注目VRスタートアップ3社:医療、スポーツ、テーマパーク。ゲームを超えて広がるヴァーチャルリアリティ活用。
2016年はVR元年とも言われています。
Facebookが20億ドルで買収したOculusからは、Oculus Riftが3月に販売開始され、随時購入者の手元に届き始めています。SONYからはPlayStation VRが10月に販売される予定です。Appleも社内で開発を進めており 2018年にはリリースされるとも言われています。また、つい最近ではGoogleもGoogleI/OでモバイルVRプラットホームと、HMDの販売予定を発表しました。
VRはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)だけでな く、周辺機器、アプリケーション・コンテンツといった裾野も広く、市場規模は2025年には800億 ドルにも昇る(*)と予想されています。
Scrum Venturesは、注目を集めるVR業界に関して調査を行い、VR業界全体のプレイヤー132社を網羅した「VRスタートアップレポート」を作成いたしました。
VRといえばゲームのイメージが強いかもしれませんが、ゲーム業界だけでなく、ヘルスケア・教育・旅行・エンタープライズ(E-commerce・不動産)等の 様々な業界での活用が期待されています。
そのVRのスタートアップリスト132社の中でも特徴的なサービスを3つピックアップしてご紹介します。
外科医の仮想手術コンテンツ Surgical Theater
外科医の手術成功率向上を目指したVRリハーサルコンテンツ。HTCのVC等から$9Mを調達しています。
Oculus RiftやHTC Vive等のHMDを用いて手術のシミュレーションが可能で、UCLA、スタンフォー ドなど多くの大学で利用されており、すでに900種類 以上の手術に対応しています。
CTやMRIから 取り込んだデータを集約し、患者の患部までのナビゲーショ ンマップを作成。手術室での使用だけでなく手術中にも活用することも考えており、FDAの承認も取得済です。
スポーツトレーニングシミュレーション EON Sports
アメリカンフットボールや野球のトレー ニングが実践できるVRコンテンツ。HMDを装着すると、VR内でアメリカンフットボールのプレー映像が始まり、各フォーメーションでの動き方の練習などができます。最近ではメジャーリーグのTampa Bay Raysも活用を開始。
iCubeと呼ばれる大型ディスプレイ、HMD、モバイルを使用したシミュレーターを利用し、 ディスプレイ上に3D空間やオブジェクトを表示、打者の体の動きに合わせて動きます。打者の動作は、複数のプロジェクター とモーションキャプチャーカメラによって認識されます。
全身で仮想空間を体験!VOID
体験型VRテーマパーク。HMDに加えて腕と手先の動作を認識するグローブ、振動や打撃を感じるベストを身につけて、約330平方メートルのステージ内を実際に歩いて体験できるアトラクションで、ユタ州ソルトレイクシティに2016年夏頃オープン予定です。複数のプレイヤーがチームを組んで参加可能。
北南米、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなどの主要都市にも展開予定とのこと。
Scrum Venturesの「VRスタートアップレポート」では、こういった注目VRスタートアップ17社(Surgical Theater、EON Sports含む)に加え、スタートアップリスト(企業名、ロゴ、サービス概要、拠点、資金調達額など)132社をカバーしています。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。詳しくはこちら。