今週の注目5社:製造業アプリ / 裾だしシャツ / 画像で検索 / 食料品デリバリー / オーガニックスムージー

June 19, 2017 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「製造業アプリ」Tulip Interfaces

2017-06-1705

[Saas/製造] Tulip Interfaces
Series A ($13M) New Enterprise Associates, Pitango Venture Capital and Undisclosed Angel Investors

工場の生産性向上を目的としたプラットフォーム。

未だにエクセルシートやストップウォッチなどが使われているメーカーの工場向けプラットフォーム。これまで独立していたセンサー、カメラ、IoTデバイスなどが相互に通信することで、作業指示の自動伝達、データ収集、品質管理、マシンのモニタリングやトレーニングなどができる。Deloitteの分析によると、最初の4週間でJabilでの歩留まりが10%以上改善し、組立時の品質問題が60%以上減少したとのこと。

MIT Media Labからスピンアウトし、2014年創業、本社はサマービル。New Enterprise Associates等から今回調達した$13Mは、プロダクト・デザイン・リサーチの各チームの拡充及び、カスタマーサポートのために活用する予定。

2.「裾だしシャツ」UNTUCKit

2017-06-1701

[Commerce/ファッション] UNTUCKit
Series A ($30M) Kleiner Perkins Caufield & Byers

メンズシャツを中心としたD2Cアパレル。

ズボンから出した時にスタイリッシュに見える最適な長さやフィット感あるのメンズシャツが有名。2011年のオンラインストアを皮切りに、現在はNew York, Chicago, LA, San Francisco, Austin, Dallas, King of Prussia and St. Louisに8つの店舗を持つ。オンラインと店舗を融合させることで、マーチャンダイジング、デザイン、マーケティング、顧客満足度向上に生かしている。既に黒字化しており、売上は毎年倍増しているとのこと。今後5年間で100店舗にまで拡大する計画。

2011年創業、本社はニューヨーク。Kleiner Perkins Caufield & Byers等から今回調達した$30Mは、新たに展開予定の15店舗、女性向け・子供向けラインナップの拡充のために活用する予定。

3.「画像で検索」Pinterest

2017-06-1704

[Service/ソーシャル] Pinterest
Series H ($150M) Undisclosed Investors

ピンボード風の写真共有ソーシャルメディア。

料理のレシピや衣類、家具、旅行等の写真をデジタルの「ピン」で保存するサービス。月間ユーザーは1億7500万人にものぼり、今回の資金調達で時価総額は$12.3B。全ユーザーのうち60%が米国外の利用者とのこと。2017年2月にスマートフォン向けアプリに新機能の「Lens」を投入。スマホのカメラで撮影した品物を機械学習で解析し、類似したアイテムを表示する機能を導入。非常に精度が高く、広告やコマースへの展開を狙っている。2016年の売上は$300Mで、今年は$500M突破を目標としているとのこと。

2010年創業、本社はサンフランシスコ。今回調達した$150Mは、画像認識技術による検索機能の向上やグローバル進出の強化のために活用する予定。

4.「食料品デリバリー」Shipt

2017-06-1702

[Commerce/食料品] Shipt
Series B ($40M) e.ventures, Greycroft Partners and Harbert Venture Partners

生鮮食品のデリバリーマーケットプレイス。

オンラインで注文した食料品を、その日に自宅まで届けてくれるサービス。オンデマンド配送だけでなく、メンバーシップフィー($99/年、$14/月)を払えば、配送料が無料(但し、買物金額は$35以上)となるサービスも提供し差別化を図っている。既にH-E-B, Miejer, Costoc, Whole Foods, ABC Fine Wine and Spiritsなどの大手スーパーと提携している。一回あたりの平均オーダーは$110と店舗での平均購入価格の3倍以上。競合であるInstacartの40%、AmazonFreshと同規模、GoogleExpressよりも大きい規模に急成長している。今後は47大都市圏、2000万世帯までユーザーを拡大し、業界トップの地位を確保する計画とのこと。AmazonがWhole Foodsを買収したことでますます目が話せない。

2014年創業、本社はアラバマ。Greycroft Partners等から今回調達した$40Mは、全米への事業拡大のために活用する予定。

5.「オーガニックスムージー」Daily Harvest

2017-06-1703

[Service/フード] Daily Harvest
Series A (NA) 14W Venture Partners, Carter Reum, Collaborative Fund, Gwyneth Paltrow, Natalie Massenet, Nick Brown, Rubicon Venture Capital, Serena Williams and WME Ventures

オーガニックスムージーのデリバリーサービス。

スムージー用の冷凍された材料がカットされた状態で配達されるため、30秒でビタミンたっぷりのスムージーを作ることができる。サブスクリプションモデルで、Monthly: 24 cups (トータル$168、$6.99 per cup) / Weekly: 6 cups (トータル$48、$7.99 per cup)などのオプションがある。昨年サービスを開始後、既に1Mカップ以上の配達実績を持つ。オスカーにも輝いたグウィネスパルトローやプロテニスプレーヤーのセリーナウィリアムズといった著名人が投資していることでも注目を集めている。

2016年創業、本社はニューヨーク。Collaborative Fund等から今回調達した資金は、引き続きサービス拡大のために活用する予定。

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