今週の注目5社:次世代人工降雨技術 / 自然災害対策 / レアアース金属化 / AIトレーニングデータ / トレーディングカード取引

October 6, 2026 Article-Show on Top-ja 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「次世代人工降雨技術」Rainmaker

日本語読み:レインメーカー
カテゴリ:HW/ドローン
ラウンド:Series B-II ($100M)
主な投資家:DCVC, Dream Ventures, Lowercarbon Capital, Upfront Ventures, noa

ドローンを利用した次世代人工降雨技術。

既に存在する雲の中に、独自開発したドローンを用いてヨウ化銀などの鉱物の微粒子を散布することで氷晶の形成を加速させ、人工的に雨や雪を降らせるクラウド・シーディング技術を開発する気候テックスタートアップ。数分から数時間以内に降雨をもたらすことができ、干ばつや水不足に悩む地域の自治体や農業、スキーリゾートなどでの利用が期待されている。創業者はピーターティールが設立した「Thiel Fellowship」にも選出されている。

2023年創業、本社はカリフォルニア州エルセグンド。DCVC等から今回調達した$100Mは、チームの拡大および研究・開発費用に活用する予定。

2.「自然災害対策」Prime Minute

日本語読み:プライムミニッツ
カテゴリ:SaaS/防災
ラウンド:Pre-Seed ($15M)
主な投資家:Eclipse, 8VC

自然災害対策のための防災プラットフォーム。

国家安全保障に用いられる技術を活用し、山火事をはじめとする自然災害対策のためのプラットフォームを開発するレジリエンステックスタートアップ。衛星などによるリアルタイムの情報収集に加え、AIによる延焼範囲の分析、独自開発した精密な空中消火システムを組み合わせることで、頻発する山火事対策を強化するという。強風などの悪天候や夜間などの視界不良、地上部隊が現場にアクセスできない際にも対応可能。今回の資金調達を機にステルスモードを脱却。

2025年創業、本社はパロアルト。Eclipse等から今回調達した$15Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「レアアース金属化」Solcoa Industries

日本語読み:ソルコアインダストリーズ
カテゴリ:HW/マテリアル
ラウンド:Seed VC ($75M)
主な投資家:Bain Capital Ventures, Alexis Ohanian, Dylan Field, Felicis, Gigascale Capital, Long Journey Ventures, J.P. Morgan

レアアースの金属化技術。

米国内でレアアースの金属製造プロセスを実現するマテリアルテックスタートアップ。製造工程の一つである「金属化」プロセスにおいて、従来の溶融塩電解と比較して、高速かつエネルギー消費量も少なく、低コストなハロゲンフリーの独自技術を開発しており、毒性の高い有害物質も排出しないという。現在、ネバダ州に年間生産能力500トンの工場「Solcoa One」を建設中で、2027年7月に操業予定。創業者はピーターティールが設立した「Thiel Fellowship」にも選出されている。

2025年創業、本社はカリフォルニア州アラメダ。Bain Capital等から今回調達した$75Mは、製造設備の建設に活用する予定。

4.「AIトレーニングデータ」Snorkel AI

日本語読み:スノーケルエーアイ
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series E ($350M)
主な投資家:Insight Partners, Section 32, Addition, Greylock Capital Management, Wells Fargo

AI向けの高品質なトレーニングデータ。

AIモデル開発のために高品質かつ専門的なデータセットや強化学習環境を提供するスタートアップ。以前は、AIモデルに学習させる際に必要となる、膨大な数のラベリング作業を自動化するプラットフォームを提供していたが、「Data-as-a-service」として、専門的なトレーニングデータの提供を開始し、年間売上高は直近1年間で約18倍に急拡大中。スタンフォード大学のAIラボからのスピンオフ。今回の資金調達によるバリュエーションは前回のラウンドから約3倍の35億ドル。

2019年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Insight Partners等から今回調達した$350Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

5.「トレーディングカード取引」CatchBack

日本語読み:キャッチバック
カテゴリ:Marketplace/収集品
ラウンド:Seed VC ($8M)
主な投資家:Foundation Capital, Coinbase Ventures, Robinhood Ventures, Solana Foundation, Y Combinator

トレーディングカードのマーケットプレイス。

ポケモンカードやスポーツカードなどのトレーディングカードを取り扱うコレクティブル(収集品)取引プラットフォーム。ユーザー自身が確率や価格を設定し、レアカードなどを含むオリジナルのミステリーパックを作成して取引できる点が特徴。また、リアルタイムの市場価格で即時売買することも可能。すでに7.5万人のユーザーを持つ。Y Combinatorが主催する2026年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2025年創業、本社はサンフランシスコ。Foundation Capital等から今回調達した$8Mは、サービスの拡大に活用する予定。

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