今週の注目5社:AR戦闘機シミュレーター / AIセキュリティカメラ / AR工場サポート / セルライト軽減美容デバイス / 術中免疫療法

June 14, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「AR戦闘機シミュレーター」Red 6

カテゴリ:HW/AR
ラウンド:Series B ($70M)
主な投資家:Alcazar Capital, Alliance Holdings, Alpha Edison, Alumni Ventures, Boeing, Disney Accelerator, Florida Opportunity Fund, Irongate Group, Lockheed Martin Ventures, M-Cor Holdings, Moonshots Capital, RedBird Capital Partners, Robert Downey Jr., Washington Harbour Partners

ARを活用したヘルメット型の戦闘機シミュレーター。

パイロットはARを搭載したヘルメットを装着して戦闘機(実機)を操縦しながら、空中を飛ぶバーチャルの敵機を射界に捉えたり、地上にあるバーチャルの標的を攻撃するなどのトレーニングを行うことができる空軍向けのトレーニングシステム。実際の戦闘に近いトレーニングが積めるだけでなく、機体が1機で済むため、輸送や燃料費、メンテナンス費用等も削減可能。すでにアメリカ空軍と提携して開発を進めている。

2018年創業、本社はオーランド(フロリダ州)。Boeing等から今回調達した$70Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「AIセキュリティカメラ」Deep Sentinel

カテゴリ:HW/セキュリティ
ラウンド:Series B ($15M) 
主な投資家:Intel Capital, Jason Calacanis, Shasta Ventures, Slow Ventures, UP2398

AIを活用したリアルタイム防犯カメラ。

犯罪を未然に防ぐリアルタイムセキュリティプラットフォーム。AIを搭載したセキュリティカメラでリアルタイムの映像を監視・分析し、犯罪が発生もしくは発生する可能性が高い状況を検知してリモートで監視する警備員に通知する仕組み。警備員はカメラに備え付けられたマイクで犯罪者に直接話しかける、もしくは内蔵のサイレンを鳴らすことで犯罪を未然に防ぐことができるという。

2016年創業、本社はプレザントン(カリフォルニア州)。Intel Capital等から今回調達した$15Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「AR工場サポート」Squint

カテゴリ:SaaS/AR
ラウンド:Seed VC ($6M)
主な投資家:Menlo Ventures, Sequoia Capital

ARを活用したデジタル工場サポートプラットフォーム。

ARおよびコンピュータービジョン、機械学習を活用して工場の標準的な作業手順をデジタル化し、現場作業員が直感的に作業できる環境を提供するプラットフォームを開発している。ITチームを必要とせず、スマホのみで標準的な作業手順をデジタル化できるため、作業員のトレーニングや現場での運用、メンテナンスなどの日常業務をより迅速かつ安全に行うことができる。すでにSiemensやVolvoグループなどを顧客に持つ。

2021年創業、本社はサンノゼ(カリフォルニア州)。Sequoia Capital等から今回調達した$6Mは、製品開発に活用する予定。

4.「セルライト軽減美容デバイス」Revelle Aesthetics

カテゴリ:HW/フェムテック
ラウンド:Unattributed ($30M)
主な投資家:Trinity Capital Investment

セルライトを軽減する美容(医療)デバイス。

セルライトの出現を長期的に軽減するFDA認可済みの美容デバイス「Avéli」を開発するフェムテックスタートアップ。脂肪ではなく、セルライトのくぼみを治療するアプローチを採用しており、クリニックでの一回の処置で臀部および大腿部のセルライトの出現を長期的に軽減することが可能。低侵襲治療で痛みも少ないという。

2020年創業、本社はマウンテンビュー(カリフォルニア州)。Trinity Capital Investment等から今回調達した$30Mは、サービスおよびマーケティング活動の拡大に活用する予定。

5.「術中免疫療法」SURGE Therapeutics

カテゴリ:Biotechnology/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($32M)
主な投資家:DHVC, M12

がん手術後の生存率を向上させる術中免疫療法の開発。

術後の再発や転移を防ぐために、がん細胞の腫瘍切除部位に直接注入できる免疫療法(術中免疫療法)の開発を進めるバイオテックスタートアップ。生分解性ハイドロゲルが腫瘍切除部位で局所的にがんの免疫療法効果を持続させることで、患者の生存率を向上させるという。ハーバード大学からのスピンオフ。

2016年創業、本社はケンブリッジ(マサチューセッツ州)。M12等から今回調達した$32Mは、引き続きチームの拡大および開発費用に活用する予定。

 

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