今週の注目5社:字幕付き通話アプリ / 産業用ロボット / 深海地熱発電所 / 数学向け共同ワークスペース / 手術記録自動化AI
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「字幕付き通話アプリ」Rylo

日本語読み:ライロ
カテゴリ:App/通話
ラウンド:Series B ($85M)
主な投資家:Canaan Partners, General Catalyst, Cardumen Capital, Contour Venture Partners, K5 Global Technology, Precursor Ventures, Vertex Ventures Israel
聴覚障害者向けの字幕付き通話アプリ。
聴覚障害者や難聴者向けに字幕(文字起こし)付きの通話アプリを開発するスタートアップ。ユーザーはアプリを通じて通話するだけで、会話の内容をリアルタイムに文字起こししてくれるため、聞き逃しや誤解が生じることを防ぐことができる。また、入力したテキストをAIを活用した音声で読み上げる機能もあり、対面での会話にも利用可能。現在、50言語に対応しているという。今回の資金調達によるバリュエーションは5億ドル。
2022年創業、本社はニューヨーク。Canaan Partners等から今回調達した$85Mは、サービスの拡大に活用する予定。
2.「産業用ロボット」Standard Bots

日本語読み:スタンダードボッツ
カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series C ($200M)
主な投資家:General Catalyst, RoboStrategy, Amazon, BoxGroup, Giantleap Capital, Samsung NEXT
AIを搭載した産業用ロボット。
AIを搭載したロボットアームや産業用ヒューマノイドロボットを開発・製造するロボットテックスタートアップ。コードではなく、人によるデモを通じて学習するため、機械加工や溶接など幅広い用途に対応可能。また、アクチュエーターを含むほぼ全ての部品を米国で設計・製造している。すでに中小企業に加え、Amazon、Lockheed Martin、NASA、米陸軍など数百社に導入されている。今回の資金調達によるバリュエーションは10億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入り。
2011年創業、本社はニューヨーク州グレンコーブ。General Catalyst等から今回調達した$200Mは、米国内での製造拠点拡大に活用する予定。
3.「深海地熱発電所」Endurance Energy

日本語読み:エンデュランスエナジー
カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Series A ($54M)
主な投資家:Founders Fund, Ascend, Construct Capital, Felicis, First Round Capital, Point72 Ventures, Riot Ventures, Voyager Ventures
深海の地熱を活用した次世代発電所。
火山活動により、高温のマグマが地表に流れ出ることで海底深くに存在する熱水を利用した深海地熱発電インフラを開発するエネルギーテックスタートアップ。環太平洋火山帯周辺では、ゼロエミッションかつ、ギガワット級規模の再生可能エネルギーを24時間365日供給することが可能という。SpaceXでStarshipなどの宇宙船の開発に携わった経歴を持つ元エンジニアが創業したことでも注目されている。
2025年創業、本社はシアトル。Founders Fund等から今回調達した$54Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
4.「数学向け共同ワークスペース」Corca Research

日本語読み:コルカリサーチ
カテゴリ:SaaS/数学
ラウンド:Seed VC ($7.8M)
主な投資家:NEA, Bloomberg Beta, Daft Capital, NVentures
数学に特化した共同ワークスペース。
AIを搭載し、数学の学習や研究に特化した共同作業用のプラットフォームを開発するエドテックスタートアップ。「integral」や「root」といった数学用語を入力するだけで、自動的に適切な数式表記が生成される。また、複数人でのリアルタイムの共同編集機能やAIによるサポートを組み合わせることで、数学の共同作業をより迅速化することが可能という。NVIDIAのCVCも出資する注目スタートアップ。
2023年創業、本社はニューヨーク。NEA等から今回調達した$7.8Mは、製品開発およびチームの拡大に活用する予定。
5.「手術記録自動化AI」Uncovr

日本語読み:アンカバー
カテゴリ:SaaS/メディカル
ラウンド:Seed VC-II ($7M)
主な投資家:Index Ventures, Charlie Songhurst, Entrepreneurs First, Frst Capital, Jean Nehme, No Label Ventures, Othman Laraki, Seedcamp
AIを活用した手術記録作成プラットフォーム。
手術中の動画やワークフローデータを分析し、手術記録(オペレコ)や医療(CPT)コードを自動生成するAIプラットフォームを開発するメディカルテックスタートアップ。腹腔鏡手術やロボット手術をはじめとする外科手術や、内視鏡検査などのビデオ録画をリアルタイムに分析し、外科医が手術室を出る前には、構造化された手術記録文書のドラフトが作成されるという。すでに400以上の手術室で導入されている。
2025年創業、本社はサンフランシスコ。Index Ventures等から今回調達した$7Mは、引き続き製品開発に活用する予定。









