今週の注目5社:カーボンフリー地熱発電 / 採用活動自動化SaaS / 衛星地上局ネットワーク / 医療従事者向けクレジットカード / ファッションEC

September 7, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「カーボンフリー地熱発電」Fervo Energy

[Service/クリーンテック] Fervo Energy
Series C ($138M) 3×5 Partners, Breakthrough Energy Ventures, CPP Investments, Capricorn Investment Group, Congruent Ventures, Data Collective, Elemental Excelerator, Helmerich & Payne, Impact Fund, Impact Science Ventures, Liberty Energy, Macquarie Group, Prelude Ventures, and The Grantham Foundation

カーボンフリーの次世代地熱発電。

24時間年中無休で再生可能エネルギーを利用したカーボンフリーエネルギーの提供を目指すクリーンテックスタートアップ。AIおよび機械学習に加え、水平掘削や光ファイバーセンシング、分析技術を駆使して地熱資源の流れや温度などに関するリアルタイムデータを収集している。2021年には、カーボンフリーを目指すGoogleとネバダ州のデータセンターに電力を供給する契約を結んでいる。

2017年創業、本社はヒューストン(テキサス州)。Breakthrough Energy Ventures等から今回調達した$138Mは、新たな発電所の建設に活用する予定。

2.「採用活動自動化SaaS」ModernLoop

[SaaS/HR] ModernLoop
Series A ($9M) Accel, Eric Yuan, Quiet Capital, Stewart Butterfield, and Webb Investment Network

企業の採用活動プロセスを自動化してくれるプラットフォーム。

面接官の選定からスケジューリング、インタビュアーのトレーニングなど企業の採用業務にかかるプロセスを自動化、一元管理できるプラットフォーム。候補者の特性に合わせて多様な面接官をマッチングしたり、面接官のスケジュールや負荷も考慮してくれる。SlackのCEO「Stewart Butterfield」やZoomのCEO「Eric Yuan」なども出資している。Y Combinator主催の2021年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2020年創業、本社はサンマテオ(カリフォルニア州)。Accel等から今回調達した$9Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

3.「衛星地上局ネットワーク」ATLAS Space Operations

[SaaS/スペーステック] ATLAS Space Operations
Series B ($26M) Mitsui & Co.

衛星事業者向けの地上局ネットワーク。

衛星から取得したデータを受信する衛星地上局(無線局)ネットワークを構築するスペーステックスタートアップ。世界中に設置予定のアンテナネットワークに加え、当社が開発した衛星地上局の運用を自動化するプラットフォーム「Freedom」を通じてリアルタイムに衛星データにアクセスできるという。日本からは三井物産が出資している。

2015年創業、本社はトラバースシティ(ミシガン州)。Mitsui & Co.等から今回調達した$26Mは、インフラ構築に活用する予定。

4.「医療従事者向けクレジットカード」Nitra

[Service/フィンテック] Nitra
Series A ($62M) 8090 Partners, Andreessen Horowitz, CoVenture, Comma Capital, Dreamers Fund, Dunamu & Partners, Expa, Gaingels, Gold House, Jerry Yang, K50 Ventures, KB Financial Group, New Enterprise Associates, Pantera Capital, Primer Sazze Partners, Slope Capital, Soma Capital, SparkLabs Global Ventures, SparkLabs Taipei, and Tim Hwang

医療従事者向けのコーポレートクレジットカード。

開業医などの医療従事者向けにカスタマイズされたVisaのコーポレートカードおよび経費管理プラットフォームを提供するフィンテックスタートアップ。年会費は無料で、医療用品の購入から電話やインターネットなどの通信費、従業員との会食など、事業にかかる経費を当クレジットカードで支払うとリワードが受けられる仕組み。

2021年創業、本社はニューヨーク。NEA等から今回調達した$62Mは、チームの拡大に活用する予定。

5.「ファッションEC」VIAVIA

[Commerce/EC] VIAVIA
Seed VC ($8M) AI Fund, Backend Capital, Basis Set Ventures, EXOR Seeds, and New Enterprise Associates

動画ファーストのファッションECプラットフォーム。

Z世代向けのファッションECプラットフォームを展開するリテールテックスタートアップ。クリエイター主導のライブおよび短編動画コンテンツを中心として、アパレル商品を訴求する仕組み。イタリア製のファッションやストリートウェアの自社ラインナップに加え、世界中から厳選されたブランドのセレクションを取り揃えているという。

2021年創業、本社はロサンゼルス。NEA等から今回調達した$8Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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