今週の注目5社:スクールバスDX / AI従量課金SaaS / 会話型AI / AIポッドキャスト制作 / スマートウェアラブル膀胱制御

February 14, 2024 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「スクールバスDX」Zum

カテゴリ:SaaS/モビリティ
ラウンド:Series E ($140M)
主な投資家:GIC, Climate Investment Funds, Sequoia Capital, SoftBank

AIを活用したスクールバスのDXプラットフォーム。

通学ルートや走行車両、運行スケジュールを最適化することでコストを削減し、子供の通学時間を短縮(最大20%)するDXプラットフォームを提供するモビリティースタートアップ。保護者や子供、学校、地区はアプリを通じて運行状況をリアルタイムで追跡可能。すでに4000以上の学校にサービスを展開。今回の資金調達によるバリュエーションは$1.3Bとユニコーン企業の仲間入り。

2015年創業、本社はカリフォルニア州レッドウッドシティ。GIC等から今回調達した$140Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

2.「AI従量課金SaaS」Metronome

カテゴリ:SaaS/フィンテック
ラウンド:Series B ($43M)
主な投資家:New Enterprise Associates, Andreessen Horowitz, General Catalyst

AIを活用した従量課金プラットフォーム。

SaaS企業向けに利用した分だけ費用を徴収する従量課金モデル(請求システム)の提供をサポートするフィンテックスタートアップ。SaaS企業はサービス立ち上げ時からサブスクリプションに加えて、使用量ベースの課金モデルを簡単に導入することが可能という。OpenAIやAnthropic、Databricks、NVIDIAなどの企業を顧客に持ち、急成長している。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。New Enterprise Associates等から今回調達した$43Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

3.「会話型AI」Kore.ai

カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series D ($150M)
主な投資家:FTV Capital, Beedie Capital Partners, NVentures, NextEquity, Nicola Wealth, Sweetwater Private Equity, Vistara Growth

企業向けの会話型AIプラットフォーム。

企業向けにノーコードの会話型バーチャルアシスタントや生成AIプラットフォームを提供するスタートアップ。ITサポートなどの従業員同士の社内オペレーションや、コンタクトセンター・ヘルプデスクなどの顧客とのコミュニケーションを自動化することでコスト削減が可能。AT&T、Cigna、Coca-Cola、Airbus、Rocheなどに加え、PNC銀行などの大手金融機関も顧客に持つ。

2013年創業、本社はフロリダ州オーランド。FTV Capital等から今回調達した$150Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

4.「AIポッドキャスト制作」Podcastle

カテゴリ:SaaS/Podcast
ラウンド:Series A ($13.5M)
主な投資家:Mosaic Ventures, AI Fund, Anthony Casalena, Point Nine Capital, RTP Global, Rene Rechtman, Sierra Ventures

AIを活用したポッドキャスト制作プラットフォーム。

プロ品質の録音・動画撮影からAIを活用した編集作業、様々な媒体での公開とポッドキャスト制作における一連のプロセスを提供するオールインワンプラットフォーム。生成AIを活用した音声クローンツールなど、AIを活用した多数の新機能をリリースしている。ユーザー数は100万人を超え、クリエイターのコミュニティに成長しているという。

2020年創業、本社はデラウェア州ミドルタウン。Mosaic Ventures等から今回調達した$13.5Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

5.「スマートウェアラブル膀胱制御」Avation Medical

カテゴリ:HW/ヘルスケア
ラウンド:Series C ($22M)
主な投資家:Asahi Kasei, Shangbay Capital, Angelini Ventures, Arboretum Ventures, Avestria Ventures, JobsOhio, Medtronic, Tonkawa

膀胱の活動を制御する神経調節ウェアラブルデバイス。

過活動膀胱(OAB)による尿意切迫感や切迫性尿失禁に悩む患者向けに、パーソナライズされた神経調節機能を持つウェアラブルデバイスを提供するヘルスケアスタートアップ。FDA認可取得済みの「Vivally」と呼ばれるデバイスは、手術を必要としない非侵襲性で、足首に装着して脛骨神経を刺激することで自宅にいながら治療を受けられるという。治療時間は週1回、30分間程度。

2016年創業、本社はオハイオ州コロンバス。Shangbay Capital等から今回調達した$22Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。

Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。

ブログの更新情報をメールでお届けしています。

米国の注目スタートアップ情報 テックトレンド スクラムベンチャーズの投資先インタビュー
などをブログで発信しています。合わせてメールでもお届けしていますので、お気軽にご登録ください。

ニュースレター登録

でも情報発信しています。