今週の注目5社:AI搭載脳波測定バンド / 人工衛星メンテナンス / 高品質AIトレーニングデータ / ビジュアル推論 / 極超音速無人航空機
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「AI搭載脳波測定バンド」Beacon Biosignals

日本語読み:ビーコンバイオシグナルズ
カテゴリ:HW/ヘルスケア
ラウンド:Series B-II ($11M)
主な投資家:JSL Health Capital, Kicker Ventures, Palo Santo, Samsung NEXT
AIを搭載した脳波測定ヘッドバンド。
「Waveband」と呼ばれ、家庭で利用できるFDA承認済みの脳波測定ヘッドバンドを開発するバイオテックスタートアップ。ウェアラブルデバイスを用いて、睡眠中の高精度な脳波を測定する技術と高度なAIを組み合わせることで、収集した神経データを解析する仕組み。分析結果は、新たなバイオマーカーの特定や治療効果の検証、疾患の進行状況のモニタリングなどに活用できるという。日本からは武田薬品が出資している。
2019年創業、本社はボストン。Samsung NEXT等から今回調達した$11Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「人工衛星メンテナンス」Starfish Space

日本語読み:スターフィッシュスペース
カテゴリ:HW/宇宙
ラウンド:Series B ($110M)
主な投資家:Activate Capital, Point72 Ventures, Shield Capital, Gaingels, Industrious Ventures, Munich Re Ventures, NFX, NightDragon, Nomi Capital, Overlap Holdings, Pioneer Square Labs Ventures, Toyota Ventures
宇宙空間での人工衛星の修理・メンテナンスサービス。
運用中の人工衛星の寿命延長や運用を終えた衛星(スペースデブリ)の廃棄をサポートする軌道上サービスを展開するスペーステックスタートアップ。小型で手頃な価格の「Otter」と呼ばれる自律型の衛星サービス装置は、宇宙空間で運用中の人工衛星に接近・ドッキングして燃料を補給したり、他の衛星との衝突リスクがある使用済みの衛星を確実かつ安全に処分できるという。
2019年創業、本社はワシントン。Activate Capital等から今回調達した$110Mは、サービスの拡大に活用する予定。
3.「高品質AIトレーニングデータ」AfterQuery

日本語読み:アフタークエリ
カテゴリ:Service/データ
ラウンド:Series A ($30M)
主な投資家:Altos Ventures, BoxGroup, The Raine Group, Y Combinator
AIモデル開発のための高品質なトレーニングデータ。
ある分野の専門家の思考プロセスや意思決定を反映した高品質なトレーニングデータを提供するAIスタートアップ。外科医などの専門医やデューデリジェンスに関わるM&Aに特化した弁護士、金融のプロフェッショナルをはじめとした10万人以上の専門家と連携している。すでに売上高は1億ドルを突破し、今回の資金調達によるバリュエーションは3億ドル。Y Combinatorが主催する2025年冬にバッチにも参加した注目スタートアップ。
2024年創業、本社はサンフランシスコ。Altos Ventures等から今回調達した$30Mは、サービスおよびチームの拡大に活用する予定。
4.「ビジュアル推論」Elorian

日本語読み:エロリアン
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series A-II ($55M)
主な投資家:49 Palms Ventures, Altimeter Capital, Jeff Dean, Menlo Ventures, NVIDIA, Striker Venture Partners
ビジュアル(視覚的)推論モデルの開発。
画像などの視覚情報をテキストに変換してから処理する従来のアプローチとは異なり、視覚情報を直接理解するビジュアル推論モデルの構築を目指すAIスタートアップ。ロボット工学や航空宇宙、衛星画像解析、医療分野などでの活用が期待されている。元Google DeepMind研究者のAndrew Daiが創業したことでも注目されている。今回の資金調達によるバリュエーションは3億ドル。
2026年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Menlo Ventures等から今回調達した$55Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
5.「極超音速無人航空機」Hermeus

日本語読み:ヘルメウス
カテゴリ:HW/防衛
ラウンド:Series C ($350M)
主な投資家:Khosla Ventures, 137 Ventures, Bling Capital, Canaan Partners, Cox Enterprises, D/XYZ, Founders Fund, GSB Backers, Georgia Tech Foundation, IQT, RTX Ventures, Socium Ventures, Hercules Capital, Pinegrove Capital Partners, Silicon Valley Bank, Trinity Capital
極超音速無人航空機の開発。
マッハ5(音速の5倍)の速さを誇る極超音速無人航空機「Darkhorse」の開発を目指すディフェンステックスタートアップ。国防省と連携し、現在飛行可能な最速の無人航空機の開発を着実に進めており、超音速飛行は目前に迫っているという。CIAのCVCであるIn-Q-Telも出資者に名を連ねている。今回の資金調達によるバリュエーションは10億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入り。
2018年創業、本社はロサンゼルス。Khosla Ventures等から今回調達した$350Mは、引き続き開発費用に活用する予定。









