今週の注目5社:食品コーティング / 動画メッセージ / 食洗機ロボット / スマートアパート / マイクロバイオーム飼料

June 8, 2020 by Scrum Funding News
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一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「食品コーティング」Apeel Sciences

[Others/フード] Apeel Sciences
Series D ($250M) GIC, Katy Perry, Oprah Winfrey, Rock Creek Group, Tao Capital Partners, Upfront Ventures and Viking Global Investors

食品の腐敗防止コーティング技術。

野菜や果物の保存期間を2〜3倍に伸ばすことができる食用コーティング技術を開発。植物由来の成分を原料とし、アボカド、アスパラガス、レモン、ライムなどの食品に直接スプレーしてコーティングすることで第2の皮を生み出し、腐敗の主な原因である水分の損失と、酸化の速度を遅らせることが可能。傷みやすい農産物の鮮度を保つことで、食品廃棄(フードロス)を軽減。すでにアメリカやヨーロッパの食品スーパーで使われ、50%の食品廃棄削減および、5〜10%売上アップにも貢献しているという。

2012年にGates Foundationから$100,000の助成金を得て設立。本社はゴレタ(カリフォルニア州)。Upfront Ventures等から今回調達した$250Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「動画メッセージ」Loom

[SaaS/コラボレーション] Loom
Unattributed VC ($23.5M) Kleiner Perkins Caufield & Byers and Sequoia Capital

動画付きのメッセージングプラットフォーム。

作業中のスクリーンや自身を録画し、音声を付け加えることで動画付きのメッセージを即座に共有できる。録画の停止ボタンを押すと同時にリンクが表示され、必要なメンバーと共有するだけ。電子メールなどテキストを入力するよりも最大6倍短い時間で情報を共有できるという。フリーミアムモデルで、Pro版は月額$5から。すでにSlack, Salesforceなど90,000社、400万人以上が利用している。現在チーム向けのコラボレーションツールもβ版で公開中。調達後のバリュエーションは$350M。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。Sequoia Capital等から今回調達した$23.5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

3.「食洗機ロボット」Dishcraft Robotics

[HW/ロボット] Dishcraft Robotics
Series A-II ($20M) Baseline Ventures, First Round Capital, Fuel Capital, Grit Ventures and Lemnos

レストラン向けの食器洗いサービス(ロボット)。

最大10,000個の食器やカトラリーを洗浄可能な食洗機ロボット。センサーやコンピュータービジョン、機械学習、UV照明検査などを活用し、食器を自律的に分類、洗浄するだけでなく、人間の目に見えない微小な粒子も検出し、複数回洗浄してくれる。ハブとなるセンターから半径25マイル以内のレストランには洗浄された食器類がトラックで毎日配送され、使用後に回収される仕組み。

2015年創業、本社はサンカルロス(カリフォルニア州)。First Round Capital等から今回調達した$20Mは、引き続きサービスエリア(ハブ拠点)の拡大に活用する予定。

4.「スマートアパート」SmartRent

[SaaS/スマートホーム] SmartRent
Series C ($60M) Amazon Alexa Fund, Bain Capital Ventures, Energy Impact Partners, Fifth Wall Ventures, RET Ventures and Spark Capital

アパート向けのスマートホームソリューション。

不動産の所有者や管理会社、居住者向けのスマートアパートメントソリューション。居住者は「Alloy Fusion」と呼ばれるオールインワンのタッチスクリーンパネルで、ドアの施錠・解錠などのセキュリティから空調温度の設定、シェードなどのスマートホームデバイスを一括でコントロール可能。また、管理会社は入居者の変更に伴う鍵の開閉権利をアプリで変更したり、センサーで水漏れを検知したりと管理業務も自動化できる。年末までに30万戸への導入を目指しているという。

2017年創業、本社はスコッツデール(アリゾナ州)。Spark Capital等から今回調達した$60Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

5.「マイクロバイオーム飼料」Ascus Biosciences

[Biotechnology/マイクロバイオーム] Ascus Biosciences
Series B ($46M) Anterra Capital, Cavallo Ventures, Formation 8, Temasek and Undisclosed Angel Investors

マイクロバイオームを活用した飼料用の栄養補助サプリ。

独自のプラットフォームで、各動物の消化器官で自然発生する有益な微生物を特定し、それらを飼料添加物に配合。本サプリを利用することで、家畜の消化器官の健康増進や機能改善に利用できるという。まずは乳製品の家畜用製品を南米でローンチ予定。牛肉や鳥、馬などの製品は現在開発中。Formation 8なども出資。

2015年創業、本社はサンディエゴ。Temasek等から今回調達した$46Mは、開発および販売・カスタマーサービスチームの拡充に活用する予定。

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