今週の注目5社:希少疾患データ / 設備検査ロボット / オンライン版コストコ / 自動運転用マップ / 優良ドライバー優遇保険

September 4, 2018 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「希少疾患データ」RDMD

[Biotechnology/製薬] RDMD
Seed VC ($3M) First Round Capital, Garuda Ventures, Lux Capital, Shasta Ventures and Village Global

難病患者向けの医療記録プラットフォーム。

医師による手書きのデータやFAXなど、散在して活用できなかった医療記録を集約・分析し、希少疾患向けの医薬品開発を支援するプラットフォーム。患者や家族は断片化した医療記録を統合し、蓄積することで、治療記録をトラッキングできる。また、セカンドオピニオンを得るためにも活用可能。既に、神経線維腫症を罹患した150名が登録しているという。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Lux Capital等から今回調達した$3Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「設備検査ロボット」Gecko Robotics

[HW/ロボット] Gecko Robotics
Series A ($7M) Founders Fund, Justin Kan, Mark Cuban, Westly Group and Y Combinator

設備の安全性を検査するロボット。

工場や発電所などのタンク、ボイラーの壁を登りながら安全性を検査するロボット。HDカメラや超音波・レーザーなどのセンサーを使って、壁の厚さや損傷箇所の有無といった構造の完全性を検査してくれる。ロボットの価格は一台当たり5万~10万ドル程度。10分の1のスピードで100倍の情報を収集できるため、施設の停止時間を大幅に削減可能な上、収集したデータを分析し、大規模な事故を未然に防ぐことができるという。

2013年創業、本社はピッツバーグ。Founders Fund等から今回調達した$7Mは、引き続きサービス拡大に活用する予定。

3.「オンライン版コストコ」Boxed

[Commerce/卸売] Boxed
Series D ($111M) AEON Co., Alpha Square Group, American Express Ventures, Bessemer Venture Partners, CDIB Capital, DST Global, FJ Labs, Founders Fund, Gabriel Naouri and GGV Capital

オンラインに特化した業務用スーパー。

コストコのオンライン版で、バルクで購入するため一個当たりの値段が安価。取り扱う商品は食料品から日用品まで多岐にわたる。配達地域も全米をカバーし、平均2日程で届けられる。メンバーシップ料・配送料共に無料でミレニアム世代を中心に人気。AmazonやTargetも買収を狙っていたという報道や、大手スーパーKrogerが$400〜500Mで買収という報道もあったが売却せずに、今回イオンのリードにより$111Mの大型調達。バリュエーションは$600Mとも言われている。

2013年創業、本社はニューヨーク。AEON等から今回調達した$111Mは、物流のオートメーション化など、引き続きデジタル領域への投資に活用する予定。

4.「自動運転用マップ」Carmera

[SaaS/モビリティ] Carmera
Series B ($20M) Google Ventures

自動運転向けのリアルタイムマッピングサービス。

自動運転向けに、工事や二重駐車よる急な道路の封鎖など、リアルタイムかつ、路上レベルでの高精細地図情報を提供。これまでの2年間はステルスモードだったが、ニューヨーク市と共同で自動運転マップの開発も発表。今回Google Venturesの出資を受け、人員も倍増させ本格的に展開を加速させるという。ジャガー・ランドローバーが出資する自動運転タクシーのVoyageとも提携している。

2015年創業、本社はニューヨーク。Google Ventures等から今回調達した$20Mは、採用に活用する予定。

5.「優良ドライバー優遇保険」Root Insurance

[App/保険] Root Insurance
Series D ($100M) Redpoint Ventures, Ribbit Capital, Scale Venture Partners and Tiger Global Management

ユーザの走行記録をもとに保険料が決まる自動車保険サービス。

アプリをダウンロード後、ユーザーは2~3週間のテスト走行を実施。記録された走行記録は、独自開発されたアルゴリズムで分析・格付けされ、結果に応じた自動車保険プランが提案される。契約まで全てアプリ内で完結する。優良ドライバーは保険料を従来比の52%削減することができるという。過去2年間で20州までサービスエリアを広げ、2019年末までには全米50州に展開する予定。今回の大型調達により、評価額は$1Bを越え、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。

2015年創業、本社はコロンバス(オハイオ州)。Tiger Global Management等から今回調達した$100Mは、採用及び、サービス提供エリアの拡大に活用する予定。

 

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