今週の注目5社:豆なしコーヒー / チャリティ資金調達 / ストリーミングAPI / 黒人コミュニティ / 野菜摘み採りロボット

August 24, 2020 by Scrum Funding News
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一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「豆なしコーヒー」Atomo Coffee

[Commerce/フード] Atomo Coffee
Seed VC-II ($9M) Bessemer Venture Partners, Horizons Ventures, S2G Ventures, and AgFunder

豆を使わない分子コーヒー(代替食品)。

スイカの種子やヒマワリの種の殻など、植物の種子や茎、葉などを配合した分子コーヒー。アメリカの地元農家から仕入れたアップサイクルの植物原料で作られているため環境にも配慮されている。また、グルテンフリーやビーガンに対応し、アレルギー成分も含まない。2021年に最初の製品をローンチ予定。肉や魚など代替食品分野への投資が顕著。

2019年創業、本社はシアトル。Bessemer Venture Partners等から今回調達した$9Mは、ロースタリーの建設などローンチに向けた準備に活用する予定。

2.「チャリティ資金調達」Omaze

[Service/金融] Omaze
Series B ($30M) FirstMark Capital, Bertelsmann Digital Media Investments, Guy Oseary, Causeway Media Partners, Gaingels, Inherent Group, Tusk Ventures, and Copper

慈善団体向けの寄付(資金調達)プラットフォーム。

オンラインオークションを通じて、NPOなどの慈善団体に寄付するチャリティ・ファンドレイジングプラットフォーム。ミシェル・オバマやスターウォーズのキャストに会う権利など、セレブを中心とした一生に一度の体験機会を提供することが特徴で、従来のチャリティよりも10倍の金額を集めることができるという。直近では売上高は5倍に成長。本プラットフォームを通じて、350以上の慈善団体に$130Mを寄付した実績を持つ。Omazeは寄付額の15%を徴収する仕組み。

2012年創業、本社はカルバーシティ(カリフォルニア州)。FirstMark Capital等から今回調達した$30Mは、商品ラインナップの拡充などに活用する予定。

3.「ストリーミングAPI」Mux

[SaaS/ストリーミング] Mux
Series C ($37M) Accel, Andreessen Horowitz, and Cobalt

APIベースのビデオ配信(ストリーミング)および分析ツール。

開発者がAPIを介して、ライブおよびオンデマンドビデオを配信できるプラットフォーム。各デバイスに適したレンディションも瞬時に作成してくれる。また、再生やエンコードの失敗、ビデオ品質などを分析し、ユーザーにアラートしてくれる。COVID-19の影響でSNSのビデオ配信は2月以降118%増(特にフィットネスやヘルスケア関連は162%増、教育は230%増)と伸びており、売上高は4倍に成長する模様。2016年のYCのアルムナイ。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。Accel等から今回調達した$37Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

4.「黒人コミュニティ」Valence

[Service/コミュニティ] Valence
Series A ($5.25M) Maveron, GGV Capital, Upfront Ventures, Gunderson Dettmer, SoftBank Group, Sunny Dhillon, B Capital Group, Kelvin Beachum Jr, Rick Heitzmann, True Capital Management, Neil Sequeira, and David Krane

黒人向けのプロフェッショナルネットワーク。

黒人の経済的機会の増加に特化したオンラインコミュニティ。起業やエンジニアといったビジネス分野からアートやアスリートなど、各分野のスペシャリストとつながることができるネットワーキングプラットフォーム。すでに登録者数は1万人を超え、毎月20%増加しているという。将来的には、データベースとなるユーザー情報を企業の採用活動のツールとして販売する予定。

2019年創業、本社はロサンゼルス。GGV Capital等から今回調達した$5.25Mは、製品開発およびチームの拡大に活用する予定。

5.「野菜摘み採りロボット」Root AI

[HW/農業] Root AI
Seed VC-II ($7.2M) PJC, First Round Capital, Jason Calacanis, AgFunder, Accomplice, and Outsiders Fund

農業用のピッキングロボット。

「屋内」農場向けのピッキングロボットで、カラー映像と3D深度情報を収集するために、複数のカメラが搭載されている。得られた情報から作物の状態を分析し、剪定、熟成度、サイズ、品質の等級などを評価してくれる。作物を連続的かつ、人間よりも効率的に栽培・収穫することが可能。すでにトマト用に2台のロボットが稼働しており、今年の後半にはさらに追加される見込み。将来的には、キュウリやイチゴなどの他の作物にも拡大する予定。

2018年創業、本社はボストン。First Round Capital等から今回調達した$7.2Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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