今週の注目5社:地下防衛システム / AI電話対応 / 女性向けホルモンモニタリング / 前十字靭帯再建治療 / モジュール式タービン
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「地下防衛システム」Traysar

日本語読み:トレイサー
カテゴリ:HW/防衛
ラウンド:Seed VC ($25M)
主な投資家:Silent Ventures, Entree Capital, Impatient Ventures, Lux Capital, Mana Ventures, Never Lift, New Vista Capital, Ora Global
自律型の地下防衛システム。
地下に張り巡らされた軍事施設やトンネル網を検知して破壊する自律型防衛システムを開発するディフェンステックスタートアップ。自動掘削技術により、GPSが利用できない環境下でもリアルタイムの位置情報やナビゲーション能力を維持しながら、高精度なマッピングを実現できるという。SpaceXやThe Boring Companyなどの元エンジニアが多数在籍している。今回の資金調達を機にステルスモードを脱却。
2025年創業、本社はテキサス州オースティン。Silent Ventures等から今回調達した$25Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「AI電話対応」Bland

日本語読み:ブランド
カテゴリ:SaaS/音声AI
ラウンド:Series C ($50M)
主な投資家:Dell Technologies Capital, Archerman Capital, Emergence Capital, HubSpot Ventures, Jeff Lawson, Max Levchin, Piotr Dąbkowski, Scale Venture Partners, Tribeca Venture Partners, Upfront Ventures, Y Combinator
AIを活用した電話対応。
独自のAI音声モデルを開発し、顧客からの複雑な電話対応を自動化するシステムを開発する音声AIスタートアップ。高齢者に血圧計の使用方法を説明したり、システムエラーのトラブルシューティングなど、30〜45分程度の通話にも対応可能という。Samsara、Kin Insuranceなど250社以上の顧客を抱え、週に350万件以上の通話を処理するという。Y Combinatorが主催する2023年夏のバッチにも参加した注目スタートアップ。
2023年創業、本社はサンフランシスコ。Dell Technologies Capital等から今回調達した$50Mは、サービスおよびチームの拡大に活用する予定。
3.「女性向けホルモンモニタリング」Clair Health

日本語読み:クレアヘルス
カテゴリ:HW/ヘルスケア
ラウンド:Seed VC-II ($11.6M)
主な投資家:Khosla Ventures, A16z Speedrun, AGI House Venture, Anne Wojcicki, Brydge Club, Cartan Capital, Insiders, Stephanie Coleman
女性向けのホルモンモニタリングデバイス。
非侵襲型で手首に装着するジュエリーのようなバンドから女性のホルモンを継続してモニタリングするデバイスを開発するフェムテックスタートアップ。10個のバイオセンサーを搭載した手首装着型のウェアラブルデバイスとアプリが連携し、皮膚温度・心拍数・睡眠・呼吸データなどからホルモンを推測する仕組み。2026年11月にサービスを開始予定だが、すでに2万5千人以上がウェイティングリストに登録しているという。
2025年創業、本社はカリフォルニア州スタンフォード。Khosla Ventures等から今回調達した$11.6Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
4.「前十字靭帯再建治療」MIACH Orthopaedics

日本語読み:マイアハオーソペディックス
カテゴリ:Biotechnology/ヘルスケア
ラウンド:Corporate Minority (NA)
主な投資家:Major League Soccer Players Association, NFL Players Association
次世代の前十字靭帯再建治療法。
「BEAR Implant」と呼ばれる、前十字靭帯(ACL)断裂の新たな治療法を開発するメディカルテックスタートアップ。低侵襲手術で切れた前十字靭帯の両端に「BEAR Implant」を取り付け、患者自身の血液を使い両端が癒合(修復)するのをサポートする画期的な医療機器。「BEAR Implant」は治癒と共に体内に吸収される仕組み。従来の健常な腱を利用した再建術に代わる、新たな選択肢として注目されている。
2016年創業、本社はマサチューセッツ州ウェストボロ。Major League Soccer Players Association等から今回調達した資金は、サービスの拡大に活用する予定。
5.「モジュール式タービン」Critical Energy

日本語読み:クリティカルエナジー
カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Seed VC-II ($19M)
主な投資家:Susa Ventures, Upfront Ventures, Humba Ventures, MaC Venture Capital, Scribble Ventures, Susquehanna, Underground Ventures
地熱発電所向けのモジュール式タービン。
「Apex」と呼ばれる、地熱発電所向けのモジュール式タービンを開発するエネルギーテックスタートアップ。小型でコンテナ輸送できるため、遠隔地にも導入可能。また、並列に設置して拡充でき、熱源の規模やプロジェクトに合わせて段階的に導入することもできる。同社のタービンを採用する最初の発電所は、2027年までに完成予定という。創業者はSpaceXでロケットのエンジン開発に携わった経歴を持つ。
2024年創業、本社はカリフォルニア州ホーソーン。Susa Ventures等から今回調達した$19Mは、製造能力およびチームの拡大に活用する予定。









