今週の注目5社:3Dプリント防波堤 / リアルタイム在庫追跡 / 後付け自動運転トラクター / 遠隔操作建機 / 緊急対応ドローン
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「3Dプリント防波堤」Kind Designs

日本語読み:カインドデザインズ
カテゴリ:HW/気候
ラウンド:Angel-II ($10M)
主な投資家:Adrian Fenty, Kyle Kuzma, Mark Cuban, New York Angels, Tamiami Angel Fund
3Dプリントされた人工防潮堤。
サンゴやマングローブを模したデザインが特徴の3Dプリント防潮堤「Living Seawall」を開発するクライメートテックスタートアップ。生態工学を駆使し、地球温暖化による海面上昇による高潮や洪水などの沿岸部の災害対策だけでなく、環境に優しい素材を利用することで水質を改善し、生態系の回復および環境保全にも取り組んでいる。今回の資金調達によるバリュエーションは7000万ドル。
2020年創業、本社はマイアミ。Mark Cuban等から今回調達した$10Mは、サービスエリアおよび製造能力の拡大に活用する予定。
2.「リアルタイム在庫追跡」Augmodo

日本語読み:オグモード
カテゴリ:HW/リテール
ラウンド:Series B ($21M)
主な投資家:TQ Ventures, Arena Holdings, Chemist Warehouse, Interlace Ventures, Jefferson River Capital, Lerer Hippeau, New Fare Partners, Webb Investment Network
AIを搭載した店内在庫追跡デバイス。
従業員が首にかけて店内を歩くだけで、在庫をはじめとした店舗内の商品状況をリアルタイムに把握し、分析可能なレンズ付きウェアラブルデバイス「Smart badge」を開発するリテールテックスタートアップ。コンピュータビジョンや3Dマッピング、空間コンピューティング技術を活用し、在庫切れの商品をいち早く検知したり、店頭価格の誤表示なども即座に把握することができる。今後は小売店舗だけでなく倉庫や工場などへも導入予定という。
2023年創業、本社はシアトル。TQ Ventures等から今回調達した$21Mは、サービスおよびチームの拡大に活用する予定。
3.「後付け自動運転トラクター」Sabanto

日本語読み:サバント
カテゴリ:HW/農業
ラウンド:Series B (NA)
主な投資家:Leaps by Bayer, DCVC, Fulcrum Global Capital, InnoVenture Iowa, Sustainable Forward Capital, Yara Growth Ventures
既存のトラクターを自動運転化する後付けシステム。
農家向けに後付けの自律走行システムを開発するアグリテックスタートアップ。高度なカメラや障害物検知センサー、全球測位衛星システム(GNSS)、およびロボットで構成される独自のシステムを既存のトラクターに後付けするだけで自動運転トラクターをコストを抑えながら導入することが可能。24時間365日稼働することができ、芝刈りや肥料散布、種まきをはじめとする農作業に従事する労働力不足の解消が期待されている。
2018年創業、本社はイリノイ州アイタスカ。Leaps by Bayer等から今回調達した資金は、サービスエリアの拡大に活用する予定。
4.「遠隔操作建機」TerraFirma

日本語読み:テラファーマ
カテゴリ:HW/建設
ラウンド:Series A ($100M)
主な投資家:Kleiner Perkins, Bain Capital Ventures, Banner VC, Definition Capital, Glade Brook Capital, Magnetar Capital, PEAK6 Investments, Ravelin Capital, Saga, Trust Ventures
遠隔操作式の建設機械。
建設業界向けに重機などの建設機械を遠隔操作するプラットフォームを開発する建設テックスタートアップ。掘削機やブルドーザーなどはロボット化され、運転席にオペレーターは不要。熟練したオペレーターがXboxのコントローラーを使用してパソコンの画面上から複数の建設機械を同時に操作できるため、作業効率は大幅に向上するという。元スペースXのエンジニアが創業したことでも注目されており、将来的には月や火星での建設を目指している。
2024年創業、本社はテキサス州オースティン。Kleiner Perkins等から今回調達した$100Mは、チームの拡大に活用する予定。
5.「緊急対応ドローン」Brinc

日本語読み:ブリンク
カテゴリ:HW/ドローン
ラウンド:Series D ($125M)
主な投資家:Motorola Solutions, Dylan Field, Index Ventures
ファーストレスポンダーをサポートする緊急対応ドローン。
救急隊員や消防隊が到着する前に現場の状況を正確に把握して的確な判断を下し、人命を守るための緊急対応ドローンを開発するガブテックスタートアップ。「Guardian」と呼ばれるドローンはLidarを搭載し、GPSが機能しない環境下でも障害物を回避しながら安全に飛行でき、リアルタイムの双方向通信を通じて警察官や消防士をはじめとするファーストレスポンダーに目と耳の機能を提供する。すべての警察署と消防署の屋上に設置される予定という。
2019年創業、本社はシアトル。Motorola Solutions等から今回調達した$125Mは、製造能力の拡大および新製品開発に活用する予定。









