今週の注目5社:3Dプリントロケット / スマートソックス / ソーシャルAR / オンデマンドコーチング / スペースバルーン

April 9, 2018 by Scrum Funding News

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「3Dプリントロケット」Relativity Space

[HW/宇宙] Relativity Space
Series B ($35M) Mark Cuban, Playground Ventures, Social Capital, and Y Combinator

巨大な3Dプリンターで作られた軌道ロケット。

開発中の中型ロケット「Terran1」は、既に95%の部品を3D金属プリンター「Stargate」で製造している。従来のロケットは10万個以上の部品から成るが、本ロケットの部品は1000個以下で、60日で製造できるとのこと。今後の開発計画は、2020年に軌道にのせ、2021年に商用化することを目標としている。既にNASAと20年間の契約を結んでいる。CEOとCTOは、元Blue Origin、SpaceXの従業員。

2015年創業、本社はロザンゼルス。Playground Ventures等から今回調達した$35Mは、引き続き開発及び、採用(年末までに17人→45人体制)に活用する予定。

2.「スマートソックス」Siren Care

[HW/ヘルスケア] Siren Care
Seed VC ($3.4M) DCM Ventures, Founders Fund, and Khosla Ventures

糖尿病患者向けのスマートソックス。

靴下に内蔵されたセンサー(片足に6つ)で足の体温を計測し、糖尿病による足の壊疽を事前に防ぐソックス。炎症や怪我などを感知するとスマートフォンに警告が送られる仕組み。普通の靴下と同じで洗濯機で洗え、充電の必要もない。現在Pre-Orderを受け付けており、年末に届けられる予定。月額19.95ドルのサブスクリプションモデルで、6ヶ月ごとに新しいソックスが送られてくる。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。DCM Ventures等から今回調達した$3.4Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

3.「ソーシャルAR」Ubiquity6

[Stealth/AR] Ubiquity6
Series A ($10.5M) First Round Capital

AR空間を一緒に構築できるアプリ。

スマートフォンのカメラで部屋の環境を30秒で認識し、3Dマップを作成してくれる。更に、その環境に友人や知り合いを招待して一緒に編集したり、AR空間を共有できる。壁や家具を即座に認識するためにディープラーニングの技術を活用しているとのこと。創業者のAnjney Midhaは、現在25歳ながら、Stanford大学卒業前にKPCBに入社し、Magic Leapへの投資をリードした経験を持つ。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。First Round Capital等から今回調達した$10.5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

4.「オンデマンドコーチング」BetterUp

[Service/コーチング] BetterUp
Series B ($26M) Crosslink Capital, Draper Fisher Jurvetson, Freestyle Capital, and Lightspeed Venture Partners

スマホでいつでもどこでもコーチングが受けられるサービス。

アプリで登録後、バックグラウンドなどを加味してリストの中から好みのコーチを選択するだけ。後は、コーチとの週一回(30分程度)のビデオセッションやメッセージのやりとりを通じてパーソナライズされたアドバイスをもらうことができる。コーチになれるのは応募者の8%以下と狭き門。Logitech、Linkedin、Salesforceなどを顧客に持ち、Logitechでは社員のバーンアウトの確率を半減させたとのこと。

2013年創業、本社はサンフランシスコ。Lightspeed Venture Partners等から今回調達した$26Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

5.「スペースバルーン」World View

[Service/宇宙] World View
Series C ($26.5M) Accel Partners, Canaan Partners, and Norwest Venture Partners

大型のバルーンとソーラーパネルを組み合わせた観測システム。

”Stratollite”と呼ばれるスペースバルーンシステムは、地上から最大46キロの成層圏まで、最大4500キログラムの観測機器(センサー・望遠鏡など)を搭載可能。また、一度の飛行で数日から最大数ヶ月まで同じ場所に滞在することもできる。リモートセンシングなどの観測に加えて、広範囲にインターネットアクセスを提供することもできる。顧客は米軍や地図会社、災害対策機関など多数。

2013年創業、本社はツーソン(アリゾナ州)。Accel Partners等から今回調達した$26.5Mは、Voyageと呼ばれる人を運ぶための新たなサービス開発に活用する予定。

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