今週の注目5社:リモートレストラン注文 / デジタルスキル教育 / 購入オプション付き賃貸 / データラベリング / 子供送迎サービス

August 25, 2021 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。

1.「リモートレストラン注文」Bite Ninja

[SaaS/レストラン] Bite Ninja
Seed VC ($0.68M) Y Combinator, AgFunder, and Manta Ray

レストランの注文をリモートで受けられるプラットフォーム。

レストラン内(キッチン)などの現場ではなく、自宅や外出先などのリモート環境にいながら顧客のオーダーが受けられるプラットフォーム。ドライブスルーの場合も専用モニターにスタッフを映し出すことでメニューボードを介して遠隔から注文を受けることができる。時間や場所の制約がないため、専業主婦など3000人以上のギグワーカーを抱えており、すでに数千のレストランで利用されているという。

2020年創業、本社はサンノゼ(カリフォルニア州)。Y Combinator等から今回調達した$0.68Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

2.「デジタルスキル教育」Pathstream

[Service/教育] Pathstream
Series B (NA) Citigroup, New Markets Venture Partners, Rethink Education, Strada Education Network, Hereditas Capital Management, and Entangled Ventures

デジタルスキルに特化したオンライン教育プログラム。

Tableauのデータ分析、Facebookのデジタルマーケティング、Asanaのプロジェクト管理、Salesforceの管理者キャリア、Unityを活用したデザインプログラムなど、大手テック企業と提携したデジタルスキル教育プログラムをオンラインで提供。すでに8,000人以上の学生にサービスを提供し、昨年対比5倍の急成長を遂げている。また、Walmartの従業員への研修プログラムとしても活用されている。

2018年創業、本社は サンフランシスコ。Citigroup等から今回調達した資金は、プログラムのラインナップ拡充に活用する予定。

3.「購入オプション付き賃貸」Divvy Homes

[Service/住宅] Divvy Homes
Series D ($200M) Tiger Global Management, Caffeinated Capital, GGV Capital, Andreessen Horowitz, GIC, and Moore Capital Management

賃貸料を払いながら将来住宅を購入できる賃貸住宅サービス。

マイホームを購入したい顧客の代わりにDivvyが住宅を購入し、賃貸料を毎月徴収しながら将来的に顧客が住宅を購入できるオプション付きの賃貸サービス。顧客は最大1〜2%の頭金のみで住宅に住むことが可能。すでに25,000以上の不動産業者と提携し、アトランタやデンバーなど16都市でサービスを展開している。今回の資金調達によるバリュエーションは$2B。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Tiger Global Management等から今回調達した$200Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「データラベリング」Snorkel AI

[Enterprise/AI] Snorkel AI
Series C ($85M) BlackRock, Addition, Lightspeed Venture Partners, Google Ventures, Walden Capital Management, Greylock Capital Management, and Nepenthe Capital

企業向けのデータラベリングツールの開発。

ディープラーニングのAIモデルに学習させる際に必要となる、膨大な数のラベリング作業を自動化してくれるプラットフォーム。人が数ヶ月かかる作業を数時間で終えることができるという。すでにApple、Intel、スタンフォード大学病院、大手金融機関、政府機関などを顧客に持つ。今回の資金調達によるバリュエーションは$1Bを超え、ユニコーン企業の仲間入り。スタンフォード大学のAIラボからスピンオフ。

2019年創業、本社はパロアルト(カリフォルニア州)。BlackRock等から今回調達した$85Mは、引き続き製品開発およびチームの拡大に活用する予定。

5.「子供送迎サービス」HopSkipDrive

[Service/モビリティ] HopSkipDrive
Series C ($25M) FirstMark Capital, 1776, Energy Impact Partners, and Keyframe Capital

多忙な保護者に代わって子供を送迎してくれるサービス。

自動車で自宅まで子供を迎えに来て、学校まで送り届けてくれるライドシェアサービス。安全性を特に重視しており、CareDriversと呼ばれる送迎ドライバーは、5年以上の育児経験や安全運転の履歴など厳しい条件を満たす必要がある。また、親は子供が乗車中も走行場所をリアルタイムでモニタリングできる。すでに6000以上の学校やチャータースクール・非営利団体と提携済み。今後は環境に配慮し電気自動車への移行を加速させるという。

2014年創業、本社はロサンゼルス。FirstMark Capital等から今回調達した$25Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。

ブログの更新情報をメールでお届けしています。

米国の注目スタートアップ情報 テックトレンド スクラムベンチャーズの投資先インタビュー
などをブログで発信しています。合わせてメールでもお届けしていますので、お気軽にご登録ください。

ニュースレター登録

でも情報発信しています。