今週の注目5社:自宅証券化 / 動画GitHub / 高速3Dプリンター / 多機能ルーター / 太めコマース

September 22, 2016 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「自宅証券化」Point Digital Finance

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[Service/金融] Point Digital Finance
Series A ($8.4M) Andreessen Horowitz, Bloomberg Beta, Ribbit Capital

自宅オーナー向け「証券化」サービス。

創業者が企業の株式に対して資金を提供するベンチャーキャピタルのモデルからインスパイアを受け、住宅のオーナー向けの商品として立ち上げた。様々な資金ニーズがあるときに、自宅を証券化して一部をPointに売却し、現金を得ることができる。申請書提出後に自宅の査定を受け、オファーを受ける。オファーを受け入れると、査定価格の10%を4日以内に受け取ることができる。ビジネスモデルは3%のコミッション。売却時 / 返還時には、家の時価が値上がりしている場合追加の費用を支払う。

現在はカリフォルニアの一部地域でのみサービスを展開しているが、近々ワシントン州などにも進出予定。今回の投資ラウンドには、元CitiグループのCEOなども参加している。

2.「動画GitHub」Frame.io

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[Enterprise/動画] Frame.io
Series A ($11.8M) Accel Partners, FirstMark Capital, Jared Leto, Kevin Spacey, Shasta Ventures and SignalFire

チームでの動画制作を効率的に行えるプラットフォーム。

これまで、チームでの動画の制作は、DropboxやVimeoにあるファイルをメールで共有するなどの形で行われており、連携がスムーズにはいかなかった。Frame.io では、動画のアップロード、編集、チームによるコメント、フィードバックなどが一箇所で行えるため、複数メンバーでのコラボレーション作業に適している。また、150もの多様な動画フォーマットに対応している。

すでにFacebook、SnapChatなどの大手企業で利用されているという。また、40%のクライアントはこれまで動画を作成していなかった企業ということで、動画制作のニーズの高まりも感じられる。今回の資金調達では、大手VCに加えて、俳優のJared LetoやKevin Spaceyなども参加している。

3.「高速3Dプリンター」Carbon3D

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[HW/プリンター] Carbon3D
Series D ($81M) BMW i Ventures, GE Ventures, Google Ventures, JSR, Nikon, Sequoia Capital

工場での大量生産に利用が可能な3Dプリンター。

以前にも紹介をしたCarbon3Dが、今回新たにGE、BMW、Nikonといった戦略投資家から$81Mを調達した(トータルの調達額は$222M)。GEとBMWは、同社の3Dプリンターを実際の製造ラインに組み込むという。BMWでは、すでにドイツの工場で一部稼働を開始している。また、Nikonは、日本市場の進出を支援する。

Carbon3Dは、試作利用ではなく、あくまで最終製品の製造での利用、射出形成機の市場を狙う。液体プラスティックをゆっくりと引き上げることで固体を成形していくという仕組みで、従来と比べて25-100倍早く成形ができるという。現在はまだ50機しかないが、年内までに100機まで製造するという。ビジネスモデルはプリンターの月額利用。利用者は、ソフトウェアの更新や機能追加などが受けられるという。

4.「多機能ルーター」Luma Home

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[HW/ネットワーク] Luma Home
Series A – II ($7M) Andreessen Horowitz and Google Ventures

様々な柔軟な機能が追加された家庭用ルーター。

派手さはないが、現在でも年間1.7億台が販売されている家庭用ルーター。つながりにくい、目新しい機能がない、などルーターにはあまり進化がない。Lumaは、ペアレンタルコントロール、時間帯によるON/OFF、ユーザ毎のON/OFFなど多様な機能を用意している。先日3万個のプレオーダーの初期ロットを出荷し終わったところだという。

2年前に創業し、現在社員は60人。価格は3つセットで$399。自社サイト、Amazonに加えて、700のBestBuy店舗でも販売開始。そのほかにもリアル店舗で2,000店で販売開始予定だという。

5.「太めコマース」Dia & Co

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[Commerce/ファッション] Dia&Co
Series A ($20M) Lerer Hippeau Ventures, Maveron and Sequoia Capital

「太めの女性向け」パーソナルスタイリストサービス。

2014年に設立。体型にコンプレックスがある太めの女性が、お店に行くことなく自宅で洋服やアクセサリーを試してから購入できるサービス。まずオンラインで好みについてのサーベイを受けると、5つのオススメ商品が入った箱が自宅に届く。その中で気に入れば買えば良いし、返却しても無料。一回あたり$20のスタイリングフィーがかかるが、購入する場合にはクーポンとして使える。全部買うと20%オフになる。

このモデルはすでに大成功しているStitch Fixのモデルと同じもの。

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スクラムベンチャーズは、年間1000社超の企業調査の実績をもとに、企業のご要望に合わせてコンサルティングやリサーチを行っています。