今週の注目5社:バーチャルスニーカー / デリバリー容器再利用 / 従業員ボランティアSaaS / ラーニングポッド / チャット統合SaaS

December 20, 2021 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。

1.「バーチャルスニーカー」RTFKT

[Commerce/NFT] RTFKT
NA by Nike

バーチャルスニーカーを制作するスタジオ。

NFTを活用して、バーチャルスニーカーやコレクターズアイテムの制作・販売を手がけるデジタルスタジオ。今年2月には、10代のデジタルアーティスト「FEWOCiOUS」とコラボレーションして制作されたバーチャル&実物のペアスニーカーは、6分間で600足が完売したという。Nikeは今回の買収を通じて、デジタル化を加速させると共に、メタバース領域への進出を目指す。

2020年創業。今回Nikeに買収された。買収額などの詳細は非公表。

2.「デリバリー容器再利用」Dispatch Goods

[Service/サステナビリティ] Dispatch Goods
Seed VC ($3.7M) Berkeley SkyDeck, Bread & Butter Ventures, Congruent Ventures, Incite Ventures, MCJ Collective, and Precursor Ventures

フードデリバリー容器の回収・再利用サービス。

レストランやフードデリバリーサービスで利用されるフリーザーパックやステンレス容器などのパッケージを回収・再利用するサービス。回収された容器はすべて同社の施設で洗浄・消毒され、再利用のために再販される。現在では週に1万〜1万5000個のパッケージを回収・再利用しているという。すでに、DoorDashやImperfect Foodsなど50社以上の顧客に加え、Bomberaをはじめとするベイエリアの50のレストランと提携している。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。Congruent Ventures等から今回調達した$3.7Mは、チームおよびサービスエリアの拡大に活用する予定。

3.「従業員ボランティアSaaS」Deed

[SaaS/コラボレーション] Deed
Series A ($10M) Dara Khosrowshahi, David Clarke, Earlybird Venture Capital, Paua Ventures, PruVen Capital, WndrCo, and Y Combinator

従業員向けの寄付・ボランティアプラットフォーム。

企業で働く従業員が積極的に寄付やチャリティ、ボランティア活動に参加できるオールインワンプラットホーム。寄付先やボランティアプログラムを簡単に見つけられ、Slackと連携したインターフェースで従業員同士でのコミュニケーションも取りやすく、企業内のコミュニティ形成や従業員エンゲージメントの向上にも役立つという。すでにAirbnb、Stripe、Adidasなどの大企業を顧客として獲得している。2021年夏のY Combinatorデモデーにも参加。

2016年創業、本社はニューヨーク。Y Combinator等から今回調達した$10Mは、チームの拡大に活用する予定。

4.「ラーニングポッド」KaiPod Learning

[Service/教育] KaiPod Learning
Seed VC ($1.5M) EO Ventures, GSV Ventures, Undisclosed Investors, Verissimo Ventures, and Y Combinator

オンライン学習をサポートする少人数制のコミュニティ学習サービス。

小学4年生〜高校3年生までの8〜10人程度の生徒がKaiPod Learningが提供する施設に集まり、それぞれのオンライン授業に取り組みながら、仲間と交流できる学習補完サービス。各センターに配置された専属コーチが、オンライン学習のカリキュラム選定から、生徒の興味に応じてパーソナライズされた学習計画を立ててくれる。利用は週2日、3日、5日から選べ、週2日利用の価格は$135。2021年夏のY Combinatorデモデーにも参加。

2021年創業、本社はボストン。Y Combinator等から今回調達した$1.5Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

5.「チャット統合SaaS」M.io

[SaaS/チャット] M.io
Series A ($8.7M) Capital Factory, Cisco Investments, Eniac Ventures, Goldcrest Capital, Khosla Ventures, Two Sigma Ventures, Y Combinator, and Zoom Video Communications

プラットフォーム間を跨いでチャットが利用できるAPI。

Slack、Microsoft Teams、Webex、Zoomなど、異なるメッセージングサービスを横断してチャットが利用できるプラットフォーム。社内外を問わず利用できる点が特徴。今後は、Google ChatやMetaのWorkplace、Symphonyなど、対応可能なメッセージングサービスを追加する予定。2016年冬のY Combinatorデモデーにも参加した注目スタートアップ。

2016年創業、本社はオースティン(テキサス州)。Cisco Investment等から今回調達した$8.7Mは、開発費用に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。

ブログの更新情報をメールでお届けしています。

米国の注目スタートアップ情報 テックトレンド スクラムベンチャーズの投資先インタビュー
などをブログで発信しています。合わせてメールでもお届けしていますので、お気軽にご登録ください。

ニュースレター登録

でも情報発信しています。