バスの次は衛星。Scrumが「衛星ベンチャー」に投資した理由。

October 5, 2015 by Tak Miyata

長らく火星探査を続けているNASAが、「液体の水」が火星にあるということを突き止めたと発表しました。これまでに氷があることは分かっていたものの、液体の水があることがわかったのは初めてで、「火星に生命は存在するのか?」という人類の長年の問いに対して、一歩前に進む発見であることは間違いありません。

この火星に「100万人を送らないと、人類に未来はない」と真剣に語っているのが、イーロンマスクです。

彼が率いる衛星ベンチャー SpaceXですが、順調に事業の規模を拡大しているようです。2002年の創業からこれまでにGoogleなどから$1.2Bを調達し、時価総額は$12Bに達しています。先日も新たな衛星の打ち上げ契約の受注を発表し、現在計60回分、総額にして$7B分の契約があるということです。

SpaceXに限らず、衛星関連の市場はここ数年大きな盛り上がりを見せており、ドローンなどと合わせて「Frontier Tech」と呼ばれています。Frotier TechにはVCの投資もたくさん集まっており、2014年はトータルで$3.2Bの規模、衛星関連だけでも $1.9Bの規模となっています。

こうした背景もあり、Scrum Venturesでは、先日、次世代の衛星向け通信システムを開発するスタートアップ、Audacy社に投資をしました。

現在、多くの企業や国が競うように衛星を打ち上げています。

その目的は多くの場合、海洋や地上の映像データの撮影ですが、撮影データを地上に送信するための通信は非常に限られているのが現状です。Audacy社は、多くの衛星がいる軌道よりも高い軌道に衛星を打ち上げることで、こうした低軌道衛星向けに24時間365日高速通信が可能なシステムを提供しようとしています。

Audacyは、SpaceXにいたメンバーが立ち上げた新しいスタートアップです。Yahoo創業者のJerry Yang率いるAME Cloud VenturesのFounder In Residenceを経て、SpaceX (Stanfordの卒業生向けのアクセラレータ) を卒業したばかの新しいスタートアップです。

衛星の事業は他のどの事業とも違う規模、時間軸で動いています。資金もこれからたくさん必要になりますし、打ち上げを予定しているのは2019年と遥か遠い先のことです。しかしながら、多くの苦難を乗り越え、彼らが我々にとってのまさに「Moon Shot」になることを期待しています。


資金調達

「オンデマンド自動車トラブル対応」のUrgent.ly、「ビジネス教育プラットホーム」のGeneral Assembly、「移民ビザ手続き」のVisaNowなどが新たに資金調達しました。Urgent.lyは、車がパンクした時などのオンデマンド修理サービス。保険大手のAllianzなどがSeriesAに参加しているというのが非常に興味深い。General Assemblyは、今や世界中に展開するテックスクール。現在24都市に展開し、これまでに24万人の学生が卒業している。

[Service/自動車] Urgent.ly
Series A ($7M) Allianz Digital Ventures and Verizon Ventures
「オンデマンド自動車トラブル対応」

[Service/教育] General Assembly
Series D ($70M) Institutional Venture Partners, Learn Capital, Maveron
「ビジネス教育プラットホーム」

[Service/人材] VisaNow
Growth Equity – II ($6.75M) General Catalyst Partners
「移民ビザ手続き」

[Content/ブログ] Medium
Series B ($57M) a16z, Google Ventures, Greylock Partners
「ブログプラットホーム」

[SaaS/人材] Simppler
Seed VC ($1.2M) Correlation Ventures, Greylock Partners
「人材紹介SaaS」


M&A

[Platform/メッセージ] Jibe Mobile
N/A by Google
「リッチコミュニケーション」

[Content/ニュース] The Business Insider
442M by Axel Springer
「オンラインビジネスメディア」

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