生活密着型Fintech(フィンテック)注目3社「Fintech & Bitcoin関連スタートアップ353社」より
2015年11月までの米国のFinTech関連投資は$6.8Bで前年比1.5倍、アジアでは$3.3Bで前年比5倍の伸びとなりました [Source: CBinsight]。2014年12月にはLendingClubとOnDeckのIPO、2015年8月にはSocial Financeの$1B調達、11月にはSquareのIPOなど継続して大きな動きを見せています。
スクラムベンチャーズではこの投資、サービスともに盛り上がっているFintechならびにBitcoinの分野について調査を行い、関連スタートアップ353社を網羅した「Fintech & Bitcoin スタートアップレポート」の販売を開始いたしました。
既に米国ではFintechは非常に身近な存在となっています。一般消費者向けに特徴的なサービスを提供しているスタートアップを3つピックアップしてご紹介します。
融資実績8,000億円超($7 billion)、個人ローン「SoFi」
2011年創業、昨年ソフトバンクのリードで$1B調達を調達している個人ローンサービスを提供するスタートアップです。
従来はクレジットスコアによって審査されていたローンですが、クレジットスコアが必ずしも役に立たない状況(他国からの移民や履歴がない学生など)を打破し、独自の基準によって将来的な回収可能性を審査しています。
SoFiは全米トップティアの大学の卒業生に対する、低金利での学生ローン借り換えサービスからスタートしました。将来プロフェッショナルとなる可能性が高い層に対しては、回収見込みが高いと判断し低金利でのローンサービスを提供したのです。
学生ローンの借り換えから、個人ローン、住宅ローンへとサービスを広げ、将来的には資産管理サービスにも乗り出すようです。
年間送金額6,000億円超($5 billion)、個人間送金サービス「Venmo」
2009年創業、個人間送金サービス。2012年にBraintreeに買収され、その後BraintreeがPaypalに買収されたため、現在はPaypal傘下となっています。
「支払いはVenmoね!は当たり前。3ヶ月間で$1.6B取引されたモバイルペイメントのVenmo」by #LYVE
上記#LYVEのビデオの通り、アプリを活用して気軽に個人間でお金のやり取りを行うことができ、送金手数料は無料。類似のサービスにSquare Cash、Paypal、またFacebook Messengerでも個人送金が可能です。Scrumのメンバーもランチ代のやり取りなどで日常的に活用しています。
TeslaやDisneyなど、友人に株をプレゼントできるサービス「Sparkgift」
2014年創業、友人や家族に株式などの金融商品をプレゼントできるサービス。Google Wallet チームに所属していたFounderがはじめたスタートアップで、YCombinator2015年夏のバッチの卒業生です。
$20から$1000までの範囲で、株や投資信託をギフトとして友人や親戚などに贈ることができます。受け渡し方法はメールかショートメッセージ。子どもにも贈ることが可能で、金融教育としての活用を想定しています。テスラ、ディズニー、グーグルなどが人気株とのこと。
特徴的なのは株単位ではなく、金額を指定して購入できる点。1株$200以上するテスラ株を贈る際も、$50分といった贈り方が可能です。手数料は$2.95 + 3%が徴収されます。
特徴的なサービスを3つ取り上げてみましたが、他にもアプリを使い手数料無しで株式投資が楽しめるサービス、海外向けに割安な手数料で送金することができる送金サービス、消費習慣を分析し自動で貯蓄してくれるサービスなど、身近な所でもたくさんのFinTechサービスがうまれています。
このようなFintech & Bitcoin関連スタートアップ353社を網羅した「Fintech & Bitcoin スタートアップレポート」を販売しておりますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。