今週の注目5社:VR従業員研修 / 筋骨格系診断 / クリエイタープラットフォーム / 音声対応クリニカルアシスタント / 完全自動運転

March 16, 2020 by Scrum Funding News
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一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「VR従業員研修」Talespin

[Enterprise/XR] Talespin
Series B ($15M) Cornerstone OnDemand, Farmers Insurance Group and HTC

XR(AR/VR)技術を活用した従業員研修プラットフォーム。

空間コンピューティング技術を活用したAR/VRプラットフォームで、企業向けにトレーニング(研修)ソフトなどを提供。ユーザーである「Farmers Insurance」は、保険金のクレーム担当者向けに仮想顧客を設定したトレーニングソフトを共同開発。Magic Leap社の“アーリーアクセス開発パートナー”でもある。今回のラウンドには、VRヘッドセットを製造・販売するHTCも参加。

2015年創業、本社はカルバーシティ。Cornerstone OnDemand等から今回調達した$15Mは、引き続きR&Dおよび、コンテンツの拡充に活用する予定。

2.「筋骨格系診断」Sparta Science

[Service/スポーツ] Sparta Science
Series B ($16M) Arsenal Venture Partners, GSR Ventures, Playground Global and Qualcomm Ventures

データと機械学習を活用した筋骨格系診断サービス。

60秒間のモーションスキャンで筋骨格系の症状を診断してくれるサービス。100万以上のスキャンデータベースとAIを活用し、怪我のリスクを最小限に抑えたり、回復およびパフォーマンスを最大化するためのパーソナルトレーニングプランも即座に作成してくれる。既にNFL, MLB, NHL, NBAのプロスポーツチームをはじめ、大学や軍事機関など何百もの顧客を持つ。

2016年創業、本社はメンローパーク(カリフォルニア州)。GSR Ventures等から今回調達した$16Mは、データサイエンスおよびエンジニアリングチームの拡大、グローバル展開の加速に活用する予定。

3.「クリエイタープラットフォーム」Tongal

[Contents/ソーシャルメディア] Tongal
Series D ($13M) Endeavor and Insight Partners

映像制作のクリエイタープラットフォーム。

個人のクリエイターが制作したコンテンツ(映像)を企業に販売できるプラットフォーム。Disney, National Geographic, Warner Bros, LEGO, NASA, Macy’s, Lululemonなどが、オリジナルコンテンツの開発や広告の制作に活用している。世界168か国にライターやディレクター、アニメーターなど約16万人以上のクリエイターが所属するコミュニティに発展し、クリエイターはこれまでに$61Mを稼いでいるという。

2009年創業、本社はサンタモニカ。Endeavor等から今回調達した$13Mは、引き続きプラットフォームの開発費用に活用する予定。

4.「音声対応クリニカルアシスタント」Suki

[App/ヘルスケア] Suki
Series B ($20M) Breyer Capital, Epsilon, First Round Capital, Flare Capital Partners and Venrock

医師向けの音声対応デジタルアシスタントツール。

自然言語処理と機械学習を使用し、話しかけるだけで100%正確な医療メモを迅速に作成(平均76%時間を削減可能)してくれる。また、主要なEHR(電子カルテ)システムと連携し、医療メモは自動的に同期される。患者情報を取得する際も口頭で指示できるため医師の作業時間を大幅に効率化可能。現在、Sutter HealthやAscensionの医療機関で活用されているという。

2017年創業、本社はレッドウッドシティ(カリフォルニア州)。Flare Capital Partners等から今回調達した$20Mは、チームおよび顧客の拡大に活用する予定。

5.「完全自動運転」Waymo

[Enterprise/モビリティ] Waymo
Unattributed VC ($2.25B) Alphabet, Andreessen Horowitz, AutoNation, CPP Investment Board, Magna International, Mubadala Investment Co and Silver Lake

完全自動運転車の開発。

2016年にGoogleからスピンアウトした完全自動運転車開発プロジェクト。2018年からは、アプリで乗車位置と目的地を指定するだけで、自動運転車によるタクシーが配車されるオンデマンドタクシー配車サービス「Waymo One」をフェニックス(アリゾナ州)で展開。「Waymo Via」と呼ばれる自動運転長距離トラックのパイロットプログラムも現在進行中。今回のラウンドが初の外部資金調達となり、開発を加速させるという。

Googleの自動運転車プロジェクトとして2009年に創業、本社はマウンテンビュー。Silver Lake等から今回調達した$2.25Bは、引き続き開発費用に活用する予定。