今週の注目5社:AI家事アシスタントアプリ / 音声生成AI / 遺失物管理プラットフォーム / 家賃支払リワード / 厨房ロボット

February 7, 2024 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AI家事アシスタントアプリ」Ohai.ai

カテゴリ:App/家事
ラウンド:Seed ($6M)
主な投資家:Eniac Ventures, LifeX Ventures

AIを活用した家事アシスタントアプリ。

子育てや両親の介護に追われる家族向けに開発されたバーチャルアシスタントアプリ。「O」と呼ばれ、学校や習い事などの定期的なスケジュールに加え、先生のメールから重要なイベントを見つけてカレンダーに追加してくれる。空き時間を見つけてワークアウトやマッサージのためにブロックしてくれるという。価格は月額30ドル以下。ベビーシッターや介護者のマッチングサービスを手掛ける「Care.com」創業者のSheila Lirio Marceloが創業したことでも注目されている。

2021年創業、本社はマサチューセッツ州ペンブローク。Eniac Ventures等から今回調達した$6Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「音声生成AI」ElevenLabs

カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series B ($80M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, BroadLight Capital, Credo Ventures, Daniel Gross, Nat Friedman, SV Angel, Sequoia Capital, Smash Capital

AIを活用した音声生成プラットフォーム。

クリエイターなどがテキストを入力するだけで29の言語のさまざまなスタイルの音声を複製してくれる音声生成プラットフォーム。オーディオブックやポッドキャスト、映画・テレビ番組の吹替に加え、ゲームやマーケティング活動用のキャラクター音声などでの使用を想定しているという。今回の資金調達によるバリュエーションは10億ドルを超えユニコーン企業の仲間入り。

2022年創業、本社はニューヨーク。Andreessen Horowitz等から今回調達した$80Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

3.「遺失物管理プラットフォーム」Boomerang

カテゴリ:SaaS/遺失物
ラウンド:Seed VC-II ($4.9M)
主な投資家:LightShed Ventures, Aubrey Drake Graham, Christian Davon Kirk, Dream Ventures, GGV Capital, Gold House Ventures, Harlo Capital, Kenny Clark, Lake Nona Fund, Lavinia Errico, Odell Beckham Jr., SeventySix Capital, leAD

AIを活用した遺失物の管理・照合プラットフォーム。

ユーザーは遺失物の詳細を入力すると自動的にプラットフォーム内のオンライン在庫と照合し、発見次第通知してくれる仕組み。空港やスタジアム、コンサート会場、テーマパーク、ホテル、ジム、病院などの企業は取得した遺失物のカテゴリや日付などのアイテムの詳細を記録し、最大3つの画像をアップロードするだけで簡単に遺失物を管理することが可能。ミュージシャンのDrakeなども出資者に名を連ねている。

2021年創業、本社はマイアミ。LightShed Ventures等から今回調達した$4.9Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「家賃支払リワード」Bilt Rewards

カテゴリ:Service/フィンテック
ラウンド:Series C ($200M)
主な投資家:General Catalyst, Camber Creek, Eldridge Industries, Left Lane Capital, Prosus Ventures

家賃支払いに応じたリワード(報酬)プログラム。

家賃支払いに応じてポイントが獲得できる報酬プログラムを提供するフィンテックスタートアップ。レストランやライドシェア、食料品の購入などローカル店舗における支出に対してもリワードが付与される仕組み。獲得したポイントは、航空会社のマイルやホテルのポイントに交換したり、アマゾンなどでのショッピングに利用可能。現在では約400万世帯が利用しているという。今回の資金調達によるバリュエーションは31億ドル。

2021年創業、本社はニューヨーク。General Catalyst等から今回調達した$200Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「厨房ロボット」Chef Robotics

カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Seed VC-III ($14.75M)
主な投資家:Alumni Ventures, Construct Capital, Interwoven Ventures, Kleiner Perkins Caufield & Byers, MFV Partners, MaC Venture Capital, Promus Ventures, Red & Blue Ventures

業務用の厨房ロボット。

ロボット工学とAIを活用した業務用厨房ロボットを開発するフードテックスタートアップ。カメラなどのさまざまなセンサーを使用してデータを収集してモデルをトレーニングすることで玉ねぎなどの材料ごとの下処理方法を自動化できるという。新型コロナ以降、レストラン業界の課題である慢性的な人手不足の解消が期待されている。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。KPCB等から今回調達した$14.75Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

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