今週の注目5社:ボイスカルテ / ロボットスーツ / ECバックオフィス / セレブオンラインクラス / ガン治療

September 20, 2018 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「ボイスカルテ」Notable

[SaaS/メディカル] Notable
Series A ($13.8M) F-Prime Capital, Greylock Partners, Maverick Ventures and Oak HC/FT Partners

音声で電子健康記録(EHR)を処理できるプラットフォーム。

従来のPCやタブレットではなく、アップルウォッチが医師の診察記録を音声認識技術を活用して自動で記録してくれる。AIが医師の診察や行動をパターン化し、病名の入力・請求コードの入力などの医師のオペレーションを自動化してくれる。節約した1日あたり約70分(1000クリック)の時間を診察に使えるため、医師は平均15-20%の収入増を期待できるという。

2017年創業、本社はサンマテオ(カリフォルニア州)。F-Prime Capital等から今回調達した$13.8Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「ロボットスーツ」Sarcos Robotics

[HW/ロボティクス] Sarcos Robotics
Series B ($30M) Caterpillar Ventures, Cottonwood Technology Fund, DIG Investment, GE Ventures, Microsoft and Schlumberger

作業員の安全と能力強化のためのロボット型フルボディスーツ。

”Guardian XO”と呼ばれる、人間の力や耐久性を劇的に強化してくれるボディスーツ。安全かつ、簡単に90kgを持ち上げることが可能。2018年3月にBMW、Caterpillar、 Delta、GEなどと共にX-TAG(Exoskeleton Technical Advisory Group)を創設し、着用可能な動力付きスーツの開発を進めている。今回MicrosoftやGEも出資しており、注目を集めている。

2015年創業、本社はSalt Lake City。DIG Investment等から今回調達した$30Mは、採用及び、生産能力の拡大に活用する予定。

3.「ECバックオフィス」ShipBob

[SaaS/物流] ShipBob
Series C ($40M) Bain Capital Ventures, Hyde Park Angels, Hyde Park Venture Partners, Menlo Ventures and Y Combinator

中小企業向けのフルフィルメントサービス。

受発注管理から出荷、在庫管理などのフルフィルメントプラットフォーム。本サービスを利用すれば、中小企業であっても受注から二日以内に顧客に商品を配送可能という。Shopify、Amazonなどのプラットフォームとも連携している。これまで400万個以上の配送を請負、昨年の売上高は数千万ドル(前年比300%成長)。従業員も昨年の60名から400名以上に急成長しているという。

2014年創業、本社はシカゴ。Menlo Ventures等から今回調達した$40Mは、引き続き即日配送に向けた開発費用に活用する予定。

4.「セレブオンラインクラス」MasterClass

[Service/教育] MasterClass
Series D ($80M) Advancit Capital, Atomico, Evolution Media, Institutional Venture Partners, Javelin Venture Partners and New Enterprise Associates

各分野のセレブ(有名人)が講師のオンライン動画プラットフォーム。

セリーナ・ウィリアムズのテニスレッスンや、ステファン・カリーのバスケットレッスンなど現在39クラス提供されている。1クラスあたり平均24レッスン(1レッスンあたり約12分)。年末までに50クラスまで拡大させる予定。将来的には、Elon MuskやReid Hoffmanのクラスも提供したいという。1クラス$90だが、年間$180で全クラスを受講可能なサブスクリプションモデルも提供開始。売上の80%はサブスクリプションとのこと。売上高は2016から毎年倍増している。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。Institutional Venture Partners等から今回調達した$80Mは、海外展開に活用する予定。

5.「ガン治療」Allogene Therapeutics

[Biotechnology/医療] Allogene Therapeutics
Convertible Note ($120M) Citadel, Deerfield Management, Fidelity Investments, Franklin Templeton Investments, Jennison Associates, Perceptive Advisors, T. Rowe Price, University Of California and venBIO

がん治療で注目されているCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)療法。

患者の血液からT細胞(リンパ球の一種)を採取し、遺伝子改変した上で患者に戻すことで、特定のがん細胞を特異的に攻撃する免疫療法。特徴は、自分のT細胞ではなく他人のT細胞から作るため、在庫可能かつ複数の患者の治療に活用できる点。ファイザーと提携し、既に臨床試験中。4月にSeries Aで$300M、今回の$120Mと半年で続けざまに大型調達し、IPO間近($100M)とも言われている。

2018年創業、本社はサウスサンフランシスコ。University Of California等から今回調達した$120Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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