今週の注目5社:マイクロ奨学金 / キッズ本読み放題 / ソーシャルフードデリバリ / AI最適物流 / 脳機能拡張

April 10, 2017 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「マイクロ奨学金」Raise me

2017-04-0601

[Service/奨学金] Raise Labs
Series B ($12M) First Round Capital, GSV Acceleration, Owl Ventures, Redpoint Ventures and SJF Ventures

高校生向けに成績や課外活動実績に応じて少額の奨学金を提供するサービス。

成績が優秀な高校生や、課外活動で特筆すべき成果を収めた生徒に対して、大学から少額の奨学金が提示される仕組み。例えば、成績でAを取ると一科目につき$1,000といった形で奨学金を得られ、登録している高校生は平均して$20,000の奨学金を受けとれるという。既にニューヨーク大学やカーネギーメロン大学など200以上の大学と提携しており、$1Bの実績を持つ。大学と高校生のマッチングサービスの側面も備えている。

2012年創業、本社はサンフランシスコ。Redpoint Ventures等から今回調達した$12Mは、サービスを全米に拡大する費用として活用する予定。

2.「キッズ本読み放題」Epic!

2017-04-0702

[App/教育] Epic! Creations Investment
Series B ($7.25M) Rakuten Ventures and TransLink Capital

12歳以下の子供を対象とした児童書の読み放題アプリ。

月額$4.99で読み放題のサービスを受けられる。タイトルは20,000冊以上、オーディオブックも数千ありオフラインでも読むことができる。1アカウントごとに4人が使用でき、全員の読書記録がトラックされているため、それぞれの興味やレベルに応じたレコメンドを受けられる。両親には毎週読書の進捗状況がメールで送られる。アメリカとカナダの小学校の先生は無料で使用できる。

ソーシャルゲームCrowdStarの創業者であったSuren Markosianと、YouTubeの元役員Kevin Donahueが2013年に創業、本社はパロアルト。今回調達した$7.25Mは、引き続きサービスの拡充費用として活用する予定。

3.「ソーシャルフードデリバリ」JoyRun

2017-04-0703

[Service/フード] JoyRun
Series A ($8.5M) CrunchFund, Floodgate, Morado Venture Partners, TriplePoint Capital and Visionnaire Ventures

行きたいと思っているお店に既に向かっている人にデリバリーを依頼できるサービス。

レストランに行くときにアプリに登録をすると、デリバリーを頼みたい人から依頼を受けることができる。依頼された人は$0-5の配達代を依頼者に請求できる。平均して$2-3の配達代で、数人から同時に依頼を受けた場合、$10程度を稼げるとのこと。配達代とレストランからの手数料収入が主で、$5以上のオーダーに対して3%-15%の手数料が課される。UberEATs、Postmatesなど既に競合ひしめく業界だが、現在US Davisやアラバマ大学を含む50の大学キャンパス内で実施しているテストでは、1週間に10,000以上のオーダーが入り、オーダー料は前月比50%で成長中とのこと。

2014年創業、本社はサンタクララ。 Floodgate等から今回調達した$8.5Mは、広大な敷地を持つオフィスへのサービス拡大費用として活用する予定。

4.「AI最適物流」Turvo

2017-04-0704

[Saas/物流] Turvo
Series A ($25M) Activant Capital Group, Felicis Ventures, Slow Ventures, Tony Fadell and Upside Partnership

リアルタイムに複数の企業が連携して最適な物流を可能にするプラットフォーム。

配送をオーダーすると、独自のアルゴリズムでコストや品質、利用可能状況などをベースに導き出された最適な配送手段を提示してくれる。アプリを通じて、配送状況はリアルタイムで把握可能。サプライチェーンマネジメントに主に使われているSAPやOracleといったERPとも統合可能なクラウドプラットフォーム。既にObertoやAnchor Brewingといった企業と連携している。
2014年創業、本社はサニーベール、他にもインドのハイデラバードにもオフィスを持ち、従業員は50人。Activant Capital等から今回調達した$25Mは、引き続きサービスの拡充費用として活用する予定。

5.「脳機能拡張」Neuralink

2017-04-0705

[Other/脳] Neuralink
Angel (N/A) Elon Musk

AIを活用して脳の機能拡張を目指す会社。

AIを活用して人間の脳の能力を向上させることを目的として、イーロン・マスクが新たに設立した会社。具体的には、人間の脳とコンピューターを小型の埋め込み式電極で接続し、脳の思考をコンピューターに伝達する技術(ニューラルレースと呼ばれる)。最初は、てんかんやパーキンソン病といった難治性脳疾患の症状を和らげる脳内電極を開発すると考えられている。

Neuralinkはカリフォルニア州で医療研究企業として登録され、すでに神経科学で実力を認められている研究者数名を雇用しているとのこと。

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