今週の注目5社:AI動画検索 / スポーツアパレル / 建築廃材再利用ロボット / 代替ラム肉 / 住宅ローンインフラSaaS

December 21, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「AI動画検索」Twelve Labs

[SaaS/動画検索] Twelve Labs
Seed VC-II ($12M) Index Ventures, Lukas Biewald, Radical Ventures, Spring Ventures, Undisclosed Investors, and WndrCo

AIを活用した動画検索プラットフォーム。

NLP(自然言語処理)とコンピュータービジョン技術を融合することで、動画内に登場する人物や発言内容(スピーチ)、オブジェクト、ホワイトボードなどに書かれたテキストを抽出して識別し、動画内の特定の瞬間・シーンを検索できるプラットフォームを開発している。ユーザーは、入力した検索ワードに該当するシーンを複数の動画内から正確に探すことが可能。Oracleと提携している。

2021年創業、本社はサンフランシスコ。Radical Ventures等から今回調達した$12Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「スポーツアパレル」Fanatics

[Service/スポーツテック] Fanatics
Series I ($700M) Clearlake Capital Group, Fidelity Investments, LionTree Partners, Silver Lake, and SoftBank Group

スポーツアパレルをオンラインで販売するECサービス。

プロスポーツチームやリーグと提携し、ライセンスを取得したスポーツウェアやスポーツ用品、グッズをオンラインで販売するスポーツアパレル。トレーディングカードビジネスにも事業を拡大しており、今後はスポーツベッティング事業の立ち上げに向けて準備を進めているという。今回の資金調達によるバリュエーションは、$31B。

2011年創業、本社はジャクソンビル(フロリダ州)。Clearlake Capital Group等から今回調達した$700Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「建築廃材再利用ロボット」Urban Machine

[HW/ロボット] Urban Machine
Seed VC ($5.6M) Catapult Ventures, Google Ventures, Lowercarbon Capital, and UNION Labs Ventures

AIを活用した木材廃棄物の再利用ロボット。

センサーやコンピュータービジョンなどのAIを利用して、建設現場や解体現場の廃材からホチキスや釘、ネジなどの金属製品を取り除き、高品質な高級木材として再利用可能な状態に加工するロボットを開発。廃材の処理費用だけでなく、二酸化炭素排出量も同時に削減可能なため、サーキュラーエコノミーの実現に向けて期待されている。

2021年創業、本社はオークランド(カリフォルニア州)。Lowercarbon Capital等から今回調達した$5.6Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

4.「代替ラム肉」Black Sheep

[Biotechnology/フード] Black Sheep
Series A ($12.3M) AgFunder, Bessemer Venture Partners, KBW Ventures, and Unovis Asset Management

代替ラム肉の開発。

エンドウ豆やココアバター、ジャガイモ、ビーツやザクロなどの植物由来の原料をブレンドし、特許出願中のフレーバー技術を組み合わせることで代替ラム肉を開発するフードテックスタートアップ。すでに高級レストランなどを顧客に持つ他、デルタ航空のファーストクラスやビジネスクラスの乗客はケータリングのオプションとして代替ラム肉を選択できるという。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。Unovis Asset Management等から今回調達した$12.3Mは、製品ラインナップおよび、生産設備の拡充に活用する予定。

5.「住宅ローンインフラSaaS」Pylon

[SaaS/フィンテック] Pylon
Seed VC ($8.5M) Conversion Capital, Fifth Wall Ventures, Montage Ventures, Peter Thiel, QED Investors, Undisclosed Angel Investors, and Village Global

住宅ローンに特化したインフラプラットフォーム。

フィンテックや銀行などの開発者を対象に、住宅ローンサービスの組み込みに特化したインフラストラクチャを提供するフィンテックスタートアップ。住宅ローンの申請書の事前入力や、収入・資産の即時確認、融資審査などのプロセスを自動化できるAPIを提供。ユーザーは数週間で住宅ローンサービスを提供開始できるという。Peter Thielも出資者に名を連ねている。

2021年創業、本社はニューヨーク。Conversion Capital等から今回調達した$8.5Mは、製品開発およびチームの拡大に活用する予定。

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