アメリカ人のプレゼン能力は、後天的なもの?

May 1, 2016 by Scrum Staff
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スクラムベンチャーズには常時複数の学生&社会人インターンが在籍しています。東京、サンフランシスコを拠点とし、彼らが仕事を通じて感じたこと、また海外(サンフランシスコ)での生活を通じての発見をブログとして発信していきます。インターンに興味がある方はこちらからお問い合せください。

kaito  By Kaito Yanai

早稲田大学理工学部から大手通信会社に入社して丸3年。1週間の休暇を利用して、サンフランシスコのScrum Venturesを訪問し、サンフランシスコ&シリコンバレーを体感してきました。

今後も、シゴトのこと、テクノロジーのこと、発信していきます。


新しいテクノロジーにワクワクする私は、1週間の休暇を機に、初サンフランシスコ/シリコンバレーへ行ってきました。持ち帰ってきたことは、技術でも起業アイデアでもなんでもなく、小さくても自分の外へ向けて発信しようという決意みたいなものでした。

日本でオンライン英会話を10000分続けたら、サンフランシスコを満喫できた

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私は帰国子女ではないのですが、日本で10000分オンラインを続けた結果、それなりにサンフランシスコで生活することができました。Uberでタクシーに乗ったり、Airbnbで部屋を借りたいと満喫していました。結果として12万円程度(航空券往復6万、宿泊ホステル3,5万、プラス食費等)で楽しむことができました。

「小さな行動が大きな変化」になったと感じた渡米でした。

さらにScrum Venturesの皆様のお陰で、スタートアップトレンドの議論や、アクティビティ(テスラ・ドローン)、美味しいベイエリアの食事を満喫させて頂きました。図々しい私を迎えてくださって、本当に有難うございました。

アメリカ人の伝える力は、小さな積み重ねによるもの

今回いったサンフランシスコ・シリコンバレーの人の高いプレゼン力も「小さな積み重ね」によるものだと感じました。

確かに、どのプレゼンを聞いても製品のデモを見ても、やはり非常に伝え方が上手でした。だからこそ、シリコンバレーでは大きなお金が動くのも事実だと思います。

ここで以前の私であれば「欧米の人だから元々うまいんだ」と思っていました。しかし、イベント会場でプレゼンターやエンジニアに秘訣を聞いてみると、彼らも小さな積み重ねでその術を身に着けているそうです。「小学校からディベートやプレゼンの授業で訓練し、それを評価してきた。」と。

聞いたことある話ではありましたが、実践している人から言われると妙に説得力があります。私が10000分英語を話して、英語を上達させたのと同じように、時間をかけて伝える力を上達させていたわけです。

場数を重ねていけば欧米人に気後れする必要などないと感じることができたのは、自分にとって非常に大きいことでした。

そのおかげか、泊まったホステルで会ったポルトガル人やアメリカ人に「Kaito, お前はアメリカ人になれる。」と言われました。

彼らいわく「アメリカ人は日本人になれないけど、日本人はアメリカ人になれる。お前はわざわざ人と話しているところを割り込んで話にはいってきた(笑) でもそれはいいことだ。お前はアメリカンになれる。」とのことです。

英語やアウトプットの経験を積み重ねていけば、活躍するフィールドは世界中に広がりそうだなぁと少し偉そうな発言をしてみたくなりました。笑

日米の教育の違い

少し脱線しますが、上で書いた日米の教育について少し考えてみました。

アメリカは異文化が混ざり合って独立国家になったため、「誤解をさけるために直接的な言い回し」や、「伝える力」が重視されてきた背景があります。それが教育システムに反映されているように考えられます。

一方日本では、鎖国時代に外国人との交流を絶ち、藩という同じコミュニティで長年を過ごすことで、直接的な伝え方をせずとも「空気感」で伝わるようになっていったわけです。現在でも日本に住んでる外国人は全体の2%とのことです。(参照:Business Insider

その結果、「いかにわかりやすく伝えるか」というよりは、いかに空気を読めるか、身分の高い人を敬えるか、というところに重点が置かれていったような気がします。

そう考えてみると、「文化」なので、どちらが良い悪いの議論ではないのかもしれません。アメリカやシリコンバレーのすべてが素晴らしいと言いたいわけでもありません。しかし伝える力で優劣がつく場合はあるので、教育システムの改善は必要だと私は思います。

「ボディ・ランゲージが人を作る」

最後に私の好きなTED Talkを紹介します。小さな行動が大きな変化を生むと考えていたら、ふと「ボディ・ランゲージが人を作る」のTED Talkを思い出しました。

「ボディ・ランゲージ」が「自分自身」に与える影響を測ったAmy Cuddy氏の実験の話です。

実験はまず、被験者を「自信のあるポーズ」・「自信のないポーズ」の2つのグループに分けます。

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画像の左が「自信のあるポーズ(High-Powe Poses)」
画像の右が「自信のあるポーズ(Low-Power Poses)」

そのポーズを2分間続けたあと、ギャンブルをさせます。さらに唾液を採取してストレスに関連するホルモン量を調べます。するとギャンブルの際に、「自信のあるポーズ」を2分間とってたグループのほうが、リスクを多くとるという結果が得られました。

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その次に唾液採取によってテストステロン(ストレス耐性を示すホルモン)の値と、コルチゾール(ストレスで増えるホルモン)を図りました。

すると以下の図のように、「自信のあるポーズ」をとったグループは、ストレス耐性が上がり、ストレス自体が軽減したのです。反対に、「自信のないポーズ」をとったグループは、ストレス耐性が下がり、ストレス自体は増加していました。

つまり「自信のあるポーズ」を2分間とった人たちは、実際に「自信のある」ように振る舞うようになったわけです。

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画像の左図が「テストステロン(Testosterone)」
画像の右図が「コルチゾール(Cortisol)」

たった2分間のポーズが、ホルモン量を変え、脳のパフォーマンスをあげるので、プレゼン前や面接前に「パワー・ポーズ」をするようにしてほしいとAmy氏は述べています。そして最後に「tiny tweaks (小さい変化) がBig changes(大きな違い)になる」と締めくくります。

私の場合、英語は第二言語なので、どうしても身振り手振りで精一杯伝えていました。その結果、気分が大きくなって帰ってきたのは、このホルモンの作用もあったのかもしれません。笑

社会人3年目を終えた今後

小さな積み重ねが人生を創っていくと思えたアメリカ旅を終えて、今後はアウトプットを積み重ねていきたいと思います。そしてリスクもとって挑戦して、世の中にインパクトを与えたいと感じました。

最先端の技術調査、市場調査、戦略コンサルティングを行っています

スクラムベンチャーズは、年間1000社超の企業調査の実績をもとに、企業のご要望に合わせてコンサルティングやリサーチを行っています。