今週の注目5社：AIパーソナルメンター / オンデマンドファッションレンタル / VR職業訓練 / 生成AIプラットフォーム / 食料品店ECプラットフォーム

October 16, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AIパーソナルメンター」Meeno

カテゴリ：App/AI
ラウンド：Seed ($3.9M)
主な投資家：Sequoia Capital, AI Fund, NEA Partners

AIを活用したパーソナルメンターアプリ。

生成AIを活用し、友人や家族、仕事や恋愛をはじめとするZ世代が抱えるさまざまな人間関係における悩みをアドバイスしてくれるアプリ。パーソナライズされたチャットボットとの会話を通じて、Z世代が抱える孤独を解消することを目的としているという。元Tinder CEOのRenate Nyborgが立ち上げたスタートアップとしても注目されている。

2023年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Sequoia Capital等から今回調達した$3.9Mは、海外展開の加速に活用する予定。

2.「オンデマンドファッションレンタル」Pickle

カテゴリ：Marketplace/ファッション
ラウンド：Unattributed VC ($8M)
主な投資家：FirstMark Capital, Craft Ventures, Burst Capital

PtoPの洋服レンタルマーケットプレイス。

近隣に住む人が所有するブランド品のドレスなど、高級なファッションアイテムをオンデマンドでレンタルできるマーケットプレイス。結婚式や誕生日パーティー、コンサートなどの特別なイベントで着用する一回きりの洋服を購入することなく借りられるため費用も抑えられる。専用の配送担当者が自宅まで洋服を取りに来てくれ、借主の自宅まで届けてくれる仕組み。

2021年創業、本社はニューヨーク。FirstMark Capital等から今回調達した$8Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「VR職業訓練」TRANSFR

カテゴリ：Contents/VR
ラウンド：Series C ($40M)
主な投資家：ABS Capital Partners, Akkadian Ventures, Album VC, Firework Ventures, J.P. Morgan, Lumos Capital Group, Spring Tide Capital

VRを活用した職業訓練コンテンツの開発。

キャリア開発および職業訓練用のシミュレーションコンテンツを開発するVRスタートアップ。自動車や航空機の整備技術や建設現場での作業など、実作業を通じて業務を学ぶ必要がある「OJT」分野で、コントローラーを使って実際に手を動かしながら学んだり、バーチャルコーチからアドバイスがもらえる仕組み。顧客数は昨年対比10倍に急拡大し、これまでに40万回以上のシミュレーションを提供しているという。

2017年創業、本社はニューヨーク。ABS Capital Partners等から今回調達した$40Mは、製品開発に活用する予定。

4.「生成AIプラットフォーム」Anthropic

カテゴリ：SaaS/AI
ラウンド：Corporate Minority-V ($1,250M)
主な投資家：Amazon

生成AIプラットフォーム。

OpenAIの幹部が独立して設立した、生成AIプラットフォームを開発するAIスタートアップ。日常的な会話に加え、企業の営業やコンタクトセンターなどでも自然な会話を提供する「Claude」というAIアシスタントを開発している。今回AmazonはAnthropicと戦略的提携を結ぶことで、AWSを活用して新しいAIモデル（基盤モデル）の開発を支援するという。

2021年創業、本社はサンフランシスコ。Amazon等から今回調達した$1,250Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

5.「食料品店ECプラットフォーム」Airmart

カテゴリ：SaaS/EC
ラウンド：Seed VC ($8.2M)
主な投資家：Airbnb, Andreessen Horowitz, Craft Ventures, Eventbrite, Meta

食料品店のオンライン販売をサポートするプラットフォーム。

家族経営の農家やスーパー、カフェ、ベーカリーなどが簡単にオンライン販売を開始できるプラットフォーム。無料で利用できる上、ユーザーフレンドリーなセットアップでオーナーは10分でオンラインショップを立ち上げることが可能。配送の委託もできる。加盟店は過去2年間で200都市、15万人の顧客から150万件の注文を受け、これまでの売上高は1億ドル以上という。

2018年創業、本社はカリフォルニア州レッドウッドシティ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$8.2Mは、サービスの拡大に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。