今週の注目5社:自宅スタイリスト / AIロボット / カーボンファイバー3D印刷 / 衛星ビッグデータ / IoTインフラ

July 5, 2016 今週の注目スタートアップ

今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「自宅スタイリスト」Boon+Gable

070501[Commerce/ファッション] Boon + Gable
Seed VC ($2.5M) 500 Startups, CrossCut Ventures, Crosslink Capital, Female Founders Fund, Maveron and Structure Capital

オススメの洋服を持って「スタイリストが自宅に来てくれる」サービス。

アプリから自分の洋服の好みやサイズを登録すると、スタイリストが20個のオススメアイテムを持って自宅に来てくれる。スタイリストのアドバイスを受けながら、自宅で自分がすでに持っているアイテムなどと合わせながら試着ができるのがポイント。試着後、気に入ったものだけ購入すればよいという仕組み。

現在はSan Franciscoのみで展開をしている。BloomingdaleとJ Crewと提携しており、41,000アイテムのリアルタイム商品データベースをすでに構築しているという。一回あたりの平均購入単価は$700と非常に高い。リピートユーザが多く、平均8-10週間に一度利用される。スタイリストは、固定の報酬に加えて、売り上げコミッションがある。

2.「AIロボット」Anki

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[HW/おもちゃ] Anki
Series D ($52.5M) Andreessen Horowitz, Index Ventures, JPMorgan Chase & Co. and Two Sigma Ventures

AIを活用した「ロボットおもちゃ」スタートアップ。

2010年にCarnegie Mellon出身のPh.D三人組が設立したスタートアップで、「スマホで操作するミニカー」で一躍有名になった。今回は第二弾製品として、AIを駆使したおもちゃロボット COZMOを発表した。Pixar映画のウォーリーのように、人を認識し、感情にあふれた動き、表情をする。感情表現に非常にこだわっており、ハッピー、落ち着き、興奮、自信がある、など複雑な感情を表情と音で表現する。

8歳以上の子供向けで、10月に発売で$180で発売される。ロボット開発者向けのSDKもリリース予定で、幅広いロボットに活用されることを狙っているという。

3.「カーボンファイバー3D印刷」Arevo

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[Enterprise/3Dプリント] ArevoLabs
Series A ($7M) Khosla Ventures

「カーボンファイバー複合材料3Dプリント」プラットフォーム。

カーボンファイバーとナノチューブの強化材料を、3Dプリントするための材料、ハードウェア、ソフトウェアのプラットフォームを提供する。クラウドベースでカーボンファイバーの角度や位置などを精密にコントロールするためのソフトウェア、ロボットアームを使った製造プラットフォームなどに特徴があるという。

現在、航空、医療、自動車などの分野で活用され始めている。「軽い」「強い」そして「安価」な複合材料の3Dプリントが可能なると、今後幅広いアプリケーションの可能性がある。

4.「衛星ビッグデータ」Orbital Insight

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[Enterprise/衛星] Orbital Insight
Series B ($15M) Bloomberg Beta, CME Ventures, Google Ventures, Lux Capital and Sequoia Capital, In-Q-Tel

衛星とドローンからの「画像ビッグデータ」を提供するスタートアップ。

独自開発のアルゴリズムにより、画像の中から道路、飛行機、雲、湖、ビル、などを認識し、カウントできる。例えば、衛星画像から、小売店の駐車場に止まっているクルマの数を正確にカウントし、お店の集客状況を測定できるという。すでに、50の大手小売チェーンの数字をカウントしている。他には、世界銀行と提携して、世界の貧困データの正確なデータをとる取り組みをしている。

現在、社員数は30人。米国政府、大手資産管理会社、NPOなどと契約。営業拠点をWashington、NY、ロンドン、香港などに展開予定。今後、保険、エネルギーなどの新分野にも展開していくという。

5.「IoT インフラ」Resin.io

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[Saas/IoT] Resin.io
Series B ($9M) Aspect Ventures, Draper Fisher Jurvetson, Ericsson and GE Ventures

「IoTデバイスのソフトウェア更新」を容易にするためのプラットフォームを提供している。

複数のデバイスの管理、更新ソフトのセキュアな送信、端末の状態の監視などを行えるソフトウェアをオープンソースとして提供している。IoTデバイスは増え続けているが、まだデベロッパーの数は60万とウェブ(800万)、モバイル(900万)と比べるとまだ少なく、このデベロッパーの支援ツールを開発している。

2013年ロンドンで設立。現在はシアトルに本社があり、社員30名。有料顧客は数十社程度だという。

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