今週の注目5社:AI電力会社 / 子供向けデビットカード / 訴訟用クラウドファンディング / 営業管理AI / ホームアシスタント

June 12, 2017 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「AI電力会社」Drift

2017-06-1103

[Marketplace/電力] Drift
Series A ($2.1M) Acequia Capital, First Round Capital, Lerer Hippeau Ventures, Liquid 2 Ventures, SV Angel and Third Kind Venture Capital

AIを活用した新しい電力会社。

機械学習を活用した予測分析等を駆使し、消費者に従来よりも安価に電力を提供する新しいエネルギー会社。自ら発電するわけではないが、電力会社や独立した電力事業者などと、ユーザーをつなぐマーケットプレイス。ユーザーは、住居のタイプと住所を入力後、「化石燃料と再生可能ネルギーのミックス」「再生可能エネルギーのみ」など、好みの電力タイプを選択する。その後、ユーザーの使用状況をモニタリングし、使用状況に応じて電力を供給する。ユーザーは平均して10-20%程度、料金を節約できるとのこと。システム使用料は$1/週と非常に安価。現在ニューヨークで利用できる。

2015年創業、本社はシアトル。First Round Capital等から今回調達した$2.1Mは、サービスエリア拡大のために活用する予定。

2.「子供向けデビットカード」Greenlight

2017-06-1102

[Service/金融] Greenlight
Series A ($7.5M) New Enterprise Associates, Relay Ventures, Social Capital and TTV Capital

アプリでチャージができる子供向けのデビットカード。

アプリを使って即座にデビットカードの残高をチャージしたり、子どもが買い物したときに通知を受け取ったり、子どもの買い物にお店レベルで制限をかけたりすることができる。紛失時にカードを停止することも簡単にできる。月額$4.99で、1家族につき最大5枚のカードを発行できる。ターゲットは8-18歳の子供がいる家庭で、サービス開始からわずか6ヶ月で1万人の有料会員を集めている。

2014年創業、本社はアトランタ。New Enterprise Associates等から今回調達した$7.5Mは、人材採用と顧客獲得のために活用する予定。

3.「訴訟用クラウドファンディング」CrowdJustice

2017-06-1104

[Service/金融] CrowdJustice
Seed VC ($2M) Bessemer Venture Partners, First Round Capital, Kindred Capital and Venrock

訴訟費用のためのクラウドファンディング。

誰もが法制度を利用できるようにするために、訴訟費用を得ることが困難な事案にKickstarterモデルを導入するサービス。無事資金調達できた場合、総額の6%を徴収する仕組み。様々な訴訟支援のためにお金を集められ、最初のアメリカでの事案は、トランプ大統領による「移民の入国禁止に対する異議申し立て」。イギリスでサービスを開始し、アメリカに本格的に進出。

元国連の弁護士Julia Salaskyが2015年に創業、本社はロンドン。First Round Capital等から今回調達した$2Mは、アメリカ進出のために活用する予定。

4.「営業管理AI」People.ai

2017-06-1101

[Saas/CRM] People.ai
Series A ($7M) Index Ventures, Lightspeed Venture Partners, Shasta Ventures, SV Angel and Y Combinator

営業活動をテクノロジーで可視化するサービス。

各ツールやアプリなどからメールや電話の履歴、カレンダーのミーティング時間などの情報を収集し、営業マンがDealの各段階でどれだけの時間を費やしているかや、誰にコンタクトをとって結果はどうだったかをダッシュボードで示してくれる。更にその分析結果を元に、営業部長にチームの改善点をフィードバックしてくれる。既にLyftやSalesLoft、MemSQLなど50以上の顧客を持ち、最近ではFortune500の企業からの引き合いも増加しているとのこと。

2016年創業、本社はサンフランシスコ、従業員は25名。Lightspeed Venture Partners等から今回調達した$7Mは、プロダクトと営業チームの規模拡大、大企業向けのR&D強化に活用する予定。

5.「 ホームアシスタント」Essential

2017-06-1105

[HW/ホームアシスタント] Essential
Unattributed VC ($30M) Playground Ventures and Redpoint Ventures

モニター付きホームアシスタントデバイス。

「Amazon Echo」や「Google Home」などの競合となる「Essential Home」と呼ばれるスマートデバイス。低くて丸型のディスプレイでデザイン性にも優れている。最大の特徴はプライバシーへの配慮で、家庭内に置くデバイスのため、可能な限りクラウドへデータ送信をせず、デバイス側だけで処理を行えるように設計されているとのこと。価格は未定。他にも$699のスマートフォン「Essential Phone」も発表されている。

アンドロイドでも有名なアンディールービンが2015年に創業、本社はパロアルト。Redpoint Ventures等から今回調達した$30Mは、製品の本格的な製造に活用する予定。

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