっていたが、高度なAIを活用して自動化することで数百もの標的を同時に攻撃することが可能という。今回の資金調達によるバリュエーションは12億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入り。
2024年創業、本社はバージニア州アーリントン。Khosla Ventures等から今回調達した$30Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「痛風治療薬」Crystalys Therapeutics

日本語読み:クリスタリスセラピューティクス
カテゴリ:Biotechnology/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($130M)
主な投資家:Frazier Life Sciences, Catalys Pacific Fund, Cormorant Asset Management, HBM Healthcare Investments, Novo Holdings, SR One, Soleus Capital Management, Wellington Management
次世代の痛風治療薬。
血液中に尿酸という老廃物が増加して結晶化し、関節に蓄積することで激しい痛みや腫れを引き起こす病気「痛風」の治療薬を開発するバイオテックスタートアップ。現在、臨床試験において患者への投与を開始した「ドチヌラド」は、もともと日本の製薬会社である富士薬品が開発した経口薬で、1日1回服用することで腎臓から尿酸の排泄を促進し、尿酸値をコントロールする効果があるという。
2025年創業、本社はサンディエゴ。Frazier Life Sciences等から今回調達した$130Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
3.「サロン向け業務改善」Genius AI

日本語読み:ジーニアスエーアイ
カテゴリ:SaaS/コマース
ラウンド:Series D ($44M)
主な投資家:Lux Capital, 2048 Ventures, Bessemer Venture Partners, Imaginary Ventures, L Catterton, Stepstone Group
サロン向けのビジネスオペレーション改善プラットフォーム。
美容院やネイルサロンなどのサービス業向けにワークフローを自動化するオールインワンプラットフォームを開発するスタートアップ。オンラインでの予約管理から決済、マーケティング、顧客および従業員管理をはじめとするあらゆるオペレーションを一元管理することが可能。すでに12.5万社以上の企業に導入されている。今回の資金調達によるバリュエーションは11.5億ドルとユニコーン企業の仲間入り。
2016年創業、本社はニューヨーク。Lux Capital等から今回調達した$44Mは、サービスの拡大に活用する予定。
4.「AI推論クラスタ」Etched

日本語読み:エッチト
カテゴリ:HW/チップ
ラウンド:Series C ($300M)
主な投資家:Sequoia Capital, Amjad Masad, Andreessen Horowitz, Andrej Karpathy, Argos, Blackstone, Diffusion Capital Partners, Dylan Field, Jane Street Group, Peter Thiel, SK hynix
AI推論クラスタの開発。
AI推論を劇的に高速・低コスト化する推論クラスタを開発するAIスタートアップ。他のAIチップよりも低電圧で動作する独自開発したカスタム推論チップおよび、多数のチップを接続して共有メモリプールを構築することで、チップ間でのメモリアクセスを高速化するシステムで、AI推論の高速化および低コスト化を実現するという。創業者はピーターティールが設立した「Thiel Fellowship」に選出されている。今回の資金調達によるバリュエーションは103億ドル。
2022年創業、本社はカリフォルニア州サンノゼ。Sequoia Capital等から今回調達した$300Mは、生産能力の拡大に活用する予定。
5.「レーダー衛星」Array Labs

日本語読み:アレイラボ
カテゴリ:HW/衛星
ラウンド:Series A-II ($21M)
主な投資家:Mitsubishi Electric, Catapult Ventures, Kompas, Y Combinator
3Dマッピング画像用のレーダー衛星。
地球上のあらゆるエリアの高品質な3Dマッピング画像を生成するために、レーダーベースの地球観測衛星を開発するスペーステックスタートアップ。また、軌道上の衛星から空中を移動する物体を継続的に検出・追跡する技術として、「宇宙ベースの空中移動目標表示(Air Moving Target Indicator)」が注目されており、三菱電機は同社との協業を通じ、安全保障を中心とした情報提供サービスを推進するという。弊社も出資する注目スタートアップ。
2019年創業、本社はカリフォルニア州レッドウッドシティ。Y Combinator等から今回調達した$21Mは、サービスの拡大に活用する予定。









