今週の注目5社:宇宙高速インターネット / 自動運転シャトル / 財務会計SaaS / VR手術トレーニング / リモートITサポート

April 6, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。

1.「宇宙高速インターネット」Aquarian Space

[Service/宇宙] Aquarian Space
Seed VC ($0.65M) Draper Associates

宇宙空間での高速インターネット通信サービス。

地球・月・火星を含む宇宙空間での高速インターネット通信サービスの開発。同社は2024年までに、宇宙空間において24時間年中無休で毎秒100Mbpsの高速インターネット通信を可能にする高速通信ネットワークの構築を目指している。これは、月から4Kのビデオ映像を配信するのに十分な高速インターネット通信環境という。

2015年創業、本社はボルダー(コロラド州)。Draper Associates等から今回調達した$0.65Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「自動運転シャトル」Beep

[Service/モビリティ] Beep
Series A ($20M) Intel Capital, and Blue Lagoon Capital 1 Fund

自動運転シャトルサービス。

完全自動運転のシャトルサービスを展開するためのプラットフォームを開発しており、ファーストマイルおよびラストマイルのモビリティネットワークとして期待されている。3Dプリンターを使って製造されたLocal Motorsの「Olli」など、他社が開発する自動運転シャトルを活用し、フロリダ州などで地域住民向けの交通手段として利用されている。すでに複数の州で20を超える公道のルートを展開しているという。

2019年創業、本社はオーランド(フロリダ州)。Intel Capital等から今回調達した$20Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

3.「財務会計SaaS」Digits

[SaaS/会計] Digits
Series C ($65M) Benchmark, Google Ventures, SoftBank Group, and The Twenty Minute VC

財務会計レポートの自動作成プラットフォーム。

統計モデリングや独自のアルゴリズムを駆使することで、自動的に財務会計レポートを作成してくれるプラットフォーム。貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の数値にカーソルを合わせると過去の傾向などが表示され、数値に関する追加情報なども把握することができる。また、月次レポートのエグゼクティブサマリーなども自動で提供されるため分析作業に費やす時間も削減可能。資金調達後のバリュエーションは$565Mとネクストユニコーンの1社。

2018年創業、本社はサンフランシスコ。SoftBank Group等から今回調達した$65Mは、サービスの拡大に活用する予定。

4.「VR手術トレーニング」Osso VR

[SaaS/VR] Osso VR
Series C ($66M) GSR Ventures, Kaiser Permanente Ventures, Oak HC/FT Partners, SignalFire, and Tiger Global Management

VRを活用したバーチャル外科手術トレーニング。

VRヘッドセットを利用して、外科医が3D空間で医療機器を操作しながら何度も手術のトレーニングが行うことができるプラットフォーム。遠隔地にいてもトレーニングを実施でき、外科医のスキルや習熟度を評価・コーチングする機能も提供している。整形外科や循環器など複数の専門分野をカバーしている。Johnson&Johnson、Stryker、Smith&Nephewなどの大手医療機器メーカーと提携している。スクラムベンチャーズも出資する注目スタートアップ。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。Tiger Global Management等から今回調達した$66Mは、チームの拡大に活用する予定。

5.「リモートITサポート」Firstbase

[Service/リモートワーク] Firstbase
Series B ($50M) Andreessen Horowitz, Forum Ventures, and Kleiner Perkins Caufield & Byers

リモートワークの従業員向けのインフラマネジメントプラットフォーム。

パソコンやイヤフォン、マイクなどのIT製品のセットアップ・管理・メンテナンスを一括して行うサービス。サブスクリプションモデルで、製品の配達からセットアップ、使用時のITサポート、退職時の回収まで一貫してサポートしてくれる。また、椅子やデスクなどリモートワークで必要となる様々な製品が用意され、従業員は好みに合わせて選択可能。月額の請求額や配送・修理日数、従業員毎のセットアップ状況などもダッシュボードで一覧できる。

2018年創業、本社はニューヨーク。Andreessen Horowitz等から今回調達した$50Mは、サービスの拡大に活用する予定。

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