今週の注目5社:コピー投資アプリ / 建築許可申請 / スマートテレビ / DAC技術 / マタニティ専門クリニック

March 6, 2024 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「コピー投資アプリ」Dub

カテゴリ:App/金融
ラウンド:Seed VC ($17M)
主な投資家:Tusk Ventures, Slow Ventures, Alumni Ventures, Detroit Venture Partners, Dorm Room Fund, Silicon Valley Bank, Alex Rampell, Anthony Kontoleon, Charlie Johnston, Dan Nathan, Dara Khosrowshahi, Emilie Choi, Graph Ventures, K5 Global Technology, Kathryn Haun, Lachy Groom, Michael Acheson, Nathan Rodland, Neo, Reza Behforooz, Roger Ferguson, Ryan Sarver, Ryan Tedder, Scribble Ventures, Shiva Rajaraman, Stephanie Zhan, Steve Nadel, William Capuzzi

コピー投資アプリの開発。

ワンタップで他の投資家の手法を自動的にコピーできる投資プラットフォームを開発するフィンテックスタートアップ。ウォール街のヘッジファンドから新進気鋭の投資家まで、投資戦略やポートフォリオを簡単にコピーすることが可能。取引手数料は無料だが、コピーする際に費用が発生する仕組み。UberのCEOであるDara Khosrowshahi、Robinhoodの共同創業者であるNathan Rodlandなどのエンジェル投資家から資金を調達している。

2021年創業、本社はニューヨーク。Tusk Ventures等から今回調達した$17Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「建築許可申請」PermitFlow

カテゴリ:SaaS/建設
ラウンド:Series A ($31M)
主な投資家:Kleiner Perkins Caufield & Byers, Altos Ventures, Initialized Capital, Y Combinator, Felicis Ventures

建築許可に関する申請書の承認プロセスを自動化するプラットフォーム。

デベロッパーやゼネコンをはじめとする建設業界向けに建築許可申請書の作成および承認プロセスを自動化してくれるプラットフォームを提供する建設(コン)テックスタートアップ。申請に関するプロセスを一元管理でき、自治体による審査プロセスも最大60%短縮できるという。すでに数十の顧客を持ち、これまでに5000戸以上の住宅の許可申請を請け負っている。Y Combinatorが主催する2022年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2021年創業、本社はカリフォルニア州ミルピタス。KPCB等から今回調達した$31Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

3.「スマートテレビ」Vizio

カテゴリ:HW/テレビ
ラウンド:M&A
主な投資家:Walmart

スマートテレビおよびOSの販売。

手頃な価格帯のスマートテレビを販売するメーカー。ハードに加え、ユーザーが広告を視聴することでコンテンツを無料で視聴できるスマートテレビ用OS「SmartCast」も提供。400%以上(2018年対比)の成長率で現在1800万以上のアクティブアカウントを獲得している。今回の買収により、Walmartは自社のメディア事業である「Walmart Connect」を加速し、広告事業を強化するという。

2002年創業、本社はカリフォルニア州アーバイン。今回Walmartにより$2.3Bで買収された。

4.「DAC技術」Clairity

カテゴリ:HW/気候テック
ラウンド:Seed VC ($6.75M)
主な投資家:Initialized Capital, Lowercarbon Capital

低コストのDAC技術の開発。

大気中から直接二酸化炭素を回収するDAC(Direct Air Capture)技術を開発する気候テックスタートアップ。簡単に入手可能な炭酸塩でコーティングされた固体吸着剤を活用したアプローチが特徴で、低コストかつスケーラブルなDAC技術の開発を目指している。現在CarbonBuiltと協力し、回収した二酸化炭素を使用したコンクリートブロックも製造しているという。

2022年創業、本社はロサンゼルス。Initialized Capital等から今回調達した$6.75Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

5.「マタニティ専門クリニック」Oula Health

カテゴリ:Service/フェムテック
ラウンド:Series B ($28M)
主な投資家:Maverick Ventures, Revolution Ventures, 8VC, Alumni Ventures, Female Founders Fund, Google Ventures, Great Oaks Venture Capital

マタニティケアに特化したクリニック。

妊婦向けに陽性反応が出たタイミングから出産、産後を含むフルサービスかつパーソナライズされたマタニティケアを提供するフェムテックスタートアップ。助産師や栄養士などとのバーチャルコーチングに加え、妊娠中や子育て時の孤立を防ぐコミュニティサポート機能なども提供している。現在ニューヨークで3クリニックを展開している。One Medical創業者のTom Leeも出資する注目スタートアップ。

2019年創業、本社はニューヨーク。Maverick Ventures等から今回調達した$28Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

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