『SmartCityX』第1回ワークショップを開催し、5つの中長期テーマを発表〜多様な業種の大企業・自治体が生活者目線 / 社会課題起点で注力テーマを議論

February 7, 2022 スクラムスタジオ

スクラムスタジオが主催する『SmartCityX』は、21年11月2日に二期目のプログラムを開始しました。日本郵便株式会社、日本航空株式会社、日本たばこ産業株式会社、石川県加賀市、神奈川県横浜市などが新たに加わり、計13社の大企業、7つの先進自治体が参画する形で、グローバルスタートアップの募集を行ってまいりました。

国内外のスタートアップから応募が寄せられる一方で、プログラムに参画する大企業及び自治体の間では、事業開発に向けたディスカッションを進行。その先駆けとして、21年12月1日、二期目の『SmartCityX』プログラムにおける第1回ワークショップをCIC Tokyoで開催しました。当日は23の異なる組織から51名が参加し、企業や自治体の枠を超えて、生活者目線で「SCXの中長期テーマ」策定に関する議論が行われました。

『SmartCityX』ではこれまで、「未来のまち」に関する議論を実施。プログラム一期目の20年10月に開催したワークショップでは、議論内容を”SCX Principles (カラフル、ライフアップデート、オーナーシップ)”としてまとめてきました。

今回のワークショップでは、SCXメンターであり、『パーパス 「意義化」する経済とその先』の著者である岩嵜博論氏(武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授)をファシリテーターに迎え、「アフターコロナの社会課題」を出発点に議論を開始。パーパス(=企業 / 組織の社会的存在意義)を念頭に、『SmartCityX』コミュニティ全体で取り組むべき中長期テーマについて半日にわたり検討し、昨年より解像度の高い議論が行われました。

SCX Principles

 カラフル: 誰もが生きたい人生を生きられる街。
 ライフアップデート: ソフトウェアで進化しつづける街。
 オーナーシップ: 住んでいても、離れていてもオーナーシップが持てる街。

SCX Themes

1. 住みたい場所で多様な選択のある暮らし Untethered Lifestyle
時間・空間に制約されず、住みたい場所で多様な選択がある豊かな暮らしができる。
2. 地域の特徴に合ったサービス・アプリケーション City as a Service
地域の人々が、地域の特徴に愛着を持ち、地域に合ったサービスを享受できる。
3. サステナブルなインフラに支えられた便利・安心な日常 Sustainable Infrastructure
高齢化・人口減でも、サステナブルなインフラ(ハード、モビリティ等)で安心・便利な生活を送れる。
4. 都市と地域、世代やコミュニティのつながり Linking Communities
都市の活力と地域の豊かさ、様々な世代やコミュニティのつながりを実感できる。
5. リアルとデジタルの結節点 Convergence of Virtual & Physical
リアルとデジタルの結節点が広がり、リアルな場所・暮らしをアップデート。人の暮らしが中心のデジタル社会を生きる。

岩嵜博論氏(武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授)

ワークショップの全体構成

今回のワークショップは、主に3つのパートで構成されました。

1. 参加者各自が考える「アフターコロナの社会課題」共有【事前課題】
2. 組織横断ディスカッションによる「中長期テーマ」策定【当日】
3. 「SmartCityXだからこそ取り組む意義」の初期ディスカッション【当日】

1. 参加者各自が考える「アフターコロナの社会課題」共有
ワークショップの参加者には、「アフターコロナの社会課題」を主題として、各自が気になったニュースや記事、及び、そこから導出できる示唆をシートにまとめて提出いただきました。20の組織から寄せられた132の回答は事前に全体向けに共有。各参加者は全ての回答に目を通した上で、自身が考える「中長期テーマ」の案を持ち寄り、当日のディスカッションに参加しました。このように、参加者全員がオーナーシップを持ち、組織の枠を超えた他者の問題意識を理解した上で、議論に臨みました。

2. 組織横断ディスカッションによる「中長期テーマ」策定
ワークショップ当日は、23の異なる組織から51名が参加。昨年に比べ、所属組織やメンバー各人のバックグラウンドの観点から、より多様な方々にご参加いただきました。

まず、参加者は事前に割り当てられたグループ毎に8部屋に分けられ、「中長期テーマ」を議論しました。参加者各自が持ち寄った案を共有した後に、グループとして1つまたは2つの中長期テーマに統合していく作業が行われました。グループを構成する6~7名は、全て異なる組織のメンバーからなることもあり、生活者目線の意見も数多く聞かれました。進め方にも特徴があり、オンラインホワイトボードツールを使用するグループもあれば、紙や付箋を使用するグループもあり、コロナ禍での多様な働き方が垣間見える議論風景が広がりました。

次に、各グループの代表者が、策定した中長期テーマを発表。議論の経緯も含めて、8グループが計10個の中長期テーマを策定し、全体向けに発表しました。

続いて、代表者セッションに移行。グループ毎のディスカッションで策定された10個の中長期テーマ案をもとに、最終的な中長期テーマを策定すべく、各組織の代表者がディスカッションを重ねました。

3.「SmartCityXだからこそ取り組む意義」の初期ディスカッション
5つの中長期テーマ策定後、参加者各自が希望するテーマを選択し、今後の事業開発を見据えた議論に移行。部屋割りに際しては、直前に確定した5つの中長期テーマを紙に書き出し、各人がその場で参加希望のテーマに記名するオープンスペーステクノロジーの手法を採用。リアル開催の特長を活かし、出席者が主体的にセッションに参加する形式で進行しました。

グループで議論されたのは、1. SmartCityXだからこそ取り組める理由・背景、及び、2. SmartCityXで何をどのように取り組むのか、の2点。社会的責任を担う大企業間のアライアンス、あるいは、大企業と先進自治体との連携により実現可能なサービスの方向性について検討されました。

参加者からのフィードバック

実際にワークショップに参加された方々からは、ワークショップに対する前向きな感想や今後の展開に向けた期待の声をいただいています。

# 第1回ワークショップの感想

・プログラム二期目の進化を実感。議論の冒頭から「ヒト中心」で検討することができた

・主語が I “自組織”から We “チームSCX”に変わった感覚がある

・ポジションを抜きにして活きた会話ができた

# 今後のプログラムへの期待

・自治体との協働で、より詳細に地域課題を把握していきたい

・SCXとして取り組むテーマを決めて、各社がやりきる体制を作っていきたい

・デモデイを見据え、早めの事業開発に取り組みたい

今後、『SmartCItyX』では、今回策定された「中長期テーマ」を基軸として、異なる企業・自治体間の事業共創案件開発に取り組んでまいります。22年3月には、新たにグローバルスタートアップをプログラムに迎えて、事業開発を更に加速・推進する予定です。今後の活動にもご期待ください。

 

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