今週の注目5社:ダイヤモンドID / データ保護規制 / 有料ニュースレター / 犯罪通知アプリ/ 角膜再生治療薬

August 5, 2019 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「ダイヤモンドID」DUST Identity

[HW/サプライチェーン] DUST Identity
Series A ($10M) Airbus Ventures, Angular Ventures, Castle Island Ventures, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Lockheed Martin Ventures and New Science Ventures

超小型のダイヤモンドを用いたタグ付け技術。

製造業におけるトレーサビリティ問題など、グローバルサプライチェーン管理のための新技術。研磨産業などで廃棄された合成ダイヤモンドをリサイクルして原料にしており、RFID(一個あたり約¢15)などの他のソリューションと比較しても非常に安価(一個あたり約¢1/1000)。2020年の製品化を目指しており、自動車、航空宇宙、ラグジュアリーグッズ産業等をターゲットとしている。AirbusやLockheed Martinなども出資している。

2018年創業、本社はフレーミングハム(マサチューセッツ州)。Kleiner Perkins Caufield & Byers等から今回調達した$10Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「データ保護規制」InCountry

[Enterprise/データマネジメント] InCountry
Investment
Series A ($15M) Arbor Ventures, Caffeinated Capital, CRV, Felicis Ventures, Global Founders Capital, Mubadala Capital and Team Builder Ventures

個人情報のローカル保護規制に対応するためのプラットフォーム。

「Data Residency as a Service」と呼ばれ、EUのGDPRへの準拠など各国のローカル規制に対応できるデータ保護プラットフォーム。各国に2つのサーバーを持ち、ユーザーのプロフィールや、取引・支払データ、ヘルスデータなどを自動的に各国の規制に対応した形でサーバーに保存してくれる。暗号化して保存するため、セキュリティも担保してくれる。創業から6ヶ月で、すでに65ヶ国以上でサービスを提供。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。Arbor Ventures等から今回調達した$15Mは、シンガポールやベルリンでの新拠点開設など海外展開の加速に活用する予定。

3.「有料ニュースレター」Substack

[Contents/ニュースレター] Substack
Series A ($15.3M) Andreessen Horowitz and Y Combinator

ニュースレターのマネタイズプラットフォーム。

ニュースレターやブログなどのコンテンツを有料販売(サブスクリプション)できるプラットフォーム。ライターやクリエイターは無料でプラットフォーム上に投稿でき、配信時の価格も自分で設定できる。ポッドキャストやディスカッション用のスレッドも追加され、ライターやクリエイターのパーソナルメディア構築を目指しているという。現在5万人の有料購読者(昨年10月から倍増)を持つ。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$15.3Mは、チームの拡大に活用する予定。

4.「犯罪通知アプリ」Citizen

[App/犯罪] Citizen
Series B ($40M) 8VC, Aubrey Drake Graham, Founders Fund, Kapor Capital, LeBron James, Lux Capital, Maverick Carter, Mike Judge, Scooter Braun, Sequoia Capital and Slow Ventures

周辺で発生した犯罪や事件をリアルタイムで通知してくれるアプリ。

緊急通報(911)と連携し、犯罪発生地点から半径1マイルにいるユーザーへリアルタイムに通知してくれる。地図上での犯罪情報のマッピングや、ユーザーからの写真やライブ動画のアップ機能、ユーザー間のチャットによる情報共有などもできる。ニューヨークでサービスを開始し、現在はサンフランシスコ、ロサンゼルス、ボルチモア、フィラデルフィアの計5都市にサービスエリアを拡大。既にダウンロード数は100万を超えているという。

2015年創業、本社はニューヨーク。Sequoia Capital等から今回調達した$40Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

5.「角膜再生治療薬」Trefoil Therapeutics

[Biotechnology/創薬] Trefoil Therapeutics
Series A ($28M) Access Biotechnology, AJU IB Investment, Bios Partners, Correlation Ventures, Exsight Ventures, Hatteras Venture Partners and InFocus Capital Partners

角膜変性症向けの再生治療薬を開発中の創薬ベンチャー。

角膜変性症(角膜ジストロフィー)は角膜の混濁などにより、視力低下や失明を引き起こす疾患。これまでは角膜移植による外科処置しか治療法がなかったが、再生治療薬(点眼薬)による初の投薬治療を目指している。2020年初めにアメリカ食品医薬品局(FDA)に治験申請を提出し、臨床試験を開始する予定。

2014年創業、本社はサンディエゴ。Bios Partners等から今回調達した$28Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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