今週の注目5社:サスティナブルウォーターボトル / バイオニックウェア / 子供向けメンタルヘルス / 自動車修理サービス / 求人プラットフォーム

October 14, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「サスティナブルウォーターボトル」PathWater

[Commerce/飲料] PathWater
Series A ($30M) Altos Ventures, Blue Investment Group, Guy Fieri, Hartbeat Ventures, Ninja, Ryan Seacrest, and Undisclosed Investors

水を詰め替え(補充)可能なウォーターボトル。

耐久性が高く、100%リサイクル可能なアルミニウム製のボトルに詰められた飲料水を販売するスタートアップ。軽量かつ手頃な価格で手に入るウォーターボトルには水を詰め替え可能なため、従来のペットボトルに代わるサスティナブルな商品として期待されている。すでに全米の5万を超える小売店で販売されており、消費者の好みに合わせてデザインを変えることもできるという。

2015年創業、本社はサンカルロス(カリフォルニア州)。Altos Ventures等から今回調達した$30Mは、製造設備の拡大に活用する予定。

2.「バイオニックウェア」Cionic

[HW/ヘルスケア] Cionic
Unattributed VC ($12.5M) BlueRun Ventures

移動(運動)機能を改善するバイオニックウェア。

「Neural Sleeve」という名前のバイオウェアは、多数のセンサーで人の動きをリアルタイムにモニタリング・分析し、パーソナライズされたアルゴリズムで機能的な電気刺激を与えることで歩行をサポート(筋肉を活性化)してくれる。脳卒中や脳性麻痺、その他の運動障害を持つ何百万人もの人々のクオリティオブライフ向上が期待されている。FDA認可も取得済み。

2018年創業、本社はサンフランシスコ。BlueRun Ventures等から今回調達した$12.5Mは、チームの拡大に活用する予定。

3.「子供向けメンタルヘルス」Cartwheel Care

[Service/ヘルスケア] Cartwheel Care
Seed VC ($3.9M) Able Partners, BoxGroup, and General Catalyst

子供向けのメンタルヘルスケアサービス。

学校から紹介された生徒をCartwheelの臨床医が診断し、パーソナライズされたケアプランを提供する仕組み。更なるサポートが必要な場合は、臨床医(セラピスト)が6〜10回程度にわたる短期間のセッションも提供してくれる。児童精神科医もケアチームにおり、必要に応じて投薬治療もできるという。学校と提携することで、生徒だけでなく学校・保護者を含めた包括的なケアを提供可能。

2022年創業、本社はケンブリッジ(マサチューセッツ州)。General Catalyst等から今回調達した$3.9Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「自動車修理サービス」ServiceUp

[Service/モビリティ] ServiceUp
Series A ($14.5M) Chaos Ventures, Hearst Ventures, and Tiger Global Management

自動車修理のオールインワンプラットフォーム。

ユーザーはアプリを通じて自動車修理の依頼から支払いまでプロセス全体を一元管理できるプラットフォーム。精査された150を超える自動車修理工場のパートナーネットワークを活用して、修理の見積もり、自動車のピックアップから修理後の配送、支払まで包括的なサービスを提供。ユーザーは平均4~6時間節約でき、ディーラーに修理を依頼するよりも低コストで済むという。

2020年創業、本社はロスガトス(カリフォルニア州)。Tiger Global Management等から今回調達した$14.5Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

5.「求人プラットフォーム」Workstream

[SaaS/採用] Workstream
Series B-II ($60M) Basis Set Ventures, Bond, CRV, Coatue Management, Founders Fund, GGV Capital, Soma Capital, and World Innovation Lab

デスクレスワーカー向けの採用およびオンボーディングプラットフォーム。

時給労働者の求人から現場で働くまでのトレーニングなど、デスクレスワーカーの採用プロセスを一元管理するプラットフォーム。候補者とのテキストメッセージや面接のスケジュール調整などのコミュニケーションに加え、必要書類のオンライン化など採用時間を70%削減可能。すでに、Burger King、McDonald’sなどのフードチェーンやMarriott Internationalなどのホテルをはじめ4000社以上を顧客に持つ。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。GGV Capital等から今回調達した$60Mは、新製品の開発に活用する予定。

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