今週の注目5社:AI弁護士事務所 / 長時間飛行ドローン / 中古車販売 / 機械学習モデル / 全固体電池

September 24, 2018 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「AI弁護士事務所」Atrium LTS

[Service/リーガル] Atrium LTS
Series B ($65M) Andreessen Horowitz, General Catalyst, Sound Ventures and Y Combinator

スタートアップ法務に特化したAI弁護士事務所。

資金調達、人事関連(採用やストックオプションなど)、NDAなどスタートアップが直面する様々な契約書をAIを使って自動作成・処理してくれるリーガルテックのスタートアップ。急成長中の電動スクーターシェア「Bird」をはじめ、250社以上のスタートアップを顧客に持つ。創業者は、ゲームのライブストリーミングサービス「Twitch」共同創業者で、Y Combinatorのパートナーを務めたJustin Kan氏。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$65Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「長時間飛行ドローン」Impossible Aerospace

[HW/ドローン] Impossible Aerospace
Series A ($9.4M) Airbus Ventures, Bessemer Venture Partners and Eclipse Ventures

長時間飛行可能なドローン。

本体の大半をバッテリーで構成することにより、最長2時間の飛行が可能(他社ドローンは25-30分程度)。重量の70%程度がリチウムイオン電池でできている。飛行範囲は直線距離75km、最高速度は時速68km、荷物は1.3 kgまで積載可能。価格は$7500で、今年の第4四半期に出荷予定。Airbus Venturesも今回のラウンドで出資している。

2016年創業、本社はサニーベール(カリフォルニア州)。Bessemer Venture Partners等から今回調達した$9.4Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

3.「中古車販売」Shift Technologies

[Marketplace/自動車] Shift Technologies
Debt ($140M) Alliance Ventures, BMW i Ventures, DCM Ventures, DFJ, G2VP, Goldman Sachs Investment Partners, Highland Capital Partners and Lithia Motors

オンラインの中古車販売サービス。

ユーザーは欲しい車をオンラインのリストから選択し、試乗予約するだけ。日時・場所を指定すると持って来てくれる。オーナー履歴や、エンジン・ブレーキなど150以上の厳格な検査項目を通過した中古車が登録されている。購入時の面倒な手続き(書類作成)も代理で行ってくれる上、ローン契約もサポートしてくれる。売り手は従来のディーラーに販売するよりも数千ドル高い価格で販売することが可能。直近半年で売上高は70%成長しているという。

2013年創業、本社はサンフランシスコ。Lithia Motors等から今回調達した$140Mは、エンジニアの採用に活用する予定。

4.「機械学習モデル」Lobe

[SaaS/開発] Lobe
NA by Microsoft

高度な機械学習モデルが簡単に制作できるプラットフォーム。

機械学習モデルの開発やトレーニング、アプリなどの製品化のためのプラットフォーム。今年ベータ版をローンチしたばかり。特徴は、ドラッグ&ドロップによるビジュアルなインターフェースで、コードをほとんど、あるいはまったく使用しなくても済む点。今回の買収を通じ、MicrosoftはAzure ML(Machine Learning) Studioを強化するという。

元Appleの機械学習エンジニアが2016年に創業、本社はサンフランシスコ。Microsoftにより買収。買収額は非公表。

5.「全固体電池」Solid Power

[HW/バッテリー] Solid Power
Series A ($20M) Hyundai CRADLE, Samsung Ventures, Sanoh Industrial Co. and Solvay Ventures

安全・高エネルギー・ 低コストな全固体電池の開発。

リチウムイオン電池よりもエネルギー効率が2〜3倍高く、安全性も高いため、リチウムイオン電池の代わりとして期待されている次世代ソリューション。電気自動車、医療機器、航空機、衛星などのバッテリーの性能を大幅に向上させること可能。今年度中に工場を建設し、2019年から本格的に製造を開始する予定。2017年にBMW Groupとの提携を発表し、電気自動車用の全固体電池を共同開発している。

2012年創業、本社はルイビル(コロラド州)。Samsung Ventures等から今回調達した$20Mは、引き続き工場の建設に活用する予定。

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