今週の注目5社:パーソナルAI家庭教師 / 次世代地熱発電 / 膣内マイクロバイオーム検査 / バイオマテリアル / AI写真画像補正
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「パーソナルAI家庭教師」Aristotle

日本語読み:アリストテレス
カテゴリ:SaaS/教育
ラウンド:Seed VC-II ($5M)
主な投資家:True Ventures, Advait Marathe, Advay Pal, Anant Gupta, Andy Wang, Angela Winegar, Armaan Goel, Austin Petersmith, Ben Broca, Brandon Gell, Bryce Hunt, Chetan Patil, Dan Tierney, Drew Wadsworth, John O’Connell, Justin Quan, Kian Katanforoosh, Kush Pandey, Mani Vajipeyajula, Marco Lorenzon, Max Digiacomo-Castillo, Mayank Mehta, Michelle Qin, Mike Montano, Miles McCain, Puneet Agarwal, Rohit Sharma, Santiago Hernandez, Takao Yatagai, Theo Strauss, Tom Duterme, Veeral Patel, Wicklow Capital
AIを活用した音声対話型家庭教師。
13〜18歳向けに音声対話型のAI家庭教師(チューター)を開発するエドテックスタートアップ。従来のチャットボットのように問題や質問の答えを簡単に提示せずに、考え方やヒントをユーザーの理解度に合わせて提示したり、逆に質問を投げかけることでユーザー自身が考え、自ら解答を導き出せるように指導してくれるという。SAT、ACT、APなどの試験対策に加え、STEM分野や語学学習など幅広い学習領域に対応している。
2025年創業、本社はサンフランシスコ。True Ventures等から今回調達した$5Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。
2.「次世代地熱発電」Mazama Energy

日本語読み:マザマエナジー
カテゴリ:Service/エネルギー
ラウンド:Series B ($135M)
主な投資家:Centaurus Capital, Doerr Capital, ConocoPhillips Technology Ventures, Gates Frontier, H. Barton Asset Management, Jeffrey and Marieke Rothschild Foundation, Khosla Ventures, Shell Ventures, SiteGround Capital
超高温の岩石を利用した次世代地熱発電。
超高温岩体(Superhot Rock)を利用した次世代型地熱発電技術「強化地熱システム(EGS:Enhanced Geothermal Systems)」を開発するエネルギーテックスタートアップ。地下深くにある超高温の岩石に人工で貯留層を作り、地上から水などを注入することで、生成された蒸気や熱水から地熱発電を行う仕組み。超高温のため、従来の地熱発電システムと比べて必要な水量が大幅に少なく済み、発電コストも削減することが可能。
2023年創業、本社はテキサス州フリスコ。Centaurus Capital等から今回調達した$135Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
3.「膣内マイクロバイオーム検査」Evvy

日本語読み:エヴィー
カテゴリ:Biotechnology/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($40M)
主な投資家:Catalio Capital Management , Alumni Ventures, Amboy Street Ventures, BBG Ventures, Flywheel Ventures, Foreground Capital, General Catalyst, Ingeborg, LabCorp Venture Fund, Left Lane, Muse Capital, Rethink Impact, US Fertility
膣内マイクロバイオームの在宅検査キット。
膣内のマイクロバイオームの状態を分析し、女性の健康状態の把握およびライフスタイルの改善アドバイスなどを提供するフェムテックスタートアップ。自宅で採取された膣内の検体を遺伝子解析することで、700種類以上の細菌・真菌を検出することが可能。検査結果を受け、感染症や不妊治療、更年期障害に関する治療法や生活習慣の改善など、パーソナライズされたアドバイスが受けられる。すでに10万人以上の患者と3000人の医療従事者にサービスを提供している。
2021年創業、本社はニューヨーク。Catalio Capital Management等から今回調達した$40Mは、サービスの拡大に活用する予定。
4.「バイオマテリアル」Tempo Therapeutics

日本語読み:テンポセラピューティクス
カテゴリ:Biotechnology/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($14.5M)
主な投資家:Galaxy-Sirius Partners, Gideon Strategic Partners, Johnson & Johnson Innovation, Mesa Verde Venture Partners, YK Bioventures
再生医療のための合成生体材料。
人の体が健康な組織を再生できるように設計された合成生体材料(バイオマテリアル)を開発するヘルスケアテックスタートアップ。特許取得済みの「MAP技術」は、損傷した部位に新しい組織を迅速に構築する足掛かりとなる合成生体材料で、異物反応を最小限に抑えながら、重要な臓器の機能を回復できるという。美容皮膚科や皮膚がんなどの再生医療分野での利用が期待されている。Johnson & JohnsonのCVCなども出資する注目スタートアップ。
2014年創業、本社はカリフォルニア州サンディエゴ。Galaxy-Sirius Partners等から今回調達した$14.5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
5.「AI写真画像補正」Glass Imaging

日本語読み:グラスイメージング
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:M&A
主な投資家:OpenAI
AIを活用した写真画像の補正技術。
「GLASS AI」と呼ばれるソフトウェアがレンズの歪みやセンサーの欠陥を補正し、スマホで撮影した写真の解像度を大幅に改善(鮮明な写真に復元)する技術を開発するスタートアップ。カメラの性能を10倍に高めることができるソフトウェアに加え、デジタル一眼レフカメラと同等レベルの画像品質をスマホに搭載可能なハードウェアも提供する。スマホだけでなく、ドローンやセキュリティカメラ、ウェアラブルデバイスなどにも展開可能という。
2019年創業、本社はカリフォルニア州ロスアルトス。今回OpenAIに$300Mで買収された。




