今週の注目5社:オンラインフィットネスクラス / 遺伝子検査キット / 遺族サポートアプリ / ボランティア体験キット / Z世代向けライフハックアプリ

April 19, 2021 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「オンラインフィットネスクラス」Moxie

[Marketplace/フィットネス] Moxie
Seed VC-II ($6.3M) Bessemer Venture Partners, Greycroft, Gokul Rajaram, and Resolute Ventures

フィットネスクラスのライブ配信プラットフォーム。

フィットネスインストラクターが、自身のクラスをライブ配信できるオールインワンプラットフォーム。配信機能に加え、クラスのスケジュール管理や受講料の支払、リマインダーなどのユーザー管理が一箇所で完結する。ヨガやストレッチ、筋トレ、ピラティス、瞑想など様々なクラスが用意され、受講価格は$5~25。コロナ禍で急成長し、2021年3月には8000ものクラスが利用されたという。

2020年創業、本社はニューヨーク。Resolute Ventures等から今回調達した$6.3Mは、UXの改善など製品開発に活用する予定。

2.「遺伝子検査キット」Orchid

[Biotechnology/DNA] Orchid
Seed VC ($4.5M) Refactor Capital, Boom Capital, Village Global, Day One Ventures, and Olive Capital

カップル向けの遺伝子検査キット。

パートナー両方の唾液サンプルを送付するだけで60億ものゲノムを解析し、子供が遺伝性疾患を発症するリスクが高いかどうかを判定してくれる。対象となる遺伝性疾患は、乳がん・前立腺がん・心臓病・心房細動・脳卒中・1型糖尿病・2型糖尿病・炎症性腸疾患・統合失調症・アルツハイマー病の10種類。カップル向け、女性・男性の各パートナー向けの3種類のリポートが送付される。また、遺伝カウンセラーとの面談など、専門家によるサポートも提供。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。Refactor Capital等から今回調達した$4.5Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「遺族サポートアプリ」Empathy

[Service/ライフスタイル] Empathy
Seed VC ($13M) General Catalyst, and Aleph

AIを活用した遺族アシスタントアプリ。

遺族が対処しなければならないタスクを管理し、必要に応じて専門家からアドバイスがもらえるアプリ。告知方法や葬儀の手配、不動産管理、遺書への対応、遺品整理など必要なプロセスをステップバイステップでガイドしてくれる。また、銀行口座や保険証、債務などに関する重要書類を整理できる。30日間は無料で利用でき、それ以降は$65を支払うと生涯利用可能。

本社はニューヨーク。General Catalyst等から今回調達した$13Mは、アメリカでのサービス拡大に活用する予定。

4.「ボランティア体験キット」Alltruists

[Service/ソーシャルグッド] Alltruists
Seed ($0.13M) Y Combinator

子供向けのボランティア体験キット。

自宅で子供と一緒にボランティア活動を体験できるキットを届けるサービス。3〜11歳向けに設計され、ホームレス問題や気候変動、水問題などの社会問題を取り扱う。キットの製作活動に加え、提携する非営利団体によるボランティア活動や寄付($5)などを通じて社会問題を実際に学ぶことができる仕組み。年間$57のサブスクリプションサービスで、6個のボックスが隔月で届けられる。

2020年創業、本社はロサンゼルス。Y Combinator等から今回調達した$0.13Mは、引き続きサービスラインの拡大に活用する予定。

5.「Z世代向けライフハックアプリ」Real World Playbook

[App/教育] Real World Playbook
Seed VC ($3.4M) Bezos Expeditions, Techstars, Great Oaks Venture Capital, Human Ventures, Fitz Gate Ventures, The Helm, Amplifyher Ventures, Knightsgate Ventures, Underdog Labs, and Copper Wire Ventures

Z世代向けのライフハックアプリ。

大学を卒業して就職したばかりのZ世代向けに設計された実生活の困り事をナビゲートしてくれるプレイブックアプリ。学生ローンの支払いや予算管理、健康保険、メンタルヘルス、アパート探し、引っ越し、就職活動、給与交渉など90を超える項目に対し、ステップバイステップのアドバイスを提供。アプリは無料で利用でき、来月(2020年5月)にリリース予定という。

2016年創業、本社はニューヨーク。Fitz Gate Ventures等から今回調達した$3.4Mは、製品開発に活用する予定。

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