今週の注目5社:高齢者見守りAI / 無人貨物機 / 倉庫向け自律ロボット / 余剰在庫マッチング / AI動画制作
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「高齢者見守りAI」Inspiren

日本語読み:インスパイレン
カテゴリ:SaaS/シニア
ラウンド:Series C ($70M)
主な投資家:NewView Capital, Avenir, Camber Creek, Insight Partners, Lightbank, Primary Venture Partners, Scale Venture Partners, Story Ventures, Vintage Investment Partners
高齢者施設向けの見守りAIシステム。
高齢者施設の部屋の壁に設置した専用センサーとAIによるリアルタイムの解析により、高齢者が立ち上がるタイミングやふらつきといった転倒の前兆を迅速に検知し、介護者に通知するプラットフォーム「「AUGi」を開発するシニアテックスタートアップ。導入後の転倒リスクは最大68%削減可能。映像はすべて端末内で処理され、プライバシーの保護も重視している。今回の資金調達によるバリュエーションは5億ドルを超えるという。
2016年創業、本社はニューヨーク。NewView Capital等から今回調達した$70Mは、サービスの拡大に活用する予定。
2.「無人貨物機」Poseidon

日本語読み:ポセイドン
カテゴリ:HW/モビリティ
ラウンド:Series A ($60M)
主な投資家:TQ Ventures, Draper Associates, Drover Ventures, G Squared, Hanwha Asset Management, Jaws Ventures, Starship Ventures
貨物輸送に特化した自律航空機。
地域間および防衛用の貨物輸送に特化した無人航空機「Egret」を開発するモビリティテックスタートアップ。積載量や飛行距離、運航コスト、稼働率を考慮し、操縦席を持たない貨物専用機を一から設計している点が特徴で、数千ポンドの貨物を1000マイル以上輸送可能という。無人のため、パイロットの勤務エリアや勤務時間に縛られることなく荷物の需要に合わせて経路や便数を調整し、機体の待機時間を削減することができる。
2024年創業、本社はカリフォルニア州アラメダ。TQ Ventures等から今回調達した$60Mは、引き続き飛行試験など開発費用に活用する予定。
3.「倉庫向け自律ロボット」Vecna Robotics

日本語読み:ベクナロボティクス
カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series D ($31M)
主な投資家:Unless, Drive Capital, Highland Capital Partners, Tectonic Ventures, Tiger Global Management
倉庫や工場向けの自律走行ロボット。
物流倉庫や工場内で、荷物や部品などを自動で運ぶ自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)を開発する物流テックスタートアップ。高度なセンサーとAIを搭載した自律型のフォークリフトや牽引車で、倉庫内で作業負荷の高い、積荷のピッキングやパレット移動などの倉庫内作業を自動化することができる。ピッキングの処理能力は2倍以上に効率化されるだけでなく、ロボット1台あたりの時給は10ドル以下と低コストでの導入が可能。
2018年創業、本社はマサチューセッツ州ウォルサム。Unless等から今回調達した$31Mは、チームの拡大に活用する予定。
4.「余剰在庫マッチング」Highstock

日本語読み:ハイストック
カテゴリ:Marketplace/ビューティー
ラウンド:Series A ($30M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, Abstract, Daybreak Ventures, Greylock Partners, JJ Zhuang, John Adams, Lenny Rachitsky, Max Mullen
消費財ブランドの余剰在庫とバイヤーを繋ぐプラットフォーム。
美容品などの消費財ブランドが抱える余剰在庫と厳選された卸売業者を繋ぐB2Bマーケットプレイスを運営するリテールテックスタートアップ。AIを活用し、在庫状況を勘案した適切な買い手とマッチングするだけでなく、クロスボーダー取引時の物流、決済、コンプライアンスをはじめとするオペレーションもサポートする。ブランド価値を維持しながら、廃棄処分することなく在庫を現金化することが可能。すでに100以上の有名ブランドと提携しているという。創業者はInstacart出身。
2024年創業、本社はニューヨーク。Andreessen Horowitz等から今回調達した$30Mは、サービスの拡大に活用する予定。
5.「AI動画制作」VideoGen

日本語読み:ビデオジェン
カテゴリ:SaaS/動画
ラウンド:Seed VC-III ($3.3M)
主な投資家:Y Combinator, Decacorn Capital, Lobster Capital, Mento VC, Pioneer Fund, Rebel Fund, Stretford End Capital
AIを活用したオールインワン動画生成プラットフォーム。
AIを活用し、誰でも数秒でプロ並みの著作権フリー動画を簡単に作成できるプラットフォームを開発するスタートアップ。ユーザーは動画の概要をプロンプトで入力するだけで、AIエージェントが動画のアウトラインからスクリプト・音声の生成、編集までを一気通貫で自動化し、著作権フリーの動画を作成してくれる。すでに190ヶ国以上で500万人のユーザーを抱えている。Y Combinatorが主催する2024年夏にバッチにも参加した注目スタートアップ。
2023年創業、本社はサンフランシスコ。Y Combinator等から今回調達した$3.3Mは、チームの拡大に活用する予定。




