今週の注目5社:エンジニアスキル評価 / 遠隔歯科矯正 / リアルタイム文字起こし / スクリーン共有ソーシャルアプリ / 大麻卸売マーケットプレイス

December 21, 2020 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「エンジニアスキル評価」Workera

[Service/スキル評価] Workera
Seed VC ($5M) Plug and Play Ventures, Owl Ventures, and AI Fund

エンジニアのスキルをアセスメントするプラットフォーム。

エンジニアはWorkeraが提供する適応スキルアセスメントを受けると、500以上あるマイクロスキルを元に現状のスキルレベルを評価してくれる。データAIスキルに関する自身の強みや弱みを可視化するだけでなく、スキルアップのためにパーソナライズされた学習計画(推奨講座など)も提示。同時にFacebookやGoogle、Amazon、スタンフォード大学などに所属する優秀な人材のスキルレベルとも比較してくれる。これまでに1000以上の企業・大学の10万人がアセスメントを受講している。

2019年創業、本社はパロアルト。Owl Ventures等から今回調達した$5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「遠隔歯科矯正」Candid

[Commerce/歯科矯正] Candid
Series C ($54M) Greycroft, and Redesign Health

オンラインで歯科矯正サービスを提供するスタートアップ。

自宅に郵送されるスターターキットを使い、自身の歯をスキャンするだけで3DプリントされたFDA認可のアライナー(マウスピース)が自宅に送られてくる仕組み。合わせて、歯科矯正専門の医師によるリモートモニタリングも10日毎に受けられるため進捗状況を都度確認できる。軽度から中程度の歯科矯正治療が対象で、価格は$1900(もしくは月額$99を2年間支払う)と、他の矯正サービスと比較すると大幅に安価。

2017年創業、本社はニューヨーク。Greycroft等から今回調達した$54Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「リアルタイム文字起こし」Ava

[App/音声認識] Ava
Series B ($4.5M) Khosla Ventures, and Initialized Capital

聴覚障害者・難聴者向けの自動文字起こしプラットフォーム。

対面やオンライン会議での会話(音声)をAIを活用しリアルタイムでテキスト化してくれるアプリ。複数人によるグループでの会話も誰が話しているかを認識(ラベル付け)して表示可能。すでに日本語など15以上の言語に対応。Zoomなどのビデオ会議ツールだけでなく、YouTubeなどのストリーミング動画や音声のみのPodcastでも使用できる。企業や教育機関をはじめ、インクルーシブな社会を実現するためのツールとして注目されている。

2014年創業、本社はサンフランシスコ。Khosla Ventures等から今回調達した$4.5Mは、チームの拡大に活用する予定。

4.「スクリーン共有ソーシャルアプリ」Squad

[App/ソーシャル] Squad
NA by Twitter

スクリーンを共有しながらビデオチャットができるアプリ。

ユーザーはモバイルやデスクトップ上で簡単にスクリーンをシェアし、同時にビデオチャットも行うことができるソーシャルアプリ。企業のプレゼンだけでなく、友人同士のコミュニケーションツールとしても広く使われている。これまでY CombinatorやFirst Round Capitalなどから資金を調達。買収後、アプリは停止され、チームはTwitterのデザイン・製品開発チームに加入するという。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。今回Twitterが買収した。取引条件などの詳細は非公表。

5.「大麻卸売マーケットプレイス」LeafLink

[Commerce/大麻] LeafLink
Series C ($40M) Founders Fund, Thrive Capital, Lerer Hippeau Ventures, and Nosara Capital

合法の大麻製品をオンラインで販売するマーケットプレイス。

使いやすいダッシュボードで注文状況をトラッキングしたり、メッセージング機能で売買時のコミュニケーションを合理化するB2B向けプラットフォーム。1,800以上のブランド製品を取り扱い、5,700以上の小売業者・流通業者が利用している。大麻卸売市場のマーケットシェアは32%で、当プラットフォームを通じた年間の取引額は$3Bを超えるという。

2015年創業、本社はニューヨーク。Founders Fund等から今回調達した$40Mは、ネットワークおよびサービスの拡大に活用する予定。

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